

耳鳴りは腎虚症状の一つです。50代以上の慢性化している耳鳴りの場合、心を鎮める対策と補腎が必要かと思います。
痛みが発生するとそれを庇って姿勢が崩れがちで、左右の筋肉のバランスが崩れて更なる痛みが発生することもあります。
いつも正しい姿勢を意識して過ごしてください。
・アゴのずれを防ぐ。食事をするときは両方の奥歯を均等に使ってよく噛む
・腕を回すなどして肩甲骨を動かし左右のバランスを整えると骨盤の位置も安定しやすい
・スクワットで腰から太ももの筋力をつける (膝が痛いときは無理をしない)
・朝晩ストレッチ体操を行い、腹筋と背筋のバランスを整える
・正しい姿勢で毎日ウォーキングする
・デスクワークのときは、1時間ごとにイスを立って腰を伸ばすストレッチを行う
・重い荷物を持つときはきちんと腰を下ろし重さを確かめてから持ち上げる
・ハイヒールは3cmくらいまで!
・寝床は、薄めのふとん2枚を重ねた程度の硬さが最適。うつ伏せ寝は厳禁
・体重コントロール:肥満解消
肩回し。腰痛の人は上半身も硬くなっていることが多いですね。
こつこつ続けましょう。
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年齢とともに筋骨が衰えると、足腰が弱って痛みが出ます。
その場合は、「腎虚」も補う(補腎)とよいでしょう。
腎虚は40歳前後から始まるのですが、足腰の弱りが顕著になるのは、60代くらいが多いです。
腎虚の症状の特徴は、足腰に力が入らない、足がふらつく、よろける、段差につまづく、動作がすっとできない、などです。
八味地黄丸を筆頭とする地黄丸類が補腎の一般的な処方ですが、
筋骨を強化するためには、亀板や鹿角など動物生薬が入ったものが頼りになります
。
適度な運動とともに、コツコツ続けて老化予防しましょう。
慢性腰痛などの養生は、体の前後左右の傾きを整えることです。
よい姿勢をいつも意識して過ごしましょう。
養生法は次回に。
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梅雨時にも痛みのご相談が増えます。
そもそも血虚で末端の血流不足気味だと、普段から筋肉などが栄養不足なので、「湿」がからむこの時期に痛みを発症しやすいようです。
「湿」が絡むのは、湿気の高い時だけでなく、飲み過ぎた時にも起こります。
関節が動かしづらいとか、重だるくむくんだりなどを伴います。
身体を冷やさないように気をつけます。
特に夜は冷たい飲食物の摂取を避け、温かいものを食べると痛みは緩和しやすくなります。
「散痛楽楽丸」は、よく痛みに用いる漢方薬ですが、この時期はヨクイニンなどを含む処方と組み合わせて水はけを促すとよいでしょう。痛みが強い場合は、活血剤と組み合わせてください。
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不順な天候が続く中、高血圧の患者さんに「体調はいかが?」とお尋ねしたら、「天気が悪いとなんとなくイライラして血圧が上がる」と言われました。
「気象病」といって、寒暖差が大きすぎると体調を崩しやすく、イライラして夫婦喧嘩や交通事故も増えるのだそうです。
実際、血栓、心筋梗塞、脳出血といった循環器疾患が悪化しやすく、また古傷が傷んだり、リウマチや神経痛、胆石や喘息も増えるそうです。
夏だから血管は開いて、循環器環境は良いのかと思ったら、そうではないのですね。
また、冷房を使うようになると、外と室内との温度差も体にとってストレスになります。
血流改善に心がけておくことです。
こまめに水分を摂り、よく動いてここちよく汗をかいて体内を巡らせましょう。
症状に応じて、漢方薬も利用すると体がすっきりします。
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過活動膀胱とは急に尿意が起こることで、少量しか尿が溜まってないのに膀胱は強く収縮してしまいます。
旅行にでも出かけたいシーズンになり、ご相談が増えてきます。
中医学的主な原因としては、
・加齢によるもの:腎虚(腎陰虚、腎陽虚)
・ストレス、緊張しやすい:肝鬱気滞
・わずかな慢性炎症がある:湿熱
等が考えられます。
体質に応じて、漢方薬で対策してみるとよいでしょう。
また、家にいるときはすぐにトイレに駆け込めるので気にならないのですが、ふだんと異なる環境になるとそのことが心配で余計に頻尿になってしまいがちです。
そんな時は、気滞を解消する漢方薬を携帯するのがおすすめです。案外たよりになりますよ。
「もれ」を防ぐ作用の生薬もいくつかあるので、補腎対策とともにふだんから利用してみるとよいでしょう。
過活動膀胱は若い女性もなることがありますが、漢方対策でずいぶん改善した例もあります。
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口が渇きやすくなったなあと感じたら、老化のサインでもあります。
唾液の分泌量は1日に1~1.5㍑。知らないうちに案外出ているのです。
ところが、加齢による口やあごの筋力低下、ストレス、喫煙、口呼吸、早食い、糖尿病などによって分泌が減ってしまうことがあります。
唾液は、消化を助けるだけでなく、スムーズな発声、細菌増殖を抑える、口内を中性に保つ、歯の汚れを洗い流す、などの役目を持っているので、放置すると口内トラブルが発生しやすくなります。
(チャイナビューNo.280 より)
唾液は生命力に満ちた「気の塊」「腎液」で、唾液を飲み込むことで体内にエネルギーを取り戻すと考えられています。
そこで、舌回しやツボ押し、簡単にできるのでやってみてください。
唾液減少は老化の指標でもあるので、漢方対策では主に「腎陰」を補う処方を用います。
口が渇きやすくなったと思ったら、潤いを補う補腎対策やってみましょう。
たとえば、八仙丸、瀉火補腎丸、杞菊地黄丸などの六味丸類や、亀板を用いたものなどです。
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寒いのとコロナとで、運動量が減っている人が増えています。
先日、久しぶりに和式トイレを利用したら、立ち上がれずに苦労したという60代のお客様。
思いもよらない事態に驚いたそうです。そんな年齢じゃないと思っていたのに・・・
実は、50代から筋力は落ちてきます。
たとえば、瓶の硬い蓋を開けられなくなったり、正座からスッと立てなくなったりしていませんか?
サルコペニア・加齢に伴っておこる筋肉量や筋力の低下そして歩行速度などの身体能力の低下
サルコペニアの目安は、
握力:男性で28Kg、女性で18Kg以下
歩行速度が0.8m/秒以下
腕や足の筋力が落ちるということは、体内の筋肉も落ちてきているので、嚥下、消化、排便排尿、はたまた心臓を動かす力も低下することになります。
現在、高齢者の筋力低下対策としてたんぱく質の摂取量を進めていますが、
まめに動いて筋肉の需要を増やすことが一番かと思います。
需要があればそこへ血が流れて栄養が運ばれ利用され、よく運動すればお腹もすいて食欲も増しますね。
片足立ちやスクワットがいいそうですが、まずは、ラジオ体操で体のこわばりを開放し、散歩でも。
そして、あえての坂や階段を選ぶなどでパワーアップを心がけましょう。
中医学では、まず肝腎を補い活血します。
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40歳を過ぎるころから男性ホルモンの減少が始まり、男性更年期と呼ばれる症状が現れることがあります。
体調がすぐれずイライラする
不眠、不安感、くよくよ落ち込む、気力がわかない
ほてり、のぼせ、多汗、動悸や息苦しさ
めまいや吐き気、食欲がない、頭痛、肩こり、頭が重い
早朝勃起がなくなる、頻尿、夜間尿・・・
足腰がだるくすぐ座りたくなる
病院をあちこち回っても決定的な病名はつかず、「どうしたらいいんだろう」とますます不安になります。
そんな時は中医学で考えるとよいでしょう。
中医学では、男性は8の倍数の年齢ごとに転機を迎えると言われ、40歳ごろから腎虚は始まるのです。
腎虚の主な指標は、排尿、耳、脳、足腰、生殖、髪などです。
☞腎虚:成長、発育、生殖 | 漢方家ファインエンドー薬局 千葉県佐倉市 (coocan.jp)
日本人は胃腸が弱いので、まず補脾(胃腸を元気にする)、そして補腎(生命力を維持するエネルギー「精」を補う)などの漢方で養生してみましょう。思いのほかするっと悩みが解消することもありますよ。
西洋医学では「まあ、年齢ですから」と言われて終わりですが、中医学は成長・発育・老化を考えた養生法がたくさんあります。中医学の知恵を取り入れて、元気に過ごしてください。
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夜間頻尿でよく宣伝されている「八味地黄丸」。しかし同じ夜間頻尿と言っても人によって体質は様々。
八味地黄丸は「腎陽虚」タイプに用います。なぜかというと体を温める生薬が配合されているからです。
「腎陰虚」の人が飲むと、顔がほてったり、イライラしやすかったり、眠りが悪くなったりなど、陰虚の症状が助長されるかもしれません。
そこで、自分が陽虚なのか陰虚なのかを判別してみましょう。
陽虚:寒がり、足腰が冷える、顔が青白い、尿の色が薄い、明け方寒くて軟便になる など
陰虚:暑がり、手足がほてる、頬が赤い、寝汗をかく、口が渇く目がカサつく、肌が乾燥する など
あなたはどっち寄りかな?
ちなみに腎虚の症状は
下肢に力が足りず、歩行が困難、骨がもろい、背中や腰がまがる、足腰が疲れる、痛む
めまい、耳鳴り、ぼーっとする、頭痛、思考力の遅鈍、記銘力減退(物覚えが悪い、物忘れ、痴呆症、認知症)、
排尿障害(頻尿、夜間尿、尿漏れ)、遺精、早漏、流産早産しやすい、閉経が早い
息切れ、息が吸いづらい、呼吸が浅い などです。
老化予防に腎虚の漢方薬がとても頼りになります。ぜひ体質に合ったものを選んで体調管理にお役立てください。
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