先日の漢方研修会で学んだことのうち、前回記事の「体を冷やさないこと」に通じる内容をひとつ。
「寒気生濁」(かんきせいだく)
「濁」とは代謝によって生じる体内ゴミのことで、通常ならどんどん分解して排泄されていくはずですが、しかし冷えによって気の巡りが遮られ停滞を起こすと代謝途中のゴミが溜まってしまうのです。その一つがガンだったりします。
また抗がん剤などにより体力を大きく消耗した場合も、気陰消耗により「濁」が溜まりやすく、それは体調不良や痛みなどの副作用につながります。
動かす力は「気」、精血など栄養的水は「陰」、それらが不足すると「痛」むといわれます。
推動無力→不通即痛(通じなければ痛む)
精血不足→不栄即痛(栄養不足だと痛む)
気と陰を十分に補い温かい体を維持しなければなりません。
・体を冷やさない(冷たいものを避ける)
・体を良く動かす
・栄養のあるものを食べる
やはり、いつもの養生がとても大切ですね。
精血を補い補気する漢方薬をしっかり服用すると、西洋薬の痛み止めでは効き切らないつらい痛みや不快症状が徐々に解消されたりするのも、このような下支えができるからだと思います。

ヤマブキが咲き始めた

日陰にジロウボウエンゴサク

アケビ

ミツバアケビ

小学校の土手にカリンの花
毎日景色が変わる春です。

夏の猛禽サシバもこの地に定着しました。
