漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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シロハラ、アカハラ・・ハラスメントではありませんよ

2016-12-29 | 植物＆動物

秋にギンナンを拾った神社でお参りしていたら、トコトコ現れたのはツグミ？じゃなくて

真っ白なお腹、シロハラです

落ち葉をカサカサとさせながら地面を散策していることが多く
こもった声で「キョッ、キョッ」とこっそり啼きます。控えめな感じが好き。

さあ、これは？　シロハラと同じ大きさです

双眼鏡で確認したらお腹が鮮やかに赤い、アカハラでした　色が撮れず残念～

先日、ニュースの見出しにアカハラという言葉に目が留まって内容を見てみたら
アカデミックハラスメントの省略語でいじめに関する記事でした
やたらと○○ハラという単語が多いこの頃。正直すぐに意味がつかめません。
なんでも省略するのはやめてほしいなあ。

日当たりのいい場所にはツグミ

漢方家ファインエンドー薬局は

●12/31(土)午後5時まで営業
●1/1(日)～1/3(火)と1/9(月)は休業します

スキンケア用品などの年内発送について
代金引換の場合は12/31午前中受付分までです（品切れでない限り）
先払いの場合は12/29までにお振込み確認ができた分までです
年内到着ご希望の方は12/27午前中までにご注文ください
12/31午後～1/3のご注文受付分のお取扱いは1/4からになります

レオピン飲んで疲労回復　今年も来年も元気に

こちらは、外で元気なジョビ子ちゃん（ジョウビタキ♀）

可愛いお顔がススキの枝に隠れてて、もうちょっと右にとぼやぼやしていたら

飛んじゃいました～（写真右側に後姿・・・）

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2016-12-26 | 肌トラブル・アトピー・美容

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乾癬の病態・医療薬学勉強会覚書：肥満も皮膚炎症に影響

乾癬（かんせん）とは
原因不明の炎症性角化症：
炎症によって皮膚のタンオーバーが著しく早くなり（4～7日）角質が蓄積して盛り上がる状態
厚い銀白色の鱗屑（りんせつ）を伴った、紅斑、丘疹が出没
さまざまな免疫細胞が活性化している状態

日本では1000人にひとりくらいの発症数（白人では10倍）・男性が多い（男女比＝2：1）

乾癬の主な種類
・尋常性乾癬：頭、こすれる部分や掻いている部分（膝頭、肘頭、下肢、臀部など）に誘発される
　爪病変も伴う
　乾癬の約90％が尋常性乾癬

・紅皮症（こうひしょう）：全身の皮膚が炎症を起こす
・関節症性乾癬：皮膚症状に続いて指関節の変形（リウマチ因子陰性）がおこる
・膿疱性乾癬：無菌性膿胞　掌蹠膿疱症もこれにあたる　汎発型では発熱倦怠感と全身に紅斑出現　　

肥満によって乾癬が悪化する　⇒ダイエット必要
　肥満　⇒皮下脂肪↑　⇒レプチン↑　⇒角化細胞増殖
　　　　　内臓脂肪↑
　　　　　　↓
　　　　　全身性炎症性疾患　⇒インスリン抵抗性↑　⇒表皮角化細胞の増殖更新と分化抑制
　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　　　血管内皮不全　⇒アテローム性動脈硬化　⇒心筋梗塞　
肥満によって乾癬が悪化するので、乾癬は心血管疾患の指標になる

（講演：東邦大学医療センター佐倉病院皮膚科樋口哲也）

冬至を過ぎて春を呼ぶ花ツバキ（椿）も咲き始めました

尋常性乾癬は無菌性で感染するわけではないのですが、
見られないように夏でも長そでという人もいます。気を使いますね。
病院薬では外用薬としてステロイドやビタミンD3が中心ですが、
漢方的に考えると衛気虚で、衛気（バリアの力）を高める対策として、
黄耆をたっぷり含む衛益顆粒を用いて良い結果が得られた経験が数例あります。
ダイエットについては、むやみに絶食や偏った食事をせず、
腸に負担をかけない食べ方を考えることが必要でしょう。
なぜなら、腸の炎症はこれに接する内臓脂肪の炎症に直結するという理論がありますが、
単純に考えれば、胃腸と皮膚は同じ面で直接つながっているからです。

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仙人草、美男葛、柏（槲）

2016-12-24 | 薬草・生薬

チャノキの上、綿毛のようにふわふわしたものが

その枯葉に思い当たって調べてみたらどうやら仙人草のタネ

面白い形ですね～

ビナンカズラ（美男葛）の赤い実は生薬名を南五味子（滋養強壮　鎮咳）
名前の由来はこの樹液が整髪料として用いられたからだそうです

茶色の葉っぱが日差しで赤く映えるカシワ
柏餅の葉っぱです
翌年に新芽が出るまで古い葉が落ちない特性から「代が途切れない」縁起物

先日の散歩で出会った白いものと赤いもの
クリスマスイブ、楽しくお過ごしください。

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冬至初候「乃東生ず」（なつかれくさしょうず）

2016-12-22 | 薬草・生薬

昨日はもっとも日が短い冬至でした。
あっというまに暗くなってせわしかったですが、これからは同じ時刻に明るさを感じるようになって
気持ちもより明るくなりそうですね。
だけど、夜明けが早くなるのはもう半月先、踏ん張らなくては・・・

古代にはこの日を一年の始まりとしたとか。
朝はまだつらいですが、気持ちを新たにまいりましょう。

「日本の七十二候を楽しむ」より
旬の魚介はまぐろ、植物は千両・万両　野鳥はコゲラ

冬至初候「乃東生ず」（なつかれくさしょうず）
なつかれぐさとは夏枯れ草、ウツボグサ。冬至に芽吹き、夏至に枯れる植物。
枯れた花穂は生薬でもあります。

夏枯草（カゴソウ）：肝胆　辛苦寒
　清熱明目：肝火上炎の頭痛、目痛、めまい、いらいらなどに
　清熱散結：リンパ節結核、甲状腺腫、乳腺腫　耳下腺種などに長期服用したりする

この植物は、山野や道端の日当たりの良いところに生えると書かれているけど、
私の散歩道で確認したことがないのです。
花の咲くのは6～8月とか、夏になったら注意深く探してみることにしましょう。

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日曜日の印旛沼で鳥

2016-12-20 | 植物＆動物

風もなく小春日和の西印旛沼

黒い点は鳥たち。ヨシガモ、オカヨシガモ、コガモ、マガモ、カルガモなど
カイツブリ、カンムリカイツブリ、ミコアイサ、カワセミなども
静かな空間に、たまに切ない鳴き声が聞こえます
ミサゴ、トビ、チュウヒ、チョウゲンボウも空に

何によるものかわかりませんが、水面に美しい波紋ができています

モズのメス　この日は数羽のモズを見かけましたが、穏やかな天気のせいか高鳴きはなし

ホオジロのオス　そよぐような囀りが美しいです

ヨシの林の中にはスズメたち

遠すぎて撮れなかったのですが、田圃の電線にずら～とツグミが20～30羽
ツグミはふだん地面に降りていることが多いので、
北から渡ってきたばかりなのかもしれない、とのこと。

感染性胃腸炎の水分とミネラルの補給方法

2016-12-16 | 胃腸

ノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行しています
インフルエンザも迫りつつあります。
感染性胃腸炎の症状は、胃痛腹痛、嘔吐下痢そして発熱。
インフルエンザでは、高熱とその後は咳がつくことが多いです。
これらの症状はウイルスを追い出そうとする防衛反応でもあるのですが
これによって体力を奪われることが問題です。

●脱水症状を予防するために、こまめに水分とミネラルを補給する必要があり
病院を受診するとソリタTなどの補水液が処方されます。
さて、
水分というと冷水をイメージする人が多いのですが、
胃腸が弱っているのにそれを冷やすとダメージを与えることになりますから
体温かそれ以上の温度がお勧めです。

●チビチビ飲むのがコツ
がぶ飲みするとかえって吐いてしまうことがあります。
子供の場合は、小さじ1杯くらいの量で5分おきなどといわれますが、
あくまでも目安ですから、時計見ながら無理やり飲ませたりしないように(笑)
寝たままだと肺に入りやすいので起こして飲ませましょう。

●炭酸飲料や市販の果物ジュース、甘いお茶、コーヒーなどは「避けるべき飲料」とされています
お手持ちの漢方薬に麦味参顆粒があればこれをぬるま湯で薄めてのむと体力回復に役立ちます

●脱水症状が落ち着いたらまたは脱水症状がなければ、塩分を含んだ汁物です。
重湯や粥に梅干し、野菜スープやチキンスープなどがいいですね
離乳していない乳児や幼児であれば母乳やミルクの哺乳をしてください

●体力回復と予防：
補中益気湯、衛益顆粒、麦味参顆粒などの漢方薬は体力回復と予防にも役立ちます
殺菌消毒剤を振りまくことも悪くはないですが、日々の養生で体調を整えておくことが大切
冷飲冷食を控え、早寝早起き　規則正しい生活で疲労をため込まないなどは基本です

クリスマスを健やかに楽しくお過ごしください

⇒感染性胃腸炎・気をつけることは

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2016-12-13 | 肌トラブル・アトピー・美容

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朝の満月

2016-12-15 | その他

ふたご座流星群を見る元気もなかったなあと起きた今朝
冬至を控えて夜が明けるのが遅いこの頃
6時ごろでも西の空に煌々と満月

かすかに星もみえていたけど写ってないなあ

数分のうちにどんどん落ちていく月。動いているのがわかりますね。

ところで、
冬至を過ぎると日の入りはどんどん遅くなるけど
日の出はまだ早くならず、調べてみたらもっとも遅い日の出は冬至の半月ほど後だそうです

手の湿疹を漢方で

手のひらや指先の湿疹がなかなか治らないという30代男性
赤みが強く水疱から浸出液もでるので湿熱毒タイプと判断して漢方を服用2週間

今はほとんと痕跡もないほどきれいな手になりました
ご本人曰く、
「始めの1週間は効き目がわからなかったが2週目に入ってどんどん水疱が引いて肌がきれいになった」
そうです。
（竜胆瀉肝湯、五行草茶など使用）

五行草には、抗酸化物質の一つであるグルタチオンや、オメガ-3脂肪酸を
多量に含み、ビタミンB、マグネシウム、鉄分も豊富
生薬としての働きは去湿清熱で解毒消腫してくれます

まず、効き目がわからなかったという1週目に諦めずにしっかり服用してくださったのはうれしいことです

皮膚疾患が年単位に慢性化している場合は、
少し良くなったと思って手を抜くとまた再発することが多く
症状が落ち着いてからの体質改善対策が重要ですが、
体がしっかりしていると、去邪する漢方対策だけでスムーズに治ってしまい
しばしばステロイドなどとは比べ物にならないほど効果がシャープに現れたりします

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子宝漢方対策：秋から基礎体温が乱れた

2016-12-10 | 子宝・妊娠体質つくり

秋ごろから基礎体温が乱れてきたという女性
排卵期がだらだらしてメリハリがなく、その結果高温期も短く体温もしばしば下がる
体調は自覚症状では疲労感もなく問題なし。
で、杞菊地黄丸や亀鹿仙など補腎陰剤の量と服用期間を増やしてみたら、
次に周期には、排卵期がきれいに出て高温期も安定。

腎陰虚のタイプもいろいろ　よくご相談ください

基礎体温が乱れたとき、高温期の状態を気にする人が多いのですが、
こんなときはまず卵胞期つまり低温期を元気にすることです。
卵胞が元気に育ってくれないことには、排卵も高温もやってこない。

それに基礎体温が乱れ始めた秋は、夏場に消耗した陰分を補っておくべき季節。
体調は変わりないように思っても、季節の影響はあるもので、
女性だと生理周期に現れやすいようです。
そういうことを知っていると、むやみに心配しなくて済みますね。

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晩秋の音の主はスズメ

2016-12-08 | 植物＆動物

散歩していたら、遠くからサワサワサワサワと微かな音がさざ波のように聞こえてきた。
視線をやると、朝日を透かして白い穂がたくさん。オギ（荻）でしょうか。
何がいる？と探すとスズメ発見

声はほとんどしないが、かなりの数がいる気配

何かの種を食べてるのかな？

うわ、飛んだ！　たくさんいたね～

晩秋の今ごろを歩くと、カサリ、カサリと枯葉の落ちる音がする
そして藪の中のカサカサ音は、夏なら蛇やトカゲだけど、
今はアオジやウグイス、ツグミなどの小鳥が犯人だったりする

イヤホンを外して自然の音に耳をすましてみて。そっと探してみて。

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胃腸虚弱と不安不眠（心脾両虚）を漢方対策・ストレスや脳疲労が原因？

2016-12-06 | 胃腸

少しでも食べすぎると胃もたれを起こすという50代女性
その時々で安中散や開気丸、温胆湯などを飲んでスッキリするが、
もともとの胃の虚弱体質を改善するために六君子湯などの補剤を続けていくことが必要
だが、胃の不快症状がでるたびに、症状に対応する漢方の方を飲むので
補剤を後回しにしてしまうなあと思っていたところ、
ある日、「この頃眠りが浅い」との訴えがあり、
香砂六君子湯を心脾顆粒（帰脾湯）に変更。
「とてもよく眠れて気分もよく胃腸の調子もよい」と喜ばれて、
それ以降、症状に対する漢方はたまに使うくらいで大丈夫になり、
心脾顆粒をコツコツ続けている。

この処方には、神明を安定させる成分として、竜眼肉、酸棗仁、遠志が配合されています
竜眼肉はムクロジ科リュウガンの実、酸棗仁はナツメのタネ、遠志はイトヒメハギの根

ストレスや脳疲労をため込んでいる人が多いのでしょうか。そして本人がそのことに気づいていないことも。
それが胃腸に悪影響を及ぼしているのかもしれませんね。
心と脾の関係は密接なようで、この漢方はとても評判がいいです。

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腸内細菌が肥満や病気に影響・抗生物質の使い過ぎに警告

2016-12-03 | 胃腸

何かのストレスがあるとまず腸が緊張し、
腸が縮み、腸内細菌が減り、腸内細菌叢の乱れ、その結果、
お腹の不調だけでなく、細菌が造りだす脂肪酸も変化して
太りやすい、糖尿病などの生活習慣病、アレルギーなどを引き起こす恐れがあります。

ストレスの内容：
精神的ストレスはもちろんで、食べ過ぎや抗生物質などの薬物もストレスになります

・食べ過ぎ（高カロリー食）を続けると
1か月もたたないうちに腸が炎症をおこし（マクロファージが増える）
腸を取り囲む内臓脂肪に炎症が伝播し、さらに各臓器にも炎症が伝わって
インスリン抵抗性が増し糖尿病を起こしやすくなる

・薬物、特に抗生物質の使い過ぎ
抗生物質によって殺菌されると腸内細菌叢のバランスが乱れる
良い細菌叢を保てないと、腸の膜でアレルギーを起こしやすくなる
最近の様々なアレルギー体質増加は、
子供のころから抗生物質を使い過ぎているのも原因の一つではないかと疑われる
また、糖尿病薬の中には、腸内細菌叢を正常人に近い状態に変えるものもある

腸の老化：
腸内細菌は人によってほぼその菌叢のバランスは決まっているが
60才を超える頃からビフィズス菌が減り大腸菌が増えるそうです
このことが具体的にどのような影響を及ぼすかは明らかになっていませんが　
超長寿の110才以上の人ではビフィズス菌がほとんど減っていないというデータがあります
（医師薬剤師会の研修会にて：伊藤裕医師（慶應義塾大学病院.腎臓内分泌代謝内科教授）の講演　覚書）

健脾薬（胃腸の漢方薬）で、飲み始めはお腹がゴロゴロするがしだいに落ち着いて排便も良好になりすっきりすることがあります。それも腸内細菌の状態が整う過程の現象かもしれませんね。
また、アレルギー対策でも健脾薬を使うのですが、抗体が落ち着いたりすることも見られます。
腸の環境を整えておくことは大切ですね。

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日曜散歩：ヒドリガモとアメリカヒドリガモの交雑種

2016-12-01 | 植物＆動物

まずは、鳥インフルエンザの犠牲になった鳥たちに合掌・・・

日曜日は谷津干潟で探鳥会。またしても曇り

すっかり潮が引いて穏やかな干潟。たくさんの黒い点はほぼカモ類。冬の渡り鳥たちです。

かなり暗いのが残念。午後を回ると雨になる予報です。

ヒドリガモに注目してみます。

三羽ともヒドリガモのオスですが、中央の個体は目から後ろに向かって緑色が目立ちます。
アメリカヒドリガモとの交雑種、言ってみればハーフですね。
この個体はかなりアメリカ～っぽいです。
他の二羽は、エクリプスからやっと換羽が進んだところで、まだ少しメスに似た羽が残っています。

右がハーフ

オナガガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、オオバンなどが入り混じってのんびり泳ぎ、好きな光景。

交雑種とえいば、

この干潟の遊歩道に甘い香りを漂わせている
これはおそらくヒイラギだと思うのですが、
ヒイラギモクセイというヒイラギと銀木犀の雑種もあるそうで判別が難しい・・・

自然界も恋愛が盛んなようです。

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