漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

漢方で妊娠・30代後半

2011-03-31 | 子宝・妊娠体質つくり
「妊娠することができたんですけど、これからどの漢方薬を飲んだらいいですか」と電話
「まだ予断を許さない時期なのですね」
「もう3ヵ月になって、今度はしっかり育ってます」
「よかった」


去年、漢方を飲み始めてすぐ2度も、妊娠反応が出ては育たず早期流産という
結果に終わった30代後半女性です。
その後の対策は、理気活血対策でしっかり骨盤内のリフレッシュ。
そして漢方生理周期調節法開始。
はじめのうちはそれでも理気活血が中心とし、ワンクール(4か月)過ぎたころから
補腎剤でがっちり補強。クロミッドの服用も始まりましたが、
それからまもなく今回は、力強く育ったようです。
焦らず、しっかり体づくりしてくださったのが良かったと思います。



「地震のときはエレベータが動かず、職場ではなんども階段を上ったり下りたりしました。」
「大丈夫?体調不良はないのですか?」
「ええ、ぜんぜん。」
「それはきっと逞しい子になると思いますよ。」
「私もそう思います!」

漢方の空間ファインエンドー薬局   不妊症と漢方薬

地震・とっさにどれだけのことができるか・ペット

2011-03-30 | その他
千葉で津波被害にあわれた方に伺った話で、
そのお宅は床上浸水でしたが、その下に建つ家の犬が2匹とも溺死してしまったそうです。
その家人は気が動転して、つないだ犬のことを忘れて避難してしまったとのこと。
悲しいことですが、とても責めることなんてできません。

ギンヨウアカシアが風に揺れて

わが身を振り返れば、あの時、
薬局にいてグラグラと揺れが始まり、出口確保して間もなく、こりゃ普段と違うと
目の前のお客様と薬局スタッフとで外へ避難し(上空の安全は確認したが)、
町のあちこちから聞こえてくる警報サイレンのゴーゴーという音が渦巻く中、
だたただ呆然としていた。

揺れが少し落ち着いて薬局内に戻れば、座っていた場所の上に掛けてあった額が落ちて壊れ、
頭にあたらなくてよかったとしみじみと思ったりし、散乱した商品を手早くかたずけ、
やれやれと思った時には小一時間を過ぎていたのではなかったか。

かの地では、津波はすでに到達していただろう。

そして揺れている最中、冷静にしていたつもりだったが、
重要なものを手元にまとめておこうとか、住まいに留守番させている犬のこととかに
まったく思いが及ばなかった

後で思えば、
のんびり商品の片付けをしてるなんて、ちょっとおかしかったかも。
目の前のことしかできなかったんじゃないか。

津波は地震の数十分後には到達しており、あれだけの揺れの直後、
持ちモノやあれこれを考えて高台に走るなんて、
日ごろから訓練を重ねていてもなかなかできるものじゃないと思う。

失われた多くの命のご冥福をお祈り申し上げます。



また、ご主人が福島原発で格闘されているというお客様もいらっしゃいました。
その話を伺った日に被爆のニュースが流れ、彼女はどんなに心配していることだろうと心が痛みました。
どうか、原発関係の皆さん、自衛隊の皆さん、よろしくお願いします
そして皆さまの安全を心からお祈りしています。

もうすぐ出産・漢方で妊娠

2011-03-23 | 子宝・妊娠体質つくり
久しぶりの電話をいただいた30代半ばの女性。
コツコツ漢方薬を続けていたのに、ふっと去年後半から連絡がなくなったので、
もう漢方に飽きちゃったのかなあと思っていたら、先日電話をいただいた。

「今、実家に居るので・・・」
えっ、もしかしたら)
「4月に出産予定なんです。漢方のおかげで妊娠したんですー。」
やっぱり、そうだったかー)

うわー、うれしい!
大地震以降、なんだか気持が沈みがちだったので、
とにかく、すごくうれしい。
新しい命、無事に産まれて、力強く育ってほしい。

大寒桜も咲いてました。春は着々
補血活血対策を中心に漢方薬を一年ほど服用。
生理周期がときどき早くなるが、低温期が長くなりがちなので、
低温期に二至丹、高温期に海精宝という漢方処方のサプリメントも加えました。

漢方の空間ファインエンドー薬局   不妊症と漢方薬

生理周期がずれても・漢方生理周期調整法

2011-03-23 | 子宝・妊娠体質つくり
電話をくれた女性は千葉県で津波があった地域に近いところに住んでいたはず。

「どお!?」(津波の被害にあわなかっただろうか・・・)
「今周期は低温期がふだんより長くなってしまって、
   どの漢方薬を飲めばいいのかわからなくなって連絡しました」
そっちか、漢方どころじゃないと思ったのに、よかった、よかった)

「津波、大丈夫だったのー」
「その日は○○に行ってて(もろに津波被害があったところだ)
   海からの津波と川の氾濫に阻まれて一時逃げ場を失ったけどギリギリで逃れましたー」
なんちゅうこっちゃ。家屋の被害も受けたのだろうけど、それでもとにかく、よかった、よかった)

スミレもあちこちで咲き始めました

で、ご相談の漢方の話ですが、

季節の変わり目ということでも生理周期はぶれやすい。
変化する季節に順応するための『ゆらぎ』みたいなものでしょうか。
さらには精神的なストレスによっても周期が狂うこともある。
なので心配することはありません。

生理周期のステージに応じて漢方薬を飲み分ける漢方生理周期調節法を行っている場合で、
低温期の日数が違ってきたときは、
生理周期の日にちで漢方薬を変えるのではなく、
低温期か高温期かで判断して漢方薬を飲みわけてください。

それにしても、あの地区では亡くなられた方もいたのですが、彼女の明るい声にほっとした。

漢方の空間ファインエンドー薬局   不妊症と漢方薬

地震その後、被災した友人と会う

2011-03-22 | その他
日曜日、茨城県で津波にあった友人がやってきた。
北海道から今年早々茨城県に赴任したので、何十年振りかでぜひ会おうと約束した日だった。

当日電話がきて
「頼みがある。トイレットペーパー買ってきて」
「よっしゃ、まかせとけ!」
「ダブルで、できればネピアかスコッティで」
「がってんだ!」
と、朝のスーパーに走った。

何十年ぶりかに合うというのに、まさかトイレットペーパー12Rをみやげにすることになるなんて・・・

その日のスーパーはのんびりした買い物風景に見え、
だいぶ買い急ぎは落ち着いたかなと思いながら
トイレットペーパー(ただしエリエールしか置いてなかった)だけを購入しそこを後にした。

シダがずんずん芽をのばすこの頃

あの日は速報でこの地域に10mの津波が来ると聞いたので、無事を確認できたときは心底ほっとした。
「実際は4mだったのー」
高台に逃げろと言われても、見渡す限り平坦な土地。
車でなけりゃ高台までたどり着けず、患者さんも乗せて急いで走ったそうだ。
幸い、彼女の職場(調剤薬局)や住まいが津波に飲まれることはギリギリ免れたが、
相変わらずの断水で、職場では、あちこち手配して水を汲んだり買ってきたりしていて、
トイレにいくのもはばかられ、
「食欲もなくなるよね~、食べれば出るし・・・」
と昼食も菓子パンやカップめんで済ます毎日だとか。
停電している地域も多く、来局した患者さんから携帯の充電を頼まれることもあるそう。



友人を駅まで送り夕方帰宅して、トイレットペーパーを買ったスーパーに
夕飯の材料を求めて再び立ちよれば、
肉も、魚も、牛乳も、パンも、手に入らず(やっぱり・・・)、
その日は菜食主義者のようなメニューとなってしまった。
まあよい。
友人のことを思えばなんのことはない、明日になればきっと食べられるし。

千葉県も多大な被害を被りましたが、
私の住むあたりは、驚くほど被害が少なかったようです。
幸運を喜ぶと同時に、なにかできることはないかといろいろ考える毎日です。

ヒア アフター(映画)静かに寄せてくる幸福感

2011-03-17 | 映画
こんなときに映画の話題はどうかと思うけど、
きっと「来世(あの世)」は安らかでいいところ。悔んだり悲しんだりしてはいない。
あとは残された者たちが、どう気持ちの整理をし、今の世を生き抜くかということなのでしょう。

被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。



「ヒアアフター」とは「来世」という意味。
この話題に興味があるのは年齢的にはやや上なのでしょうか、それとも
マッド・デイモンもすでにベテランの域に達したということなのか、
映画館の観客年齢は予想に反して高めでした。

そして、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、クリント・イーストウッド監督と言えば「硫黄島」
あの映画も淡々と描きながらじわっと感動を生む、いい映画でした。

こうやって書いてくると、この「ヒアアフター」確かに渋め好みかもしれません。

来世というと似非的で、油断するとずっこけてしまいそうな話題ですが、
この映画は観ているうちにとても静かで穏やかな気持ちになれるのです。
画面作りが上質で、蒼と茶ときどき赤、といった色合いで統一され、
いかにもクリント・イーストウッドが好きそうな心地よい音楽が
(実際彼が音楽を編集しています)そこに流れます。
ひとつひとつのエピソードに誠実さを感じ、
最後の、3人のもう一つのヒアアフター(来世というより現世での新しい世界)に
静かな感動がじわっと押し寄せます。

ヒア アフター★★★★★:しみじみと静かに、いろんな思いに浸りました。
             派手さはなくても後を引く、いい映画です。

実はこの映画、地震が起こる前に観たもの。
今はまだとても映画館のような閉塞感の強い建物に入る気がしません。

キャスト(役名)

マット・デイモン (George Lonegan)
セシル・ド・フランス (Marie LeLay)
フランキー・マクラレン (Marcus / Jason)
ジョージ・マクラレン (Marcus / Jason)
ジェイ・モーア (Billy)
ブライス・ダラス・ハワード (Melanie)
マルト・ケラー (Dr. Rousseau)
ティエリー・ヌーヴィック (Didier)
デレク・ジャコビ (Derek Jacobi)
ミレーヌ・ジャンパノイ (Reporter Jasmine)
スタッフ

監督 クリント・イーストウッド
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ  ピーター・モーガン  フランク・マーシャル
     ティム・ムーア
製作 クリント・イーストウッド  キャスリーン・ケネディ  ロバート・ロレンツ
脚本 ピーター・モーガン

地震。薬局は大丈夫です。

2011-03-11 | その他
地震、皆さんは大丈夫でしょうか。

ここ千葉県佐倉市もずいぶん揺れました。
地震中は、外に出て道路でしゃがんでましたが、
まるで小舟で大海にでているかのような恐ろしい感覚で
近くにいる人たちと手をつないだりしてました。

そばのスーパーもスプリンクラーが作動したようで、即閉店。
本屋さんも大変なことになったみたい。

お年寄りで息苦しくなっている人がいると駆け込んできた人がいたので
とりあえず簡易酸素ボンベをさしあげたけど大丈夫だったかなあ。

わが薬局は、棚の商品がずいぶん倒れたり落ちたりして瓶モノが少し破損したけど、
なんとか大丈夫です。
ちょうど来局されていたお客様も被害なくお帰りいただきました。

幸い停電も断水もありません。でてくる水道水が濁ってきてます。

ちょうど駆けつけた運送屋さんの話では、途中裏道で地割れがあったとか。
ビルの外壁がはがれているところもあるようです。


だんだんと届くニュースに、胸が苦しくなります。

海堂尊「ジーン・ワルツ」覚書・産婦人科は崩壊寸前

2011-03-09 | 
映画やってますが、読んでみました。

海堂尊さんの小説は初めてで、不妊治療にまつわる人情ものかと
思ったら相当違ってました。
まさに現代の産婦人科医療の問題点をぐいっとえぐってあらわにしたストリー。

統計ばかりとって、結果、的外れな決まりごとをつくてしまうお役人仕事のおかげで、
現場の産婦人科医療はまさに崩壊寸前となっている。
確かにここ数年、特に産科を閉院するところが増え、
妊婦は早い時期から予約を入れておかないと「お産難民」になりかねないのが現実。
急なお産はたらいまわしにされてしまう恐れさえある。

そしてどこまで不妊治療を高度医療で踏み込むか、
それによって生じる遺伝子的な問題を法律的にどう整えていくか、
今の日本はまさに困惑している状況でしょう。
しかし、迷っていても現場は待ってはくれない。
あきらめる医師、自滅するのが目に見えていても突き進む医師・・・

とにかく、現場の行き詰った状況を知っておくべきだと思いました。
そうでなければ、生活のすべてを医療にささげているような医師には、
容赦ない訴訟問題しか待っていないことになるから。


海堂尊(かいどうたける)千葉県出身、千葉大医学部、外科医を経て病理専門医へ
『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラルルージュの凱旋』などで有名。

梅に桜に

2011-03-04 | 植物&動物
やっと引っ越し騒動が落ち着いて、住所変更手続きのついでに
梅を見に佐倉城址公園へ行ったのは2月最終の日曜日。

相変わらず、忙しく走り続けている感があり、すでに3月も着々と過ぎつつあるけど
それでもやっぱり、梅の姿を見なければ桜をも迎えられない気がする。



毎年、梅の時期は寒風が吹きすさぶのだけど、この日は暖かくて風も少なく穏やかで



梅もじっくり落ち着いて開花してるみたい。

そうだ、今年の桜の具合はどうかしら?



と、いきなり咲いてました。寒桜。早咲きです。



ここまで開花していると、寒桜の周りは春爛漫で、おにぎりでも食べたくなります。



芽を出しやっと2~3センチの背丈になったオオイヌフグリも初開花。

私も冬の引きこもり気分からやっと脱したかな。
そうなると今度はやたら行動的になる。
アクティブになって、さらにカッとしやすかったりするので
なんとか今年は冷静に過ごそうと言い聞かせてるけど(もういい年なんだし)
どうなることやら。

春は「肝」。イライラしやすい季節。
漢方的な考え方をすれば、春は、
ちょっと苦いものや香りのあるものを食べて気分を穏やかにするのがオススメ。
漢方の空間ファインエンドー薬局


終着駅トルストイ最後の旅(映画)夫婦とは

2011-03-03 | 映画
50年連れ添った晩年のトルストイ夫婦の生きざまを助手のワレンチンの目を通してじっくり描いた作品。



理想とか建前を優先に生きようとする男。
なによりも家族の生活を大切に思う女。
これはもう、『性差』とでも言うべきものでしょう。

どれだけ話し合いをしても泣き叫んで喧嘩をしてもこの性差は変わらない。

お互いの根本的な違いを理解できずに、世の中ではしばしば離婚になるのだけれど、
トルストイ夫婦の場合、晩年も晩年になってなんと、わがままなことに、
夫トルストイは、家出という、やんちゃな行為に走ったのだ。
そしてある駅でトルストイは体調をくずす。

埋め尽くせない大きな夫婦のギャップがありながらも、最後には、
何十年と一緒に暮らしてきた夫婦の強い絆を見せつけてくれます。

とても勉強になりますが、そして頭ではわかっても、
『現場では』ソフィアのように生きられる自信は、まだまだまったくありません。
それでも、たくさんの喧嘩の場面をみるにつけ、あのトルストイ夫婦でもこうなんだと
ちょっと安心したところもあります。
そしてよくぞこの普遍的な夫婦問題を描いてくれたと監督に感謝します。

★★★★終着駅:クリストファー・プライマーとヘレン・ミレンがやっぱりうまい。

監督 マイケル・ホフマン

キャスト(役名)
ヘレン・ミレン (Sofya Tolstoy)
クリストファー・プラマー (Leo Tolstoy)
ジェームズ・マカヴォイ (Valentin Bulgakov)
ポール・ジアマッティ (Vladimir Chertkov)
アンヌ・マリー・ダフ (Sasha Tolstoy)
ケリー・コンドン (Masha)
ジョン・セッションズ (Dushan)
パトリック・ケネディ (Sergeyenko)

少量不正出血が続くを漢方対策で

2011-03-01 | 生理・生理不順・生理痛
生理後にごく少量出血が10日くらい続いてしまうという30代前半の女性でした。
針や灸の治療も受けてみたのですがほとんど変化なしとのこと。
ふだんは立ち仕事で結構疲れるそう。
この日は、出血最中だったのでまず田七人参を4日分服用したらとりあえず出血は止まりました。

その後
基礎体温をつけてもらうと低温期が3週間と長く血虚症状もあるので
婦宝当帰膠と田七を組み合わせて服用

体調良好で同じ処方を3,4か月続けて生理周期も28日くらいになり上々と思っていたら、
今度は、生理前の7~10日間少量出血が続きました。
仕事がハードだったり気候の変動についていかず疲労がたまってしまったようです。
眠りも浅いとのこと。
帰脾湯を婦宝当帰膠と組み合わせて服用してもらうことにしました。

以後体調は良好で、
それでも疲労がたまると不正出血がおこりやすいようで、
田七人参は3,4日分を持っておき、ふだんは婦宝当帰膠と帰脾湯または補中益気湯で
体質改善を続けています。



老廃物を掃除してしっかり排泄するのにも体力がいりますが、
それが終了した時にピタッと止めるのにも体力が必要です。
なので疲労が重なったりすると、女性の場合不正出血がおこりがちです。
このタイプの場合、ごく少量の出血がだらだらとつづくのが特徴です。
しっかりとどめる力が足りず漏れ出てくる状況です。

漢方対策としては、補気剤を中心に処方します。
田七人参は止血作用があるのでこのような場合によく使われる生薬です。

またそもそもの原因は疲労蓄積などによる体力低下(気虚)ですから、
良質な睡眠を十分とり、規則正しい食生活を営み、
よく噛んでゆっくり食べ、心穏やかに過ごすなどの生活習慣の改善を行うことも大切。

漢方的な知恵で症状の原因を追及すると生活改善対策も明確になります。
つまり、寝ること、食べることも漢方対策。


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