他に海藻類、緑豆、春雨、根菜類、青魚や貝類を、香りのあるスパイスや香草(シソ、ミョウガ、ショウガ、ネギ、パクチーなど)と一緒に摂るようにします。
軽い熱中症になったという漢方のお馴染みさん、「おうち漢方」をいくつか常備している方。
「体が熱くてたまらず、首や脇を冷やしたのだけど全然スッキリせず・・・」
「それで、勝湿顆粒(藿香正気散)を飲んでみたら、とたんに体が楽になった」という。
(勝湿顆粒:効能・感冒、暑さによる食欲不振、急性胃腸炎、下痢、全身倦怠感)
この処方は解表化湿作用に優れ、利気作用の生薬もたっぷり配合されている。
特に、生薬「藿香」は、辛味があり微温なのだが、こもった熱や湿を体表から発散する「発表解暑作用」を持ち「去暑薬」に分類されている。
日本の夏は、暑さだけでなく湿気がからむ。
お馴染みさんは、勝湿顆粒を飲んで、閉じていた体表が開き、行き所のなくなった熱や湿が体外に発散され体が軽くなったのだろう。
で、例えれば夏のカレー。
特に暑い地方インド南部のカレーは、たっぷりの香辛料で食べると汗をかくが、そのあと体がスーッと涼しくスッキリする。これと似ているかも。
熱中症というと冷やすものを考えてしまうが、こもった熱や湿を体表から発散する方法も有効だ。
勝湿顆粒に麦味参顆粒を合わせて補気もすれば、夏バテの定番処方「清暑益気湯」を超えるかもしれない。
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
猛暑とすごい湿気に負けてこのところご相談が増えている内容です。
・朝起きると頭痛頭重、肩こり:
この症状を訴える人が続きます。夜間の冷房や扇風機に当たりすぎて冷え、筋肉が強張ってしまうのだろうと思います。「風寒邪」ですから、頂調顆粒や葛根湯、または冠元顆粒などを飲んでおくとよいでしょう。
昔から、夜風に当たりながら寝てはいけない、頭を窓側にして風に当たって寝ると中風(脳卒中)を起こすと言われています。足側が冷えるとこむら返りを起こします。
・下痢軟便:
お腹に「風寒邪」が入った場合は、まず勝湿顆粒。長引いているときはご相談ください。
・喉の痛み、イガイガ、熱っぽい
いわゆる夏カゼでこちらは「風熱邪」です。金羚感冒散や板藍根などがおすすめです。
・体が重だるい、むくむ
夕食には温かいものを食べないと体の内側が冷え切って代謝が滞り、末端老廃物の掃除が進まず、むくみが残ります。
また、熱中症をおこした高齢者が「いつも水か麦茶を飲んでいたのに」と話しているのを聞きいたのですが、水分ばかりで食欲が落ち、栄養バランスが崩れると急激に体力が落ちてしまいます。
「気陰両虚」で麦味参顆粒などで元気を補います。
牛乳やヨーグルトなどたんぱく質を多く含むもので栄養補給しておきたいですね。
そして夏の「補気」の筆頭はウナギでしょう。
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
雲一つない空。今日も暑い。
来週は戻り梅雨で30度くらいになるそうだけど、35度超えを経験すると30度は涼しく感じるかしら?
熱中症患者も増えているそう。
特に痩せているお年寄りは、もともと「陰虚」なのでちょっと負荷がかかるだけで、体調を崩してしまう。
水分補給は、水ばかりじゃなくて、果物とか牛乳とか味噌汁とか、栄養のあるものを摂ってください。
梅干しやらっきょう漬けなど酸っぱいものもおすすめです。
夜のビールは、排尿量が増えて脱水状態に陥ることがあるので、控えめに。
冷たいものばかり食べていると、胃腸が弱ってしまうので、温かいものも食べてください。
気と陰を補って、
気合入れていきましょう。
テレビではなぜ、暑い=水分補給を!とだけ言うのでしょうか。不親切ですね。
水をガブガブ飲むと血中のナトリウム濃度が低下し体調不良に陥る(水中毒)ことがありますが、それより前に胃の消化力が落ち、腸も冷えると栄養を吸収できずエネルギーを利用できなくなります。
水分を摂るならミネラルと酸を一緒に摂ることです。
かつて夏は、スイカや酸っぱい夏ミカンやトマトも、塩を振って食べたり、しよっぱい梅干しをかじりながらお茶のんだりしてましたね。そしてそれらはキンキンに冷たくなかったはず。
これらはとても理にかなってますね。
夏野菜や夏の果物を常備しておきましょう。
「生脈散」(商品名・麦味参顆粒) ミネラル的なえぐみと酸味のある漢方薬です。
脈を蘇らせるという処方名で、潤いを補い元気を増してくれます。
小児の場合は体重が少ないので、こまめに水分補給することですが、麦味参顆粒を溶かした水分を用意しておくと便利です。
十分な睡眠、規則正しい生活リズムで、日々の疲労を解消しておきましょう。
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
梅雨明けと同時に猛暑になった千葉県。カラッとしたのもつかの間、また今日は蒸しています。
夏土用に入り、「う」のつくものを食べるとよいといわれます。
よく言われるのが、うなぎ、うどん、梅、瓜類。そして「うに」も夏が旬。
土用の丑の日といって、牛を食べるところもあるらしいですが、夏は脂の少ない赤身がいいかもしれませんね。
中医学では、土は脾胃。胃腸の養生をするときです。胃腸に負担をかけない食材をおいしく食べてください。
昨日の田んぼあたりの電線のあちこちにはツバメが群れていました
巣だったばかりの幼鳥もたくさん。この近所でねぐら入りするのではないかと思われます。
なぜツバメがたくさん集まってねぐら入りするのか理由は定かではないようですが、
幼鳥たちを守るためにも共同で暮らすのが安全かもしれませんね。
そんな時期を敏感に感じて、暮らす場所を移すツバメたちです。
桐の若い実もどっさり。
今年の大暑は7/22。大暑初候は「桐初めて花を結ぶ」
自然のリズムに逆らわない暮らしを。
漢方家ファインエンドー薬局HP
漢方家ファインエンドー薬局フェイスブック いいねクリックどうぞよろしく
今日は夏至。以後は昼が短くなるのかと思うと寂しい気がしますが、暑さはこれからが本番です。
そこで夏の養生法の復習。
「朝は思いっきり早起きして元気に明るく暮らし、夜は少し夜更かししてもよい。」
朝は戸外で日光に当たり気を高めます。そして昔は日が暮れたら寝ていたのだから、日暮れ以降に起きているのはすでに夜更かし。なので夜更かししすぎないことです。
夜食は厳禁。消化にエネルギーをとられると体内の老廃物掃除ができなくなり、朝に疲労が残ります。
夕食とは夕方に食することをいい夜食ではない。この頃「夜ごはん」という言い方をする人が多くなったのが気になります。
よく動いてよく汗をかくようにしますが、発散するばかりでなく、良質の睡眠とバランスの良い食事で「陰」の消耗を防いでおきましょう。
体のほてり対策は補陰と瀉火です。潤いを補う果物や野菜を食べ、苦みのある食材で体を冷まします。
冷たいものは代謝を低下させてしまうのでごく少量にします。
現代は冷房被害が深刻ですね。その場合はやはり「補気」が必要でしょう。
梅の実が熟して季節は梅雨へ。梅雨入りを栗花落(ついり)ともいうそう。
その通りに栗の木の雄花がしだれて茶色く枯れつつあり、
それに隠れるようにあった緑色のいがを持った小さな雌花が見えています。
これが少しずつ大きくなり秋にはがっしり固い実をつけ、私たちの秋冬の栄養となってくれるのですから自然はありがたいものです。
で、梅雨になるとやっぱり体がだるいですね。
なんとなムカムカとか胸苦しいとか腹がはる、のも湿気の影響が大きかったりします。
慢性の皮膚炎もじゅくじゅくしがちです。
そこで養生法。
夏野菜は、ちゃんと水はけを促す働きがあるのですね。旬の食材を美味しく調理していただきましょう。
漢方薬は勝湿顆粒、温胆湯、補気建中湯などなど。
体質に合ったものを用意して早めに対応し、体内に居座ってしまわないようにしてください。
暑くなってきたせいか、イライラする、夜眠れない、気持ちが落ち着かない、動悸がするなどの訴えが増えたようです。
五行学説の夏は「心」
「心」とは血液を押し出す能力のほか、汗、そして精神をコントロールするところといわれます
暑くなると体内に不要な熱が生じやすくこれによって陰血を消耗するので、
もともと陰血が不足(栄養不足、潤い不足)気味の人は、それが助長し「心」の症状が現れやすのです。
漢方で対策する場合、カッカしている状態を冷やすと同時に、穏やかに陰血を補う生薬が配合されたものを用いたりして、そうなりやすい体質を改善します。
豆乳、豆腐、緑豆などを食べると穏やかにほてりを冷ますので、夏におすすめです
緑豆はなかなか販売されていないので、緑豆春雨を調理に使うといいですね
トマト、白きくらげ、キュウリ、。スイカやレモンなども陰を補っておすすめです