


むくみ対策の復習その2
むくみを解消するには、停滞してたまっているものを動かして掃除をする力が必要で、
その原動力の一つは「脾気」つまり胃腸の元気を高めることで、
もう一つは「腎気」。この気は、病気を長患いしたり加齢によって減ってくる。
そこで「牛車腎気丸」
八味地黄丸の桂枝を肉桂に変え、牛膝(ごしつ)と車前子(しゃぜんし)を加えたもので、
腎の陽気を鼓舞して高め水の掃けをより促す
下半身、特に足首から下のむくみがひどい、寒がりで腰が重だるく、尿量が少ないなどの症状を伴いやすいタイプに向いている
胃腸の力も落ちていて下痢軟便気味なら、真武湯と合わせてもよいかもしれませんね。
むくみ対策を復習。まずは補気建中湯。
むくみの相談で来られる人の多くは慢性的なむくみ。
ものを下から上へ持ち上げるには力が必要で、その力が足りないと慢性的に下半身がむくむ
原動力となるのは胃腸の力だが、食欲がないとか食べものが偏っているとか、疲れやすいなどの状態だとなかなかむくみが解消しない
「補気建中湯」
利水作用のある生薬に加えて、名前の通り体の中(主に胃腸)の力を建て直して(補気)、気の巡りを促す(利気)生薬が配合されている。
食欲がない、すぐ腹が張る、疲れやすいなどのタイプに向いている
甘草を含まないので長期服用も安心。ただし胃腸が元気になるにはある程度の期間が必要で、
すぐにむくみがスッキリとれるわけではないが、コツコツ服用すれば次第に元気が出て体が軽くなる。
ほかに瘀血、気滞、腎虚などなどの体質もあれば、漢方薬の組み合わせも必要でしょう。