漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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上橋菜穂子著「鹿の王 水底の橋」西洋医学と東洋医学はおだやかに共存する

2019-05-30 | 

細胞レベルで病理を追及して治療法を考えるのが西洋医学的発想で、現代医学の中心となっており

一方東洋医学は、体全体をみて経験的にその原因と対策を考察するのですが、

この物語に登場するいくつかの医術(オタワルの医術、清心教医術の新派と古流、花部流医術など)の中には

東洋医学的な発想に加えて、人の寿命は不公平とも思えるほど一律ではないが、それを否定せず、あるがままの人の体を尊重する

命が長らえるために何でもするという治療を良しとしない、心が幸せに死ぬための治療を優先するときもある

 

どの流派の医療従事者も、患者をなんとかしたいという純粋な気持ちに変わりはない。

物語は、どちらの医療を支持する者が皇帝となるか、そんな政治の駆け引きの中で起こった食中毒事件。

暗殺かそれとももっと複雑な策略か?

上橋さんの策略はすごく深く頭がこんがらがりそうですが、上橋さんの卓越した文章力で乗り越えられます。

そして、見えない水底に橋がつながるようにこれらの医療は、おだやかに共存する。

「部分が組み合わさって全体になっても、見えないものがすでに私たちにはぼんやりと感じられる」という言葉が印象的

私たちの体は、部分の集合体であると同時に、人と人のつながり、自然とのつながりなどから成り立っている

「鹿の王」の続編ですが、それを未読でも十分楽しめます。


日曜散歩:キアシシギ。シギやチドリは泳げません

2019-05-29 | 植物&動物

谷津干潟、行くといつもいるような気がするキアシシギ。

調べてみたら春先はシベリア、カムチャツカ半島などで繁殖し、冬は東南アジアやオーストラリアまで渡るそう。

日本では旅鳥(渡りの途中で立ち寄る)。4~5月と7~10月頃まで日本にいるらしい

つまり一年の半分は日本にいるってことで、どうりでよく見かけるシギ科なわけだ

ピュイっピュイっと澄んだ声が干潟に響く

おお、入水!

いやいや足がつく浅瀬なので歩いています。

水辺の鳥ですが、シギやチドリは泳げません。サギもそう。だから干潟とか波打ち際にいる。

意外でしょ。鳥って知らないことが多いですよね。

谷津干潟のノイバラはピンク色

遊歩道にはセンダンの花

ヤマモモの青い実

小さな淡水池は一か月前には古い葦をきれいに刈ったのに、もう1メートルほど伸びていた

カルガモが二羽。カイツブリの子供もみえました。

 


春先からの「生理が来ない」の訴えは漢方で解消しました

2019-05-28 | 生理・生理不順・生理痛

気候が不安定な春から「生理がこない!」というご心配を訴える女性がちらほらいらっしゃいました。

気の流れが停滞しがちなこの時期は体内の代謝リズムが乱れてしまうのです。

働きの良い血液が不足がちな女性の場合は、それが生理周期に現れます。

補血と理気活血で対応した結果、皆さんちゃんと生理が来ました。

さて、心配しすぎも気の流れの妨げになります。

「季節の変わり目は、気の停滞がおこりやすい」

ということを知っていると、心配は減り気滞症状は減りますね。 

 
 
 
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動物生薬について学びました

2019-05-27 | 薬草・生薬

先日の中医学定例会では、動物生薬について学びました

漢方薬というと草木からできていると思いますが、

体力をアップしたい、生命力を養いたい、免疫力を高めたい、というときは動物由来の生薬が必要です

久病(病歴が長くなかなか治らない)や老化問題、免疫的問題、難病などには頼りになる動物薬です

血肉有情のものの命をいただいて、生命力を高めるというわけです。

鹿の角や鼈甲や、中には虫類もあります

日本でも蜂の子とかイナゴは昔からあるし、最近では昆虫食なんて言葉も出てきたほど注目もされています

の働きは様々ですが、力強い生薬です。

実は、日本漢方にはこのような動物薬の配合が少ないのです。

だけど体力つけたいってときは、野菜より肉とか臓物を食べますよね。

気持ち悪~いとか言わずに、

いただきますとその命を体に入れてエネルギーにしましょう

 

 
 
 
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カラスビシャク、生薬名を半夏(ハンゲ)咳や喉のつまりに

2019-05-23 | 薬草・生薬

田んぼの畦などに見つけられるカラスビシャク

花の形が特徴的。葉はつるっとした三つ葉

この塊茎の外皮を取り去ったものが生薬の「半夏(ハンゲ)」そのままだと有毒なので水に浸したりなど炮製する

こんなに身近なところに生薬って不思議でしょ。

咳症状などに使う漢方薬に良く配合されています

小青龍湯(麻黄、桂皮、芍薬、細辛、乾姜、五味子、半夏、甘草)

参蘇飲(蘇葉、人参、茯苓、大棗、枳実、生姜、陳皮、木香、葛根、甘草、前胡、桔梗、半夏)

麦門冬湯(麦門冬、大棗、半夏、人参、粳米、甘草)

半夏厚朴湯(半夏、茯苓、厚朴、蘇葉、生姜)

蘇子降気湯(蘇子、半夏、前胡、厚朴、肉桂、当帰、甘草) 


小満初候「蚕起きて桑を食う」 たくましい桑は生薬

2019-05-22 | 暦・季節ごとの養生法

蚕が桑の葉をたくさん食べて育つ頃なのだそうです。生き物がどんどん成長する時期ですね。

小さな株でも桑の実は熟しています。

桑はとてもたくましい植物で、その実を鳥などが食べてタネが運ばれるのだと思いますが

私の散歩道にも住宅街のちょっとした空き地にも、そちこちで桑の木を見かけます。

あっという間に育ってすぐに実をつけるようになります。

そんな生命力あふれる桑は、葉だけでなく実も枝も根も生薬です。

桑の葉:桑葉(そうよう)辛凉解表薬(疏散風熱 清肺潤燥,止咳 平肝陽 明目)

桑の成熟した実:桑椹(そうじん)補益薬(滋陰補血 生発烏髪 生津)

桑の根皮:桑白皮(そうはくひ)化痰止咳平喘薬(瀉肺平喘 利水消腫)

桑の若枝:桑枝(そうし)袪風湿薬(袪風湿 通絡 利関節 行水退腫)

部位によってこれほど使い分けして利用されるなんて素晴らしいですね。


鼻づまりの漢方「鼻淵丸」に配合されているスイカズラ(金銀花)

2019-05-21 | アレルギー・花粉症・鼻炎
鼻づまりなどに用いる漢方『鼻淵丸』(びえんがん)
飲んでいると調子が良いと喜ばれる漢方薬のひとつです。
 
鼻の要薬と言われる生薬がしっかり配合されています。
シンイ(辛夷)、キクカ(菊花)、キンギンカ(金銀花)、ソウジシ(蒼耳子)、センソウ(茜草)
辛夷、菊花、金銀花と3つも花が配合されているのです。
花はおおむね炎症をさます働きを持っています。
 
そのうちのひとつ金銀花は、スイカズラのつぼみこと。
ちょうどスイカズラの花が咲き始めました。
この蜜は甘い。これを吸うからスイカズラ。
この花をみたら、そして鼻づまりしたら、鼻淵丸を思い出してください

花粉症ぶり返してる?カモガヤがシーズン。衛益顆粒飲んでおきましょう

2019-05-20 | アレルギー・花粉症・鼻炎
鼻のむずむず、くしゃみ、目の痒み、のどのイガイガ、咳き込みなどなど。
やっとスギ花粉症が楽になると思ったのに、この頃ぶり返してる?と思った方、
それはきっとカモガヤなどイネ科の植物の花粉に反応しているのかもしれません。
私の散歩道にもたくさん生えています。
花が開くとこんなに雄蕊が伸びます
『衛益顆粒』飲んでおきましょう。

アレルギーは朝と夜に症状が現れやすいです。




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汗かぶれ?ボディソープを選んでみてください

2019-05-18 | 肌トラブル・アトピー・美容
夏のような気候になりましたね。
今日ご来局のお客様の中には、
「紫外線でかゆくなるの~」とか「汗をかくとかゆくなるの~」とか 
訴えられる方がいらっしゃいました。
おそらく紫外線や汗が即有害ではなく、
紫外線+汗(汗の質が悪い)+肌の抵抗力が弱い・・・
という複合的な問題だと思うのですが、
 
汗をかきなれていない人の汗はベトベトしているのです。
これを改善するためには、汗をかく習慣をつけることなのです。
汗をよくかいていると肌の再吸収機能がアップして、汗は清らかなサラサラ汗になります。汗を恐れず汗をかいて肌の機能を上げましょう。
 
肌を洗うときは、爽肌精オリエンタルハーブボディソープがおすすめ。
漢方処方で炎症を抑えるとともに、肌の常在菌バランスを調えてくれます。
 




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三宅島に行ってきました

2019-05-17 | 植物&動物
仕事を終えてから夜遅くのフェリーに乗り込み早朝に三宅島へ到着
そのまま一日中探鳥三昧(途中で、アマツバメが上を飛び交う露天風呂にも入って一休みしたけど)

伊豆岬ではちょうどウチヤマセンニュウ(絶滅危惧ⅠB類)がやってきている頃。
千葉ではなかなか会えない鳥です

地味ですが愛らしく盛んに鳴いてくれます。

もう一つ三宅島の野鳥のメッカは大路池(たいろいけ)
大路池の夜明け。まだ暗いうちから鳥の声が降り注ぎますよ。
タネコマドリ伊豆諸島、種子島、屋久島の固有種
コマドリを見るのさえ初めてなのに、ここではあちこちでヒンカラカラカラときれいな声が聞こえます
イイジマムシクイ(国天然記念物)もたくさんいて、囀りがまるで耳鳴りのようにあたりに充満しているのですが、いい写真が撮れなかったのでカット。

これは全身が黒っぽいカラスバト(国天然記念物)日本固有種ですが南のほうにしかいません。首後ろが緑青色に光ります。
キジバトよりやや大きめで、うっうーっとなんだが苦しそうな声で鳴きます

ここの海は黒潮が流れていて、大量の魚の群れがやってくるそうです
そこにミズナギドリが集まります。
これを見つけて釣り船が突入。
三宅島は東京都ですが、島の人々は誰もが知り合いのように穏やかに話しかけてくれます。
噴火の時は全島民避難して八王子の仮設住宅に暮らしたのですが、それでもまた戻ってきた人々。
この豊かな自然を経験すると、世知辛い都会には住めないでしょうね。

湿気をまとうと体は重くなる

2019-05-15 | 春の養生法
湿度が増すとけだるくなりますね
天気の変わり目に体調が良くないという人も多いです
体内に「湿」がたまると気の流れが阻害されて、手足がだるくなったり、もやっと頭が重かったり、鼻が詰まったり、胃腸機能が失調して胃のつかえ、ムカムカ、軟便下痢などの不快症状を引き起こしやすくなります。
冷房にあたったり、ビールやアイスなど冷たい食べ物で胃腸を冷やしたときなどは要注意です。
そんなときはすぐ「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」で体の除湿をしましょう
素早く効いてお腹が温まり全身のめぐりが良くなります
家庭の常備薬として用意しておかれるとよいでしょう
 
 
 
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GW明け、のどの痛みと声枯れの風邪・板藍(ばんらん)のど飴売れてます

2019-05-10 | 暦・季節ごとの養生法
GWの疲労もあるのか、風邪をひいてしまう人が多いです。
多いタイプは、のどの痛みと声枯れ。
そのせいか、板藍茶(ばんらんちゃ)や板藍のど飴を求める人が増えています。
板藍は、炎症を抑える作用と抗ウイルス作用。飴の酸味で口内が潤います

疲労感もあれば、麦味参顆粒で元気と潤いを補ってください
麦味参顆粒は気陰両虚を改善します


今日は夏日。
急な気温上昇で体力を奪われますね。
麦味参顆粒を飲んで、十分な睡眠を。
ミニバラがどんどん開き始めました




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冠元顆粒の高脂血症や糖尿病に関する実験データ発表

2019-05-08 | 老化・血流
単一成分ではない自然薬の漢方薬も、今では科学的な実験データが学会発表されその効果の裏付けがなされています。

・肥満したラットモデルに冠元顆粒を投与したところ、脂肪肝ならびに高脂血症に関与する因子が低下した(脂質関連因子に対する冠元顆粒の作用)
・糖尿病性腎症2期の患者で漢方を希望するものに冠元顆粒を6か月間服用したところ、自覚症状と腎機能の改善が認められた(糖尿病性腎症における冠元顆粒の治療効果についての検討)
日本薬学会第139年会にて

活血(血流改善)作用のある漢方薬
血流がよいと老廃物や有毒物質の掃除が早くなり、酵素やホルモンの働きが良くなりますからね。
生活習慣病や認知症などは特に、このことは大切です




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しっかり汗をかいたらボディソープで肌ケア「爽肌精オリエンタルハーブボディソープ」

2019-05-07 | 肌トラブル・アトピー・美容
寒い時期はあまり汗をかかないので、皮膚の温度調節がスムーズにできません
汗をかきにくいと体に熱がこもるし、逆に何もしないのに汗ばむようだと体力を消耗したり、風邪をひきやすかったりします
運動で自ら体温を上げ、汗をかく練習をしましょう。これによって体温調節機能が目覚めて、気候変動への対応が早くできるようになります
戸外に出て気候を肌で感じることも大切です

そしてボディソープを選んで肌ケアも忘れずに。
汗をかいたら肌にやさしいボディソープでスキンケア
爽肌精オリエンタルハーブボディソープ500ml 2,500円
赤みや痒みを押させる生薬と皮膚常在菌のバランスを調えるフラクトオルゴ糖を配合