MC68000 Maniacs!
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ナムコの有名デザイナー「遠山茂樹氏」のロングインタビューが掲載された同人誌「遠山茂樹作品集」の後編をゲット。前編と同様に「遠山式立体表示法」で描かれた表紙が目印。デザインは「プロップサイクル」であります。今回も相変わらずの250ページ超という大ボリューム。インタビュー記事と当時の写真や資料が満載です。しかも「後編」に収録されている作品(ゲーム)は,自分たちの世代が最も頻繁にゲーセンに行っていたと思われる頃(学生~就職直後)のモノばかりで,こと自分に関して言えば,90年代に好きだったナムコの大筐体モノがほぼ全部収録されているのです。前編では「ゼビウス」,「スターラスター」,「サンダーセプター」。後編では「ファイナルラップ」,「ウイニングラン」,「ギャラクシアン3」,「スターブレード」,「スティールガンナー」,「ガンバレット」あたりですね。自分が好きだったナムコゲームは遠山氏デザインのゲームが本当に多かったのだと今になって気付きました。

後編の見どころは,前述の作品群はもちろんですが,やはり「ワンダーエッグ」関連のインタビュー記事でしょうか。施設に関するインタビュー記事が12ページ。それに加えて遠山氏が企画・デザイン関係をほぼ1人でやってのけた「ファントマーズ」のインタビュー記事が18ページ。さらに加えて,前述したゲーム群から「ギャラクシアン3」のインタビュー記事がなんと44ページ(!)。「ギャラクシアン3」の記事は,建築当時の写真や筐体の構造図などを交えた裏話が読める貴重なもの。自分は,全部で4回くらいしかプレイできませんでしたが,初プレイ時の衝撃は20年以上経過した今でも忘れません。それだけにこのインタビュー記事が面白くて,興味深くて仕方ないのです。読んでいるだけで懐かしくて泣けてきます・・・。

巻頭に記載されている言葉にグッときちゃいました。

「開発3部の活動目的は,売上の上がるゲームを作る事は勿論であるが,NAMCOとしての役割は,ゲームセンターでしか体験できない
ゲームを作り,家庭用ゲームと差別化を図り,ゲームセンターに出向かせるほどの魅力あるゲームを開発する事である。」

自分がゲーセンで遊んだ大好きだったナムコゲームは全部「ゲームセンターでしか体験できない」ものでした。今となっては家庭用ゲーム機の性能も上がり,移植する事自体それほど難しくなくなっているのが現状。ゲーセンもすっかり衰退してしまったので,もし懐かしいタイトルが家庭用ゲーム機に移植されたりすれば買うと思いますが,「ギャラクシアン3」のような夢のある筐体はもう生まれないだろうな・・・と考えたりして,家庭用ゲーム機向けのゲーセン移植ってヤツをちょっとだけ恨んだりもしたのです。今,自分がゲーム好きを続けているのは,「最新機でしか体験できないゲーム」を体験してみたいと思っているからです。ゲームの主戦場がゲーセンでなくなった以上,家庭用ゲーム機でしか楽しめないモノを追求してみたいじゃないですか。

夢は,SONY HMZ-T3+PlayStation4 で「オペレーションブループラネット」。
ナムコさん。是非お願いします。(≧∇≦)


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