漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

コレステロール、中性脂肪、いつも血流がよい状態を保つこと

2024-03-27 | 老化・血流
コレステロールはホルモンや胆汁の材料であり、脳や細胞膜にもなくてはならない大切な物質です。なので少なければいいというものではありません。
概して女性は、女性ホルモンの減少とともにコレステロール代謝が落ちるので、特に閉経後はコレステロール値が高くなる傾向にあるようです。

LDL(Low Density Lipoprotein=低比重リポタンパク質 ):肝臓にあるコレステロールを全身の細胞に運ぶ(悪玉コレステロール)(140mg/dL )
HDL(High Density Lipoprotein=高比重リポタンパク質): 余分なコレステロールを回収して肝臓に届ける(善玉コレステロール)(40mg/dL以上 )
中性脂肪:肝臓で作られ脂肪細胞内で蓄えられる貯蔵用のエネルギー。必要に応じて脂肪酸に変化し、活動用のエネルギーとして使われる(30~149mg/dL)


LH比(LDL÷HDL):1.5未満が理想で、多い数字になるとコレステロールが血管内にあふれている状態。中性脂肪も使い切れないとLDLが増える。

血流が悪いと、血管内でコレステロールが酸化し(酸化LDL)血管に沈着しやすくなって動脈硬化を進行させてしまいます。

アケビ咲き始め(蔓茎は生薬木通:心肺有熱で小腸膀胱が不利になって利水できない状況を改善する)

ではどうすればこれを対策できるでしょうか
ズバリ、現代人は食べ過ぎ(間食も多い)で運動不足です。

対策1:避けたい食べ物
・酸化コレステロールを避ける
例えばインスタントラーメンやレトルト食品加工された肉製品、二度揚げしたり古い油を使った揚げ物、レトルトや加工された肉食品など
・糖質やアルコール、酒を控える 
・甘いものを食べたいときは食後にする
・食べ過ぎを改める

対策2:血流の良い状態をキープする
・よく運動する、食後には軽く体をうごかす
・ストレスをため込まない
・甘いものを食べたいときは食後にする
・血流をよくする食べ物:青魚類や玉ねぎ、ニンニク、ラッキョウ、黒きくらげなど
・気血の流れを改善する生薬や漢方薬で日々、血流を促す

日々の養生の積み重ねで、病気を予防してください。

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散歩をしない若者たち

2024-03-18 | 気持ち・眠り
ストレスが溜まっていたり、気鬱状態に陥っている人に、散歩や軽いウォーキングで気分転換することをおすすめするのですが、若者の場合それを言うとほぼ必ず聞かれることがある。それは、
「何分くらい?」「何歩くらい歩くんでしょう?」
何分ではなくせめて何十分と聞いてくれと思いながら、この質問に答えると
「それは、疲れるなあ」
とあっさり断られてしまう。

散歩の情景がまったく浮かばないようで、数字しか判断材料がない様子。
散歩をイメージすれば、「何に出会えますか?」という質問が出てきてほしい。


ハナモモの蜜を吸うメジロ

先日読んだ本の中に、
「いまほど世界中で子どもたちが、人間ばかりと接触している時代はない。」
  (僕たちはどう生きるか エコロジカルな転回より)という文があり、衝撃を受けた。


ホオアカが桜の木に

一歩外に出れば、草木や虫や鳥など様々な生き物が生活していて、それらのご機嫌を伺いながらそぞろ歩き、それらから元気をもらって気分スッキリするのが散歩だと思う(もちろんほかの散歩もあると思うが)

様々な生き物のおかげで人間も上手に暮らしていけていることを実感できず、人と機械だけで世界が成り立っている、なんて感覚の人間に、将来の地球を守ることなんてできない。


猫散歩

自然を知っている人々よ。子供たちに散歩の楽しみを教えましょうよ。

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花粉症症状が漢方で軽くなった

2024-03-12 | アレルギー・花粉症・鼻炎・咳
花粉症も、薬を飲むだけでなく、日々の養生でずいぶん状態がよくなります。
食養生忘れずに続けてくださいね。
・肥甘厚味(脂っこいもの、甘いもの、味の濃いもの)を避ける
・冷たいものを避ける
・夜の食事は控えめに

花粉症で、今年漢方デビューした人のこと。
ずっと抗アレルギー剤を飲むのもどうかなというのでご相談にお見えになりました。
体質を伺うと、冷え性でくしゃみが出るときはゾクゾク寒気がするというので、体を温める漢方薬をおすすめしたところ、体が軽くとても調子が良いとのことでした。 
  
囀るマヒワ。そろそろ北へ移動するのでしょう。
気持ちよさそうに翼を広げて舞うノスリ
人も戸外で春を感じなきゃね。

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花粉症:バリアの力が弱い「衛気虚」

2024-03-06 | アレルギー・花粉症・鼻炎・咳
花粉症シーズンで、わが漢方薬局では「バリア」の力が弱い(衛気虚えききょ)という話がよく出るのですが、それは「外からの邪気が内に侵入しやすく、内のエネルギーが外に漏れやすい」状態に陥っていること。

その主な症状は
・風邪を引きやすい
・熱の上がり始めなどにすぐ汗がじわっと出てゾクゾク寒気がする、寝汗をかきやすい

花粉症のほかにも、
冷たい風にあたるとすぐくしゃみや鼻水が出る
寒冷蕁麻疹
季節の変わり目に喘息様症状がでる
慢性鼻炎
なども衛気虚であることが多い

衛気を養う働きが高い生薬の筆頭は「黄耆(おうぎ)」
これが配合されている漢方薬は衛気を強めて、様々はアレルギー症状の改善にとてもよい。
(いくつかの漢方薬があるので、よく体質をご相談になり選択してください)
(河津桜が満開、ひとり盛んにくしゃみをしている人がいて気の毒でした)
そもそも生活する上で様々な外邪に暴露されるのは当たり前で、それに負けるようになった(衛気虚)原因は普段の生活習慣の中にあり、それも改善することが大切です。
・冷たいものの摂りすぎやタバコなど粘膜を痛めることを避ける
・暴飲暴食、偏食、少食の改善
・夜更かし、過労を避ける
・ストレスを解消するため気分転換を図る
・適度の運動で体力をアップする
・衣類を調整して体を冷やさないようにする

寒桜は終盤。蜜を吸うヒヨドリの嘴は花粉で黄色くなっている
藪の中でよく鳴いていたベニマシコ♀

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睡眠時間はどれくらいがいいの?(先週土曜日の新聞から)

2024-03-04 | 気持ち・眠り
まず、中医学ではどう睡眠をとるかというと、
冬は早く寝てやや遅めに起きる
春は少しずつ早起きする
夏は早起きしやや遅くに寝てもよい
秋は夏より早めに寝る
と、季節に応じて睡眠の取りかたは異なる。
お日様の通りに寝起きすれば、それが体にとっても間違いないのだろうと思う。

ところがこのごろ、7時間寝なければ睡眠不足という情報が浸透し、高齢者は「眠れない」と悩んでしまうことがしばしば。
しかし高齢になると長時間横になっていることは逆に体力の衰弱につながり、成人から高齢者は実質6時間も寝れば十分。

一方深刻なのが、子供たちの睡眠不足。
塾が終了するのが夜10時過ぎとか、スマホゲームなどで夜更かしし、休日には「寝だめ」するという不規則な生活を繰り返していると、1日のリズムが崩れ、日中を活発に過ごせなくなったりする。
最低でも、夜9時には寝て、6時に起きるくらいが理想なのでしょう。

規則正しい睡眠習慣がもっとも大切なようですね。

目覚めたペンペン草(なずな)とサンシュユ(山茱萸)

昨日は陽ざしがまぶしいほどいい天気。散歩が楽しくて、少々日焼けしてしまいました。

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