目を使うことが多くなった昨今、目の使い過ぎは肝血虚を助長します。それに春はどんどん陽気が増して陽ざしが強く目の負担も増します。
春は「肝」、「肝」は目に開竅する

目をいたわってください。目の周りのツボマッサージもおすすめです。
50代の元気な女性のこと。目がしょぼしょぼして目薬をさしても改善しない。つまりその不調は目だけで起こっているのではないのですね。
そこで杞菊地黄丸を飲んでもらうと、目がスッキリして視野がパーッと明るくなったそうです。
杞菊地黄丸は、補腎剤の中では「肝と腎を補う」処方。
40代くらいから「腎虚」の症状が現れるので「補腎」の漢方を常用するとよいのですが、女性は「肝血虚」状態にも陥りやすいので、肝腎を補う杞菊地黄丸をおすすめの場合が多い。この女性もこの対策で体調がいっぺんに整って一機に改善したのでしょう。
気づかないところでおこっている体の不調、中医学の知恵を知っていると予防することができますね。

今日の暖かさで近所の桜がずいぶん開花しました。
