MC68000 Maniacs!
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往年のパソコン雑誌「ログイン」に掲載されていた荒井清和氏による4コマ漫画「べーしっ君」が完全版コミックとして復刊されました。過去に単行本(全4巻)として発売された事がある本作ですが,今回の完全版では,旧単行本に収録済みの作品に加え,単行本未収録の作品を約100本追加で収録。荒井清和氏のインタビュー記事や,荒井氏が厳選した作品への解説記事なども収録されており,まさに完全版な仕上がりになっています。厚さが約28mmもあり,4コマ漫画の単行本としてはかなり分厚い部類かと。80年代の8bitPC時代にログイン誌を愛読していた方々には是非購入してほしい一冊であります。

本作品が連載されていた期間は1984年~1997年。ログイン誌の他,ファミコン通信(現ファミ通)にも掲載されていました。個人的にはやはり80年代の作品が好きですね。主人公が何故「べーしっ君」なんて読みづらい名前なのか。ライバルが何故「近藤ましんご臣」なんて語呂のわるい名前なのか。8bitPC時代を経験していないと正直わからないと思います(笑)。べーしっ君が腰にぶら下げている「ジョイスティック」も,この形状のヤツを知っている(使った事がある)人は高確率でおっさんです。終盤(97年)の作品を読んでみても「ときめきメモリアル」,「パラッパラッパー」,「セガバンダイ」と出てくるネタは古いものばかり(当然か・・・)。ネタ元まで理解してこの本を読破できる若人がいたら,是非会ってみたい気がします。きっとおっさんのような若人か,若人を騙ったおっさんだろうと思います。

主人公がオチで放つ「擬音」がとにかく秀逸で,ただでさえ尖ったネタをさらに鋭利にしている感があります。定番の「すぽーん」や「すぽぽーん」はかなり序盤の決め技。その他「びろーん」,「ばぼーん」などがよく使われており,たまに「どしぇすぽーん」や「うすらのばぼーん」など応用技も出てきます。また,ネタに合わせたスペシャルな擬音を発する事も多く,103ページのオホーツクに消ゆ回では「ニポポーン」とか言ってます。読み進めていくと次の「擬音」が楽しみで仕方がなくなってくる感じがします。個人的には131ページに登場する「まめくりぼーん」が好きです。

なんだかPlayStation版「北斗の拳」に通じるところがありますね(笑)。


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