

このところ食欲がない、さっぱりしたものしか食べていない、排便不定期で便秘気味だったり下痢気味だったりする、などは胃腸の夏バテと言えるでしょう。
この状態が続くと心の気血も弱って、動悸、不眠、倦怠感、めまい、精神疲労などの症状が現れることがあります。
そんなときは、胃腸を元気にする漢方対策で気血を充足すると心神の安定が回復できます
ストレスなどにより不安、敏感、驚きやすい、動悸などがある場合は、交感神経の興奮がおさまらない状況で、「重鎮安神」の鉱物や貝殻などミネラルを補うとよいと言われます。生薬では、琥珀、牡蠣殻、真珠、真珠貝、竜骨(化石)などを用います。
エビカニ類、貝類、小魚など海のものを、まめに食べるようにしてみてください。
明日から9月。頑張らなければならないのに、猛暑の疲労が蓄積してるし、眠りは浅い、気持ちに余裕がないし、おまけに肌はシワシワ、カサカサしてかゆい・・・
そんな時には、滋養して潤いを補いながら、ほてりを冷ます漢方がおすすめ。
たとえば黄連阿膠湯。
(効能・効果:冷えやすくのぼせ気味で胸苦しく不眠の傾向のあるものの次の諸症:かさかさした湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、不眠症、鼻血)
効能・効果が、不眠と皮膚トラブルって、西洋医学的につながりがない症状ですよね。しかし、何千年もの経験を重ねた中医学によれば、夏の消耗などによる栄養不足は、心と皮膚に現れやすいのです。
からだの全体で、原因と症状を考える中医学。とても理にかなっているし、対策も体にやさしいと思います。
スキンケア対策では、以下もご参考に。
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
春は陽気がどんどん増す季節なので、体もそれに同調しなければなりませんが、追い付かないと、眠い、だるいという「気虚」症状に陥りがちです。寒暖差が大きいのも体力を消耗して気虚を助長するのかもしれません。
そんなときは普段の養生を毎日行うことです
・朝は早く起きて陽ざしを浴びる(部屋に陽ざしを取り込む)
・朝食をよく噛んで食べる
・脂っこいもの味の濃いもの冷たいものを避け、胃腸の負担を減らす
・日中は適度の運動する(戸外で季節を感じながら)
・夜更かしせず充実した睡眠を確保する
できれば15分ほど昼寝をするとリセットしてスッキリします。
体質を分類してみると
陽気が足りない
1脾気虚:食後は特に眠くなる、手足がだるく疲労感がありすぐに眠りたがる
(ちゃんと食べているようでも胃腸の機能が弱くて、気づかぬうちにエネルギー不足に陥っているタイプ)
2陽気虚衰:体の冷えがひどく、ぼーっとしていて一日中ねむい
(タイプ1が昂じて、代謝が低下し体が温められないタイプ)
邪気が陽気の巡りを妨げている
3湿盛困脾:頭がもやっと包まれた感じでいつも眠い。体が重だるい、胸や胃のあたりが重くつかえた感じがする
4瘀血阻滞:頭痛がして頭がスッキリせず眠りたくなる。動悸や胸苦しさがある
あなたはどのタイプかな?
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
春は気の流れが滞って、体のあちこちがこわばりやすく、肩こりや胃痛腹痛なども現れやすいようです。
このところ、息苦しくなるとか過呼吸になるというご相談が、いくつか続きました。
そんな時は大概、肩が上がってこわばり、肩や首の凝りも顕著です。
我慢していると、のどのあたりが締め付けられるようになって、胸も苦しくなります。
コロナ過で緊張状態が続いていることも影響しているかもしれません。
簡単にできることを2つ、やってみてください。できれば毎日行いましょう。
1,腕を回して肩回りをほぐします。ぐるっと腕が後ろにも回るでしょうか。
肩甲骨を上下前後によく動かすつもりで。ラジオ体操がおすすめです。
2,腹式呼吸でしっかり息を吐きだします。吐き出せば自然に息が吸えるようになります。
のどが締め付けられるというと「半夏厚朴湯」を飲んでいる人が多いですが、1日3回きっちり飲まなければならないかというとそうでもありません。気滞は、1服で解消することもあります。体調に応じて服用回数や服用時間を調整してみてください。
もともと「血虚」体質だとこれを補う対策も重要です。血虚が解消されると体がリラックスできます。よくご相談ください。☞血虚:働きの良い血が足りない
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
数か月前から動悸や不安感に襲われるという中年女性のご相談。体質を伺ってみると、
「血虚」症状が顕著だったので補血の漢方を中心に服用していただいたところ、
「気持ちが安らぎ、ひどかった抜け毛もおさまり、元気になってきた」と喜んでいただきました。
西洋医学なら精神安定剤などで対応するところでしょうが、中医学では体全体をみてどこかに過不足がないかと調べます。偏りがあると自律神経も安定を保てないのです。
血虚だと神経系統も栄養不足に陥るので、不眠、眠りが浅い、夢をよく見る、不安感などといった症状が現れがちです。
女性は生理によって気づかぬうちに血虚に陥りやすいので、普段から補血の漢方薬で対策しているといつも元気に過ごせることでしょう。
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
陰にまつわる話その3
眠りが浅い、寝付けない、何度も目が覚めるという悩みもここ数年増えた気がします。
コロナストレスのせいか、高齢化のせいか・・・
睡眠不足が続くと疲労が溜まり日中の活動にも支障をきたすことがあるので、早めの対策がおすすめです。
で、このところ人気(?)の天王補心丹(てんのうほしんたん)。
評判の良い処方です。陰を補い、穏やかに血流改善する処方。
年を重ねることによっても陰虚になり、日々の疲労が溜まれば、いっそう陰虚が進んで、いきなり眠れなくなったりするかもしれません。
思い当たったら漢方薬で対策してみては?
夕食は早めに少なめに
ぬるめのお風呂で手足を温める
頭を冷やす
夜は静かに過ごす
などの改善も。
夜になっても脳の興奮が収まらないという人はミネラルを補う処方もおすすめ
もちろん日中の気分転換もおすすめ。
陰を補うシリーズ:
その1秋の養生
その2生理周期が短くなる
その3不眠
その4しつこい空咳
曇天の西印旛沼。カルガモと一緒に泳ぐ若いカイツブリ。これからカモたちのシーズンになります。
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
まだ世界の新型コロナ問題は収束しそうにない。体も心も蓄積疲労が溜まっている感じです。
例年だとこの時期は、蒸し暑いねーとか、おなか壊したとか、運動するんで熱中症をどう予防しようとか、旅行に行くのにどの漢方薬もっていく?とか、日焼けしてひりひりするとか、わりに明るい悩みで、お互いに笑いながら漢方紹介してるのだけど。
このごろは、そんな外向きの話題はなく雰囲気が暗い。
気持ちが落ち込む、イライラする、体がこわばる、のどが苦しい、おなかが張る、生理前の不快症状(PMS)、学校行きたくないって子供が・・・などなど
これらは我慢していると、体のあちこちが凝り固まって次々と様々な症状が出る恐れがあります。
概ね中医学でいうところの「気滞」症状ではあるので(⇒気滞とは)
疏肝利気の漢方薬をもっているならすぐ飲んでおこう。それらの漢方薬は香り、酸味、苦みの生薬が配合されています。なので食事もそんな味のものを取り入れてみてください。
気分転換
場所を変えることですね。戸外の散歩なんか手軽です。朝でも夕方でも。時間が異なると気分も違います。本を読むのもいい。とにかく情報機器から離れましょう。
深呼吸
「深呼吸してみて」というとこのタイプの人は、間違いなくため息みたいな呼吸をする。
まず「あー」と声を出す。何十秒出し続けられるか挑戦してみる。
気滞状態だと胸脇部がこわばっているので、呼吸が浅く息が続かない。だけど何回かやってるうちに体がほぐれて気持ちも和らぎます。
もちろん「気滞」だけの問題ではないことも多いので、漢方対策についてはよくご相談ください。
うつ症状は、特に朝方元気がなく、日中も精神症状より様々な不調のほうが目立つことも多い
就寝時刻が遅い人が多いのですが、
23時~3時は、肝胆の時刻で、この時間帯に横になると体中の血が肝に戻るのだが、それができないと肝血が不足して(血虚)、ますます眠りが浅くなったり、肝の疏泄がスムーズにならないので、不安や緊張感が増しやすく、血圧が上昇しやすく、血流量も不足して体温は同じでも末端に冷えを感じやすい
また24時からは、陰が満ちると同時に陽がどんどん生まれてくる。この時間に寝ていないと起床時刻になっても陽気が足りずに五臓六腑が元気に動けない
漢方対策は腎陽を養い肝血を補い疏泄を促し、夜は気持ちを落ち着かせる漢方薬を加えて眠りをスムーズにする。
これまでにも、たとえば生理不順や生理前の不快症状の改善で補血や疏肝の漢方薬を飲んもらうと、生理症状の改善だけでなく「よく眠れるようになった」と言われ、気持ちも前向きになる症例をいくつも経験している。
睡眠を改善することはとても重要ですね
このところ多くなったご相談が、胃痛、胸のつかえ、そして人間関係の悩み、気分の落ち込み。
相談者はみな「こんなに苦しいのは私だけ?」と深刻だけど、実は次々と同じような訴えの方が続きます。
春は気の流れが滞りやすい。→気滞の症状
そして!
あなただけじゃなく、相手の人まわりの人も気滞状態に陥っていることも多い。
気滞の症状を知り「ああこの人、気滞でイライラしてるんだなあ」と理解してあげましょう
『気滞』を解消する漢方薬を使えば、するっと抜けることも多い。早めの対策がお勧め。
深刻にならずに、まず漢方やってみよう!と気楽に挑戦してみてくださいね。
開気丸、逍遥散、抑肝散などなどただいま活躍中です。
深呼吸して胸や腹のこわばりもほぐしましょう。
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
(当薬局は「漢方体験.com」に紹介されています)
西洋医学的にはいつ寝ても変わりはないと思われているようですが、
中医学の知恵では、23時~3時に体を横たえていることが重要です。
この時間帯は、体内の解毒と新たな栄養補給のための大切な時間なのです。
さらに、この時間に寝ると「深い睡眠」を得られやすいといわれます。
ぐっすり寝れば、自律神経のリズムも整えられます。
なかなか眠れないという人は、朝早く起きて光を浴びることから始めてみるのもおすすめです。
たとえば4時に起きて日の出を待つなんていかがでしょう。
地球の各地にそれぞれの時間があるのは、地球そして太陽系のリズムと人の生活が連動しているからです。これに逆らうのはどう考えても無茶というもの。むやみに体にストレスを与えず、自然に則った生活をしてみてください。
もともと夜行性という人間もいるかもしれないけど。
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
(当薬局は「漢方体験.com」に紹介されています)