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ナムコの「ワルキューレ」シリーズにてキャラクターデザインを担当していた富士宏氏による,ワルキューレのコミックシリーズであります。女神ワルキューレの誕生を描いた「The Birth of Walkure(ワルキューレの降誕)」と,時の鍵をめぐるゾウナとの戦いを描いた「The Glory of Walkure(ワルキューレの栄光)」の2編。どちらも株式会社マックガーデンから刊行されたもので,全2巻づつ計4冊ですべての物語が描かれています。前者は2005年~2006年発行,後者は2008年~2009年発行と比較的新しめなので,新品で置いている店がまだあるかもしれません。ファミコン版「ワルキューレの冒険 時の鍵伝説」が好きだった人にはとにかくお薦め。

「The Birth of Walkure(ワルキューレの降誕)」は,ワルキューレが地上に降り立つ前からのお話。天上界と地上界(マーベルランド)に現れた「鏃の幻影」の謎を解明すべく,若かりし頃のワルキューレが古から伝わる「碧緑の鎧」を身に纏い,天上界で調査を開始します。天上界のとある場所で,諸悪の根源でもある「巨人」と大昔からたった一人で戦い続けてきた「戦乙女」のドゥンケルに遭遇。彼女と共に「巨人」を討ち倒し,「異変」から天上界と地上界を救うところまでが,第1編の物語です。ワルキューレというのは彼女の「神名」ではなく,作中では,調査の途中,地上界から飛ばされてきたという地上人とサンドラに対し自ら名乗った「呼称」であり,「碧緑の鎧」を着た古の神族の「戦乙女」からとったものだと語られています。若い・・・という事もあるのでしょうが,若干コミカルに描かれたワルキューレの姿が印象的です。

「The Glory of Walkure(ワルキューレの栄光)」は,「時の鍵伝説」の物語を辿りつつ,マーベルランドの大時計から「時の鍵」を抜き,封印されていた「ゾウナ」を「時の狭間」から開放してしまった一人の男を巡る,伝説の女神ワルキューレの冒険の記録です。地上界を愛し,地上界に関わる仕事がしたいと願い続けていたワルキューレ。「時の鍵」が抜かれた事を知ったワルキューレは無断で天上界を飛び出し,再びマーベルランドへ降り立ちます。地上界の様々な種族と共にゾウナの勢力と戦いながら,最後はゾウナを追い詰め,再び「時の狭間」への封印を果たし,名実共に「マーベルランドの守護者」としての地位を築くところまでが,第2編の物語です。

いや~・・・久々に読んでも面白い物語ですね。
現在,自宅にはワルキューレに関わるゲームソフトが「1本もない」状態なので,
せめてPCエンジン版「ワルキューレの伝説」くらいは買っておこうかなと。

これだけカリスマ性のあるキャラクターなのに,アニメ作品にならなかったのが本当に惜しい。
今回の書籍分だけでも12話構成のアニメには十分耐えるんじゃないでしょうか。

あとがきにて,富士宏氏が「最後のワルキューレコミック」と書き残していることから,
「The Birth of Walkure」と「The Glory of Walkure」の2編は,貴重なコミック作品であると思います。
当時出ていた画集は買い逃していたので,見つけたらゲットしたいところです。


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