漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

39歳、漢方対策でスムーズに二人目妊娠

2010-05-29 | 生理・生理不順・生理痛
一人目は1歳半、断乳して半年、なので二人目不妊というわけではないけれど
年齢的にも、できるだけ早く二人目がほしいという39歳女性。

補気血剤と補腎剤の服用をすでに行っていらっしゃったのですが、
当薬局でさらに対策してみようと来局されました。



現状での基礎体温を見ると、低温期が長く(卵子の生育が遅く)
高温期の途中で体温が下がり、卵巣機能はやや衰え気味。

そこで活血剤をプラスし低温期と高温期の補腎剤を使い分けてみました。

なんと次の周期に妊娠陽性。

無事に出産に至り、出産後、元気な声で電話を頂きました。


産後の養生で大切なのは、体力を補うことプラス活血すること。
これによって、子宮卵巣の掃除がしっかり行われ、周期のリセットができます。

三人目も挑戦してみる?

漢方の空間ファインエンドー薬局    不妊症と漢方薬
コメント

グリーン・ゾーン(映画)世界を思い通りにしようとする傲慢さ

2010-05-26 | 映画
こんな映画を作れる自由がアメリカにはある?、というより
それほどの年月がたったと言うことでしょうか。

イラクに、大量破壊兵器はなかったという真実。
アメリカの、支配欲によって捻じ曲げられた偽情報で戦争までやってしまった傲慢さ。

世界を好きなように動かしてやるというアメリカ政府の考え方は、
今の日本にとってはうらやましくさえ思うけど、
『われわれの国を外国人の好きなようにはさせない』と言い放った
イラク人の言葉が心に刺る。

同時に、無益な戦争によって命を落とした人と悲しみのうちに残された人が
多くいることを思うとあまりにむなしい事実です。
(国を仕切る人の傲慢さによって、被害を被るのはいつも、平和に暮らしたいと願う一般国民ですもんね)


『グリーン・ゾーン』★★★☆
「ボーン・スプレマシー」「ボーンアルティメイタム」のすばらしい記憶が
邪魔をして若干物足りなさを感じてしまいましたが、
『こういう失敗をした』ということを記憶として残しておくべきですね。

監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン、グレッグ・キニア、ブレンダン・グリーソン、
エイミー・ライアン、ハリド・アブダラ、ジェイソン・アイザックス
コメント (2)   トラックバック (7)

妊娠力を上げる漢方的生活VOL.2

2010-05-25 | 生理・生理不順・生理痛
昨年発売になった『妊娠力を上げる漢方的生活』という本
我が薬局がおこなっている漢方生理周期調節法をわかりやすい解説していて
漢方による不妊対策に興味をもたれた方が多かったのですが、

好評につき、
2010/5/17に『妊娠力を上げる漢方的生活VOL.2』が発売になりました。

漢方対策ってどんなふうにするんだろう?となかなか踏み出せない方、
ぜひ読んでみてください。

副題:『冷え症だと妊娠しにくいの?』

・冷え、年齢、ストレス・・・・妊娠力を上げる3つの対策
・基礎体温で妊娠力チェック
・タイプ別男性の妊娠力アップ養生法
・冷え症回想!しょうがレシピ
・若さを保つ!黒い食べ物レシピ
・体にいいお茶
・「子どもはまだ?」と言われたら
・もしかしてセックスレス?
などのテーマです。

また、
『「当帰」は子宮と卵巣の働きを活発にすることで、妊娠力を上げる漢方薬です』
の見出しで『宝当帰膠』(ふほうとうきこう)も紹介されています(P88~89)

書店で買うのはちょっと気がひけるという方は、
セブンネットショッピングまたは楽天ブックスまたはオレンジページネットなどでお求め下さい。
(オレンジページネットではネットで立ち読みできます。)

漢方の空間ファインエンドー薬局    不妊症と漢方薬
コメント (2)

北京で漢方研修・薬膳その3メインとデザート

2010-05-20 | 漢方的話題
「豚の血」料理のあとはスープとメイン料理の登場。長々と申し訳ありません。


多種類のキノコを煮込んだ、深い味わいで舌触りのよいスープ。
お腹の底からほんわか温まるスープでした。免疫力もぐっとアップしたかも。
スープはもう一種、味の濃厚なこってりスープもあったのですが、
残念ながら食い気が先行して撮影を逃してしまった(キノコやアワビが入ってました)


骨付き鹿肉。(補陽益精、強筋壮骨、養血調経)
冷え症、不妊症の人はぜひ食べたい。こってりしているのに胃腸はスイスイ働いてもたれません。


干しアワビのピリカラ煮。アワビは(滋陰清熱、養血明目)
周りに添えられたねぎもシャキシャキしていい歯ごたえ。

鹿肉もアワビも『補腎』の食べ物。鹿肉で『陽』を補い、アワビで『陰』を補う。
バランスが取れたメニューで老化予防、若返り対策もバッチリです。

そしてデザート。


シロキクラゲのフルーツポンチ。ほどよい甘さと冷たすぎない冷たさ。
その塩梅が絶妙で、すーっとお腹に溶け込みました。
シロキクラゲはじっくり煮込むとやさしいとろみが出ます。美肌にいいキノコの代表格。

日本だとデザートはアイスクリームやシャーベットなど冷たいものも多いのですが、
中国では基本的に生ものや冷たすぎるものは食べません。野菜もしかり。
そのためお腹は冷えることなく消化力が落ちないので、気持ちよく食べられました。

しかし近年中国では、ビールはよく冷えており、マクドナルドなどの進出により
生の野菜サラダがメニューに加えられているところも多くなりました。
食生活が変わりつつあるせいか、今回研修した生活習慣病の糖尿病も増え
若年齢化しているとのこと。
日本の食生活も見直したいですね。

      
食べてる時は、はやる食欲を抑えきれずに気が付きませんでしたが、
こうしてみると白一色の食器は、すべてデザインが異なっており、料理をしっかり引き立ててますね。
今頃気が付きました。

(北京康源瑞廷酒店2F牡丹庁にて)

ということで、心から謝謝(シェイシャ)
コメント (8)

北京で漢方研修・薬膳その2オードブル

2010-05-19 | 漢方的話題
北京の近代化、国際化の勢いはすさまじいものでした。
その勢いの強さは、ただ街中に立っているだけでも伝わってくる気がしました。
もしかしたらアジアの中で日本だけ、昔の偏見にしがみつき、
すっかり『井の中の蛙』になってしまっているのではないかとさえ思いました。
(このところの政治とか報道とかテレビ番組とかを思うとそんな不安にかられる・・・)

なにせ、ホテルのポーターが、私たちを見てにこやかに
「アンニョハセヨ」とか「コニチハ」とか、話しかけてくるのです。
何かを尋ねても率先して丁寧に教えてくれます。

15年くらい前の北京では、さすが共産主義のお膝元というか、
つまり、商業=サービス業という観念はまったくなく、
ホテルマンがお客にニッコリとすることなんて絶対なかった・・・
というより日本人がきらいだったのかなあ・・・ま、振り返るのがつらい歴史もいろいろあるし。
とにかく十数年で、見た目の都会化だけでなく、人もこんなに変わるなんて、半端じゃない。


ということで、今回は食事も気持ち良いサービスを受け、おいしさ100倍でした。
まずは前菜。


冬虫夏草入りソーセージ ピリッとした辛みで食が進みます。おしゃれな盛り付けが見事です。
冬虫夏草は肺腎を強化する働きがあります。


生薬ニクジュヨウを豚の腸(だったかな?)に詰めたもの。
ニクジュヨウは補腎陽、益精血。


羊の肉と当帰(トウキ)を煮たゼリー寄せ

当帰は、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)を服用していらっしゃる方々には馴染みのある生薬ですね。
実は「当帰羊肉湯」という処方さえあります。羊肉のなべ料理に当帰を加えるという『処方』

つまりは、食と漢方薬は同じところにあるのです。


イカの姿煮ではなくて薬用ニンジンのハチミツ煮。上品な甘さでした。

ここまでがいわゆるオードブルといったところ。
冷やす作用のものは一つもなく、胃腸に負担のかかるものもなし。
さすが薬膳レストラン。まずは体を温めて消化力のウォーミングアップといったメニューです。

漢方の空間ファインエンドー薬局
次回はメインとデザートを。
コメント (2)

北京で漢方研修・薬膳編その1豚の血

2010-05-17 | 漢方的話題
この北京研修は、日本で受けている漢方講義の講師である女性中医師が
もと広安門病院勤務だったので実現したのですが、
もう一つ、北京行きの目的がありました。それは彼女の日本での循環器講義の中で、

「カラダニキンゾクタマタラ、プタノチ」
「プタノチ、チガキレイニナリマス」
なに? プタノチってどんな生薬?
「ワタクシハ、スデアジツケシテ、タベマス。」
酢で味付けする、プタノチ?
「プタノチ」「ブ タ ノ チ デス」
? えー、豚の血?

「豚の血」は血液中に溜まった不必要な金属を除去できるとのこと。

「え~、そんなこと言っても日本ではたべられませんよー」

ということで、今回の北京行きのもう一つの目的は「豚の血」を食らうことでした。


「豚の血」とセンマイなどの豚内臓を合わせて辛み味で調理したもの。
チョコレート色の豆腐状のものがそれ。

「豚の血」は豆腐状に固められた状態で売られていて、
通常はモツ料理の屋台などでよく食べられるそうです。
しかし日本人は、屋台のなれない脂で下痢することがあると、
女性講師が心配して、彼女が知人の薬膳レストランを手配してくださり、
この日のメニューに豚の血料理を特別に加えて頂きました。


豚の血とニラのあっさり炒め。

わずかにえぐみがありますが、案外あっさり味で、食べられます。
自分の血液中の汚いものが、どんどん豚の血に吸いとられて体内浄化された気分になりました。
うん十年生きてきた「アク」とか「澱(オリ)」とかも取れないかなあ・・・
そしたらもうちょっと性格も素直になれるのに、ってか。
まあ、いまさらムリだわなー

というわけで、その夜はドラキュラに変身することもなく、ぐっすり眠れました。
漢方の空間ファインエンドー薬局

次回は、ここで供されたその他の薬膳料理をご紹介。
食べた者にしかわからない喜びを無理やり押し付けますが、どうかご勘弁を。
コメント (4)

北京で漢方研修その3

2010-05-13 | 漢方的話題

こちらは心臓内科の診察室。ずいぶんにぎわっているとお思いでしょう。
この写真、実はとても中国らしいと思った場面なのです。

左背中の白衣女性が75歳の医師。知識の豊富さはピカイチとか。
漢方薬を処方しますが、心電図や心血管造影図もチェックします。
患者診察にかける時間も長く(ひとり30分以上掛けていました)
そのため午前診察12時までの予定が、2時までかかってしまいました。
それでも、女性医師の細やかな説明に患者の満足度はとても高いようでした。
そしてこの長時間に、彼女はお茶で口を潤す以外一度も席を立つことなく、
ぶっ通しで患者を診ており、とても75歳のパワーとは思えません。
(この先生が食べているものと生活習慣を知りたい!)

さて中国らしさはというと、診察室への患者たちの出入りがかなり自由ということ。

医師と向かい合って中央左向きで座っている黒い服の男性が患者。
それを取り囲んでいる数人は家族のようで、皆真剣に医師の話に耳を傾けています。
中国では、家族とくに高齢者を大切にしているようです。

さらにその周りにいる人たちの中には、順番待ちの患者たちが混ざっているのです。
同じ疾患に悩むものとして、今診察を受けている患者にくっつくようにして
医師の話を聞き、時々うなづいたりしています。

まるで講習会のような環境で、それによっても患者の意識が高まっていると思われました。

漢方対策について言えば、
心臓疾患だから活血対策という単純なものではなく、
潤いを補う(補陰)ことによって体内の流れが改善し、
体全体を元気にして(補気)心臓の回復力が高まるという考え方です。
そのためにこまごまと症状をチェックし、個人に対応した処方が編み出されます。



ハードスケジュールに頭の中はいっぱいいっぱいで、へとへとでしたが、
もう一つの目的はまったく別腹。それは「豚の血」を食らうこと。
次回もよろしく。

漢方の空間ファインエンドー薬局
コメント (4)

北京で漢方研修その2

2010-05-11 | 漢方的話題
北京の広安門病院研修の続きですが、


腎臓病科の診察室です。

赤い服の方が患者、その左で脈を診ているのが女性医師。
それを取り囲んでいるのが私たち日本の研修グループ。
データはすべてコンピュータに打ち込まれます。

この患者は、わずかの血尿データの結果を必要以上に気にしているのです。
そんな患者の不安を、女性医師は根気よく話を聞き説明をしており、
そして今日の処方内容は、止血対策だけでなく、不安を取り除く生薬を配合しており、
病名にとらわれない体全体を観る漢方対策をしっかり行っています。



紫色の上着を着た女性は、高齢なお母様(90歳以上)のためにいらした方。
前回服用した漢方薬でずいぶん調子がよく、また処方してもらいたいとのこと。
医師が書き込んでいるノートは、前回紹介した『お薬手帳』みたいなもの。

さらにこの方は、お母様が現在はどのような症状があるのかを
きちんとまとめて書いた紙をもってきています。

そして前回の漢方薬を服用して、たとえばすっきり眠れるようになった、
最近では少しめまいが気になる、など具体的な状態をはっきり医師に伝えます。
これに対応して、漢方処方を加減(前回の処方内の生薬の入れ替えを行う)します。


この研修では最新の漢方治療を学ぶのが目的でしたが(もちろんそれも十分できましたが)、
それ以前の、病気とその治療に対する患者の意識の高さに感動しっぱなしでした。
しかも患者と医師がしっかりタッグを組んで病気に立ち向かっているという感覚は素晴らしいです。

日本の医療現場では、もっぱら医者任せで自分の服用している薬の名前や作用さえ
あまり知ろうとしていないことが多い気がします。
その証拠に、日本の『お薬手帳』制度をきちんと利用している患者はごくわずか。
手帳に薬が書かれたシールをただ貼るだけが精一杯。
とりあえず薬のんでるからと安心し、そして、まだ治らない、仕方がない、
とりあえず医者の薬を飲んでるからほかの努力はしない、
と丸投げ状態のこともしばしばではないでしょうか。

中国医療のこの姿勢はおそらく、体も自然と一体であるという漢方的発想が
しっかり根付いているからだと思います。

つづく

漢方の空間ファインエンドー薬局
コメント (2)

北京で漢方研修その1

2010-05-08 | 漢方的話題
北京の権威ある中医学治療の病院「広安門病院」で研修を受けることができました。


糖尿病科の診察室です。
手前の背中を向けているのが患者、中央男性は糖尿病センターのリーダーという医師。
その左に並ぶのが助手と中国研修生、後ろに立つのが日本からの研修メンバー
患者もドクター陣も真剣そのものです。

研修を受けたのは、腎臓病科、心臓内科、糖尿病科の3つです。

これら分野では日本の場合、患者は漢方薬でなんとかしようという意識は
とても少ないのが現状です。
しかし中国では、西洋医学の治療を受けながら同時に中医学(漢方医学)対策も
すごく真剣に受けています。
さすが、漢方の国。

そして漢方薬を服用することによって、これらの難しい疾患もどんどん
改善しているのですからすごいです。


患者の『お薬手帳』のようなノート。
患者は自分の順がくるとこの手帳を医師に提示し、
医師は手帳を見ながら過去のデータなどをチェック。
患者もこの手帳によって、自分の血液検査データから何を服用しているかまでしっかり認識し、
そこへ医師の書き込みも加わるので、手帳がとても充実している。

そして処方量の多さも半端ではなく、
日本の漢方薬の10倍くらいの量が平気で処方されており、
「漢方のんでるのぉ~」という日本人感覚、
たとえば「気が向いたときに、『なんとか茶』を飲のんでる」
くらいでは、やっぱり結果がでるはずはないなあ・・・というのが実感でした。

つづく

漢方の空間ファインエンドー薬局
コメント (10)

のだめカンタービレ最終楽章後篇(映画)上野樹理にくぎ付け

2010-05-01 | 映画
前篇は、映画館がまさにコンサート会場と化しすごい盛り上がりでしたが、
後篇は、のだめと千秋の揺れ動く恋愛感情が中心でした。
原作を読んでないのですが、最近の漫画ってなかなか心理描写も深いのね。
二人の雰囲気も前篇より大人っぽく感じ、
なんだか見ていて照れくさい気分になったりして


そんなのだめがすべてを振り切ってシュトレーゼマンと臨むショパンのピアノ協奏曲。
このシーンの、のだめ(上野樹理)の表情が素晴らしいです。
ちょっとツンとした表情に彼女の気持ちの強さが、押し倒されそうなくらい伝わってきました。
すごい女優さんです。
シュトレーゼマンの指揮ぶりも堂々として、うっかり本物の音楽家かと思ってしまいました。

「のだめカンタービレ最終楽章後篇」:★★★☆

監督 川村泰祐
出演 上野樹里 玉木宏 瑛太 水川あさみ 小出恵介 ウエンツ瑛士
ベッキー 山田優 なだぎ武 福士誠治 吉瀬美智子 伊武雅刀 竹中直人
コメント