疲れてくると、または疲れやすいという人は、めまいをおこしやすいです。
重力に逆らって上に持ち上げる力が足りないと、頭はお留守になり空虚なめまいを起こし、内臓は下垂します。
胃下垂、腸下垂だと胃腸機能が停滞して、食べると胃が張ってもたれたり、軟便下痢などの症状が現れます。
呼吸も浅くなるので、息切れや息苦しさを感じます。
このようなタイプを「気虚」(エネルギー不足)といいます。
(ガガイモの花)
そこで補気する漢方薬で体質改善します。例えば「補中益気湯」は、元気を補いその陽気を上に持ち上げる「益気昇陽」作用があると言われています。
気虚の人はすぐ横になりたがりますが、少しずつでも運動して筋肉をつけることも必要でしょう。筋肉が増えれば内臓が支えられ動きやすくなり、食べたものが利用され、代謝もアップします。
コツコツ続けて体を鍛えてください。
(オシドリ♂のエクリプス・これから美しい繁殖羽になっていく 印旛沼にて)
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三寒四温で風が吹く春先になると、
頭痛、めまい、耳鳴り、鼻の不調、中耳炎など、頭部に不調が現れがちです。
そんなときはツボ押しも試してみてください。
耳の周りをマッサージすると頭部の血流が促されて、頭がスッキリしますよ。
冷たい風にあったったり夜間冷えたりして、頭痛や鼻づまり、カゼのような症状に見舞われたときは、「頂調顆粒」で、素早く頭部の風寒邪を払い、巡りを整えておきましょう。
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ストレス疲労が重なったり目の使い過ぎなどで、目がくらむようなめまいや頭痛が出現することもあります。
このようなめまいの場合は「気血」を消耗しているので、
スマホやパソコンを控え、十分な睡眠で目と体を休め、レバーや種や実のものをよく噛んで食べることです。
漢方薬ではたとえば、帰脾湯、婦宝当帰膠などでしっかり気血を補う
気持ちが沈みがち、不眠、頭がぼーっとするなどの傾向があれば帰脾湯(心脾顆粒)
眼精疲労、目の不快症状、筋肉のひきつれや、生理の問題などがあれば婦宝当帰膠
ほかにも方法はあるのでよくご相談ください。
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高齢者では、頭がふわふわして足元がおぼつかないというめまいが多いようです。
疲れやすい、足腰が弱ってきた、体力が落ちてきた、などを伴うことが多い。
腎虚により脳内をしっかり養えなくなってきているので、じっくり漢方で補い体力回復を図ることです。
八味地黄丸、杞菊地黄丸など、体の陰陽バランスに応じて補腎剤を選択する必要がありますので、よくご相談ください。
「腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通じる 腎は精を蔵し、成長、発育、生殖を主る」
中医学の「腎」は尿だけでなく、脳や髄、ホルモン系、免疫系に深い関連があるといわれ、これが弱ると人は老化が進み脳をしっかり養えなくなる。
「年齢だから」とあきらめると体の機能低下はどんどん進みます。
年齢が増すほどメンテナンスが大切です。漢方養生とともに、こまめに動いて筋骨を養い機能の維持に励みましょう。
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湿気の多い時期は、頭痛、頭重とともにめまいを訴える人が多いです。
ゆら~と体が揺れるようなめまいが続くのが特徴。
頭が重くてぼーっとしたり、食欲が沸かない、ムカムカするなど胃腸症状を伴うことも多いです。
湿気はこびりつくとなかなか取れにくくなるので早めの対策がおすすめ。
半夏白朮天麻湯などで、胃腸の働きを高め、体内に停滞した痰湿を掃除すると、体内の巡りが解消され、頭の中が軽くなり、うつうつと続いていた頭重やめまいが解消します。
この漢方薬は健脾作用があるので、胃腸の力が落ちている人は、湿気の多い時期はしばらく続けてみるといいかもしれません。
冷たいものや脂っこいもの味の濃いものなど胃腸に負担をかける食べ物は控えましょう。
半夏白朮天麻湯《脾胃》陳皮、半夏、麦芽、白朮、神麹、黄耆、人参、茯苓、蒼朮、天麻、沢瀉、乾姜、黄柏
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頭痛の漢方薬といえば、川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)や清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)をとりあえずといったところですが、梅雨時になると、頭の前のほうがどんより重痛いという人が増えます。
前述の漢方薬で回復すればよいのですが、今一つというときは、胃腸の漢方薬を合わせてみてください。
たとえば勝湿顆粒とか五苓散など。
そしてこめかみあたりの痛みは、胆経なので逍遥散を一緒に飲むと気持ちまですっきりするかも。
経絡って不思議ですね。
何千年もの治療経験を積み重ねて、このようなラインが見いだされました。
それは、西洋医学的にも何かがこうしてつながっているはずだと思うのですが、いまだにはっきりしたことはわかりません。
しかし経絡に沿った対策をすると確かに回復するから不思議です。
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緑内障とは一般的に、眼圧が上がって視神経を傷つけ視野狭窄や視力低下が起こることです。
眼圧が上がる原因はよくわかっていないそうですが、目の弾力性が失われ、目の中の老廃物の掃除がスムーズにいかなくなる、という状態ではあるようです。
西洋医学は原因を抑える対策ですが、中医学は体の偏りを調えて元に戻る力を高めることも行います。西洋医学的な原因がわからなくても、何とかすることはできるのです。
緑内障の目薬がイヤというので、目と体質を考慮した漢方を服用していた60代女性のこと。
服用していると目の調子が良く、久しぶりに眼科の検査を受けたら緑内障が改善していてもう目薬を使わなくてもよいといわれたと大喜びされた。
去痰し気血の流れを良くし、炎症を鎮め、肝陽の高ぶりを収め神経の昂りを抑えて、目に栄養を与える、というような処方でしたが、それらが総合的に働いて目を元に戻す力を高めたのでしょう。
経験医学のすごさですね
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(当薬局は「漢方体験.com」に紹介されています)
この頃増えているご相談といえば、めまい。
もっぱら女性が多い。
ふわ~とする、地に足が着かない感じ、体が傾く感じ・・・
いずれもちょっとしたときに起こるようで、虚証のめまいです。
漢方ご常連さんの中にもこのような訴えがあり、いろいろお尋ねしてみたところ、
わかりました、スマホの見過ぎ!
家でなんとなくスマホを見る、子供と一緒にスマホゲームしている・・・皆さんコロナの影響でスマホを見る時間が増えているのです。
目の使い過ぎは「血虚」を助長します。肝血を消耗するのです。
特に女性は生理で血を消耗しがちなのですぐに影響が出ます。
スマホから離れ、十分な睡眠で眼精疲労の回復に心がけてください。
空とか海とか草木とか、外の風景をのんびり眺めてリラックスするのもいいかも。
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