漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

寝汗が減った

2005-04-29 | 漢方的話題
暑がりで咽喉が乾きやすく寝汗をかきやすいという90歳近い女性。今日は夏並みの陽気とあって扇子をずっとパタパタやっていました。
中医学でいう『陰虚』(体の潤い分が不足している状態)体質です。そのため肌や粘膜もカサつきやすく、『舌がぴりぴりする』悩みもあります。

『老化』のひとつとして潤いが不足していることが上げられます。肌が乾燥してシワが増えるのはもちろん、粘膜も潤いが不足してトラブルがおこりやすくなります。また陽気(昼間の活動的なエネルギー)を冷ますラジエーター的な潤いが足りないので、ほてり感とともに汗が噴出したり、寝汗をかきやすくなります。

ほてりを冷ます補腎剤と生脈散という潤いを補う処方を服用していただいていました。だいぶ寝汗が改善されました。

寝汗について
陰虚の症状
気虚陰虚の症状

沖縄のおすすめを教えてください

2005-04-26 | その他
連休に沖縄に行きます。今回はドライブするつもりですが、本島でお勧めの場所がありましたらぜひ教えてください。
ちなみに前回行ったときは、シュノーケリングとひたすらボーっと過ごし、ホテル近辺の外はまっったく知らない状態で帰ってきました。それはそれで大満足でした。

アビエイター

2005-04-26 | 映画
上手さが際立ったっていたのは、やっぱりケイト・ブランシェット(キャサリーン・ヘップバーン役)どうして映画ごとにこうも見え方を変えられるのか、まったく恐れ入ります。

そしてストイックな役は大得意なレオ。昔の「ギルバート・グレイプ」を思い出します。相変わらずの幼さにはちょっと目をつぶって、なかなか適役だったのではないでしょうか。
映画や飛行機に天才的な才能を発揮したというハワード・ヒューズ。もっと映画づくりの場面で、沸き立つ才能と楽しさを魅せてほしかったですね。

伝記ものはエンディングが難しいようで、最後のシーンは、監督に同情しながらも「ン~」と首をかしげてしましたが、レオファンということで、ちょっとおまけの★4つ。

花ごよみ「狂気と際限のない欲望・・・」~そう、ハワードのすごいところでしたね。

★★★★

無月経だったはずが・・・

2005-04-23 | 生理・生理不順・生理痛
『このところイライラして胃潰瘍気味にまでなり、悶々としていたのに、生理がきたら、うその様に解消しました。』と連絡をいただく。

それは生理前緊張症とも言って、肝鬱気滞の症状で・・・と言いかけて、おや?と考えた。
確か無月経の対策をしていた女性だったはず・・・

それって、生理が来たことをまず喜ぶべきだと思うけど、人間ってものは問題が解決すると、それを気にすることを忘れてしまうもんですね。
ま、調子いいってことです。

生理前のニキビは

2005-04-23 | 肌トラブル・アトピー・美容
漢方薬を服用するようになって1ヶ月の20代女性。いつも生理前にいっきに悪化していたにきび(吹出物?)が今回は、控えめに済んだそうです。肌のつやも少し改善。
にきび後のくすみが残りやすいので、スキンケアとして血流改善効果のある紫根美用品も使っていただくことにしました。
漢方美容法

突然TBができなくなりました。

2005-04-21 | その他
今までできていたTBができなくなりました。回復方法やなぜだか知っている方教えてください。(自分のページにもできないのです)

ところで今夜は、BSTVで「チャングム」の日です。
執拗なチェ一族のハンサングンへの罠。それにはまったハンサングンはとうとう命を落としそう。

チャングムは、どんな経緯でこれから王の主治医にまで登りつめてゆくのでしょう。
小説のチャングムは、すごく強気で20代で他の女医たちに教鞭をとり、男性医師たちを知識でやり込めるほどでした。

海を飛ぶ夢

2005-04-20 | 映画
難しい内容でしたが、演出のすばらしさでのめりこんでしまいました。
頭部以外は体の自由が利かない男、そして少しずつ痴呆が進んでゆく女。この二人の対比が印象的です。
頭脳が正常だと最後まで死にたいと苦しみ、痴呆が進んだ女は死にたいと思うことさえ忘れてしまう。
どっちが幸せかなんて比較はできない。

そして死にたいという男を尊重しながら介護する兄家族。
男の意志を尊重すれば彼は死に、家族は開放される。一方で介護し続けるという束縛のなかにそれなりの幸せみたいなものを作り出している。
この矛盾が、ごく自然に映し出されているのがすごい。

海を飛ぶ夢という題名の通り、男の気持ちが山を越え海へと飛んでいくシーンがステキでした。

「気まぐれチャンプルー」この映画をじっくり語ってくれています。
「あんぶれあんぶれ」人生は質か量か。考えさせられます。

★★★★

春のエネルギー(妊娠)

2005-04-15 | 生理・生理不順・生理痛
「植物が、生えている場所の条件がまちまちにも関わらず一斉に花を咲かせるなんて、春のエネルギーはすごい」
と、先日不妊対策を行っている患者さんと話していたら、数日後に『妊娠したみたいです』と連絡をいただいた。
冬の間、がっちり漢方養生を続けてきた結果だと思います。
冬の備えは、春開花する。これからは、着々と育てて行きましょう。

漢方周期改善法
生理(女性)と漢方

究極の面倒くさがり

2005-04-08 | 漢方的話題
「カボチャが○○(生活習慣病のひとつ)にいいらしいんだけど(TVで見たらしい)、カボチャの粉、売ってないの」と尋ねられた。
「カボチャの料理を食べたらどうですか?」
「めんどうだもの。粉なら簡単でしょ。」

究極の『面倒くさがり』じゃないだろうか。

確かに食材一つ一つになんらかの「効果」はある。カボチャの効果ももちろんある。
だけど、こと生活習慣病に関しては、日々の食生活などの偏りから生まれるわけで、食生活全体を改善することなくカボチャに偏ってもいい結果は出ないと思う。
しかもめんどうだから粉で、とは恐れ入る。

花粉症に疲れてくる後半戦

2005-04-06 | 漢方的話題
「今まで服用していた漢方薬の効きが良過ぎる感じがして2/3包くらいに減らしているの。少し症状が変わってきたのかも」
とは、漢方薬の服用に慣れた患者さんです。

その通りです
「効きが良過ぎる感じ」という言い方がまたデリケートな表現で、
『すごく効くのがわかるけれど、無理やりな感じで体が耐えられない』という状態でしょう。
西洋薬の鼻炎薬を連日使用している人にもこんな状態に陥って「鼻炎薬が効かなくなった」と言われる方がいます。

花粉シーズン前半は症状をとり除く漢方薬(炎症を冷ましたりむくみを解消したり)ですっきりしますが、後半になると体力を補うものが必要になります。
体力を補う漢方薬も様々あり、人それぞれ、ふだん弱い所に疲労が出るようで、たとえば補中益気湯だったり八仙丸だったりします。よく相談してください。
鼻炎薬が効かなくなった人も漢方薬を利用してみると体が楽になるでしょう。

漢方の部屋