
「グラディウス2」は,1987年に コナミから MSX用カートリッジソフトとして発売されました。1988年にリリースされた アーケード版「グラディウスII -GOFERの野望-」とは全く別のものです。
MSX1としてはかなり高レベルなグラフィックと SCC音源チップによる美麗なサウンドが最大のウリで,MSX1の限界を超えた傑作ソフトとして広く認知されている同作。ゲームシステムについても,基本的な部分はグラディウスシリーズを踏襲しつつ「ボス艦撃破後に内部へ突入し,拡張パワーアップアイテムを獲得する」システムにより,アップレーザーや ナパームボムなど 強力な武装を新規に導入。より自由度が高く戦略性に富んだゲームシステムへと進化しています。
X68000においては,SPSが移植・開発を行った「NEMESIS'90改」がありますが,MSX1からの移植+バージョンアップ版としての位置付けは理解できるものの,バージョンアップの方向性については疑問が残る出来となってしまったのが非常に残念です。こと「昔の汚点(サラマンダと フルスロットルね)」があるだけに,どうしても「やっぱり感」が払拭できなかったのも 更に残念でした(笑)。
そんな状況を横目に見つつ「NEMESIS'90改」よりも以前から鋭意製作されていたのが,今回の「NEMESIS'94」です。個人製作とは思えないほど完成度が高く,移植+バージョンアップの方向性にも納得がいきます。自機や 背景スクロールの精度が改善された事で 細かい動きの制御が 各段に楽になっているのが非常に嬉しいところ。原作のイメージを限りなく踏襲した音楽についても特筆すべき点だと思います。個人にここまでやられては 同じモチーフのソフトを作った「プロ側」ってのはツライですよね。販売時期が遅れた経緯のある「NEMESIS'90改」ですが,結局,こういった作品の存在がリリースに歯止めをかけていたのでは?? と思いたくなってしまう状況ではありましたね。
ちなみに この「NEMESIS'94」。自宅のエミュレータ環境においては「XM6」での動作は不可能,「WinX68K高速版」では動作可能でした。実機ユーザーにおいては,RSTRXDF.EXE等で フロッピーディスクに書き戻し,実機でプレイする事をお薦めします。ただし,基本的な難易度は高めに設定されており,難易度の任意変更はできない仕様となっている事から,楽しんでプレイするためには シューティングゲームに対する ある程度の技術が必要になります。ご注意下さい。
自分もいまだに 4面以降に進めません。
MSX版は 自力でちゃんとクリアしたんですけどね・・・。
・・・歳?(≧∇≦)
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インフォレスト株式会社から発行されている『エミュレータ研究室2006』は、
ビデオゲームを取り巻く古今東西を俯瞰から捉える事の出来る面白本に仕上がっていますよー。
面白そうですねぇ~。
今日ちょいと探してみたのですが,時間がなくてみつけられませんでした。
明日にでも大き目の本屋さんで あらためて探してみます。
ちょっとだけ立ち読みした記憶があるんですが・・・
100%エミュ本だと思ってました(笑)。