漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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花粉症:体質に合った対策を

2008-02-29 | アレルギー・花粉症・鼻炎・咳
以前の花粉症例のこともあって、「花粉症にはこれこれ」と決めつけず、頭を柔軟にできるだけ処方する人の体質をしっかり見るよう心がけている。

で、今回は寒暖の差で鼻水がでるというお悩みの方で、花粉症時期はもちろん、ふだんから鼻水や鼻づまりが起こりやすく、体が温まると鼻の通りがよくなるなどの訴えがあり、やや疲れやすいなど体質は「気虚」のタイプだったので、

「体質改善薬として補中益気丸をじっくり飲んでみては?」
「花粉症症状が強く現われてきたら、その時は症状に応じた漢方薬を選択しましょう」
ということで、花粉症シーズンの少し前から服用くださっていた。

しばらくして

「気がついたら、鼻づまりも鼻水も治ってしまってました。」
と喜びの連絡をいただいた。
まさに花粉症本番という時なのに!

粘膜の状態が安定していれば、花粉などの刺激にも体が余裕をもって対応できると思います。体調の良い状態を長くキープできるよう、日々養生を重ねましょう。

それにしてもこの頃は花粉症シーズンに突入していろんな商材の宣伝が盛んですね。惑わされず自分の体質をしっかり見つめ、体質にあった食事や養生を心がけてください。

粘膜が炎症を起こしたりむくんでいるときは、夜の食べ過ぎに気をつけて。飲酒、喫煙も控え目に。
胃腸にため込むと、翌朝の鼻粘膜もむくみがちになります。

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