漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

鳥の財産、住まいは地球・カシラダカ、タヒバリ、シロハラ

2023-12-08 | 植物&動物
カシラダカ(頭高)というユーラシア大陸からカムチャツカ半島や朝鮮半島伝いに海を越えて日本に渡ってくる冬鳥のひとつ。
スズメくらいの小さな鳥です。真っ白なお腹とモヒカン頭が特徴。

10年近く前なら、スズメかカシラダカかというほど冬の枯れ木に群れていたのに年々激減していました。
それが何年ぶりだろう。前の日曜日の散歩中に50羽以上の群れを目撃しました。

こちらはメスかな?
今年は、北海道、東北方面の天候が荒れているのと、木の実が少ないのとが影響して、関東以南へ到来する冬鳥が多いのではないかとのうわさもあるけど、定かではありません。

タヒバリも今年は多いみたい。

これも冬鳥、シロハラです。

毎度ながら、こんなに小さな鳥が海を越えて飛翔し移動する力強さに心が震えます。それでも途中で事故にあって命を落とすものもいるでしょうね。

自分がもしも死んだときには迷惑をかけたくないなあと、年を重ねるごとに断捨離しなきゃと考えるようになりました。
鳥は持つものがなくていいよね、と思ったのだけど、
鳥が暮らすには豊かな自然が必要。餌となる木の実とか昆虫とか。
それが人の暮らしのために壊され続けているのが今。

人の定めた国境なんて飛び越えて、それを求めて移動する、住まいは地球。
鳥の財産は地球そのものなのですね。
そして、それを守るために何とか働けそうなのは人間でしょう。

自然を観察するって、よりよく人間を生きることをわからせてくれるなあと感じます。
人間のことばっかり考えていると大事なことを見落とすんじゃないかな。

クコの花が咲いていた。サンシュユ、ツグミ、ジョウビタキ、タヒバリ、ミコアイサ

2023-11-25 | 植物&動物
今朝の通勤道でクコの花を見つけました

あれ~クコは冬だっけ?どうやら暖かいせいで今頃咲いたようです。

一方ではサンシュユの実。
この二つが配合されている漢方薬といえば「杞菊地黄丸」でしたね。

田んぼでは、紅葉しながらのヒレタゴボウでしょうか?
しかもこの頃新たに芽吹いた様子。
今年は暖かくて、雑草の茂りもすさまじく、散歩道がとおれなくなってしまったところもありました。

一方、野鳥たちは着実に営みを続けているようです。

柿の実を食べるツグミ。
この柿はどうして落ちないのだろうとよく見てみると、向こう側に蔕があってかろうじて枝についているのでした。

電線にずらっとムクドリの群れ、と思ったら左約1/3はツグミの群れでした。
隣同士の距離感が異なってますね。

ジョウビタキの声もあちこちで聞こえます。

声はすれどもなかなか姿が見つけられないのが、すごい保護色のタヒバリ。
ちゃんと来てますよ。
印旛沼には、ミコアイサも。
やっぱり季節は正確に動いているようです。

ヒイラギ(柊)の花が咲き始めた 雄花?雌花?

2023-11-22 | 植物&動物
木へんに冬と書いてヒイラギ。ヒイラギは冬の花。
モクセイ科で心地よい芳香を放ち、分布は台湾と日本なのだそうです。
雌雄異株で初夏に黒紫色の実をつけ、花びらが反りかえるのが特徴、とあります。

近所に見かけたヒイラギの花。

拡大してみると、メシベが見えます

と思ったら、こちらの枝の花はメシベがないみたい

木は1本なのだけど。
ん~、ナゾです。

ちなみにクリスマスのに登場するヒイラギは、セイヨウヒイラギで、クリスマスホーリーなどの名で呼ばれ、モチノキ科。花は、春に咲き、冬に赤い実をつけるそう。


googleの写真機能を使ってみた:シラヤマギク、サルトリイバラ

2023-10-30 | 植物&動物
先日知人に「スマホのgoogle使えば名前がすぐわかるよ」と教わって、散歩中に使ってみた。
白雪じゃなくて白なんとかだったと思うけど・・・とgoogleの検索空欄の右端の写真マークをタップして写真をとれば、シラヤマギクと出た。そうそう、そうだった。これは便利。

すでに撮った写真を検索することもできる。
これはサルトリイバラとちゃんと出た。
クサギの実も大正解。
気になった小さな真っ白なクモは、残念ながら小さすぎて検索できなかったみたい。
だんだん図鑑を開かなくなるなあ。
朝の散歩道は今日もいい天気。

暖かすぎるのか、先日は、アオジが枝のてっぺんにでてきていた。
アオジ

シメもやってきた

田んぼにはタヒバリも。
小さな冬鳥たち。北の国からけなげに飛んできてくれるのは、愛おしい。
印旛沼には、カモたちもそろいつつある。

タコノアシなど・散歩道にて

2023-10-04 | 植物&動物
田んぼ散歩の続きです。
「おまん、誰じゃ?」の筆頭だったのが、これ。タコノアシ
実が赤く色づいているのですが、その形がまさにタコの足。
調べてみると絶滅危惧種だそうな。身近なところで会えるとはうれしいものです。

これも面白い形。エノキグサ。
苞の中に実らしきものがあるのに、そのわきから花穂が伸びています。
小さすぎてもう見えません。かのトウダイグサ科でした。

ヒロハスズメノトウガラシ
イボクサと手前はヒレタゴボウ
これも小さい花。チョウジグサかな?
ヒメミソハギの類
これはハッカだと思うのですが、葉がやけに細い。
どれも、お馴染みの草花ですが、じっくり見ると面白くてたまりませんね。
サクラタデの群生
シロバナサクラタデ
アキノノゲシは私の好きな花。

脳の回線がつながった散歩道

2023-10-02 | 植物&動物
三歩、歩けば用事を忘れる、回線のつながりが悪いこの頃。
昨日は、久しぶりにのんびり近所の田んぼ道を散策。
そして、ふだんなら通り過ぎるようなこの草だが、
脳の片隅がピカッと光った。
「おまんどこぞで会うたかの?」

よく見ると茎を巻く葉が、小魚のように愛らしい。
と、記憶がよみがえった。
ボードの前に立って説明する老人とそこに張り付けられた茶色い植物の標本の情景が。そして小さいという字と魚片の文字が。
そう!これに会ったのは、5年以上前に行った八丈島。
黄八丈の染につかう小鮒草(コブナグサ)ではなかろうか。
当時は、どこに行ったらこんな植物が生えているんだろうと思ったものだったが、こんな近くに群生していたとは。

それよりも、霧が晴れたような脳の働きに、すごく安心した。
久しぶりに金木犀の香りを嗅いだせいかもしれない。

そのあとは「おまんだれじゃ~」の連続だったけど。

千畳敷から木曽駒ケ岳の植物その2

2023-08-05 | 植物&動物
木曽駒ケ岳山頂からは美しい裾野を持つ御嶽山が見えます(合掌)
夏でこんなにくっきり見渡せるのは珍しいとのことでした。
おかげで首の後ろをがっちり日焼けしました( ;∀;)
手前の花はヨツバシオガマとシナノキンバイかな。
ハクサンチドリ
ヒメウスユキソウ。ここの固有種だとか。

ベンケイソウ?
ミヤマクロユリ
ミヤマリンドウ?

モミジカラマツ
花は終わりかけのユキザサ
ヨツバシオガマ

ツアーなので、好きなところで立ち止まることができず、写真を撮れなかった花がいくつもありました。
また、たぶんイワヒバリだと思うのですが、岩壁におそらく番でいました。
足元がずっとガレなので、上を見るのが難しい・・・
タカネツメクサ
オヤマノエンドウ
ライチョウの保護活動に出くわしました。
ちょうどケージにライチョウが入ったようでしたが、残念ながらライチョウの姿は見えず。
千畳敷登り途中の景色。空が青い。


千畳敷から木曽駒ケ岳の植物その1

2023-08-04 | 植物&動物
今日もすごく暑いので、7月に登った千畳敷から木曽駒ケ岳の植物をまとめ。
このときの気温は最高でも18度で快適だったんだけどなあ~

ハクサンイチゲとたぶんシナノキンバイ

イワツメクサ

イワヒゲ

カラマツソウ
キバナノコマノツメ
たぶんシナノキンバイ
色の濃いコマクサ
コバイケイソウ
ゴゼンタチバナ
イワカガミ
タカネグンナイフウロ
ツガザクラ
ナナカマド?
名前間違っていたらお教えくださいませ。
千畳敷登り途中の景色

伊吹山2そのほかの花たち覚書

2023-07-22 | 植物&動物
伊吹山はかつてより花がずいぶん減ったそうです、その原因は鹿とイノシシ。
ネットを張るなどして保護しています。
シモツケ
シモツケソウ
名前つけ間違えました。正しくはヒメフウロ。
シシウド、下に咲くのはミヤマコアザミ
サラシナショウマはこれから

コナスビ

純白のヤマホタルブクロ
クルマバナ
キンバイソウ
キリンソウ
イブキジャコウソウ白花


ウツボグサ(夏枯草)
カワラナデシコ

メタカラコウ(雌宝香)

以下は、教えていただいた名前を忘れてしまった花( ;∀;)


織田信長が海外から薬草を持ち込ませたときに入ってきた外来種といっていたマメ科の植物

ツマグロヒョウモン
山並みに声が響き渡っていたホオジロ

日曜散歩:イヌヌマトラノオ、マルバハッカ、コアジサシなど

2023-07-10 | 植物&動物
昨日は印旛沼あたりを散策しました。
帰りにはセミの声が聞こえた昨日。
この辺りでは梅雨はどこかへ行ってしまったようです。
オカトラノオでもなくヌマトラノオでももなく、そのふたつの交雑種なんだそう。そうなると「イヌ」か~。
マルバハッカが繁茂している畑の淵。
農道でくつろぐ、スズメとツバメ。ツバメは幼鳥のようでした。
田んぼにはコチドリの群れ
幼鳥もいます。

西印旛沼名物?チュウサギ
沼にコアジサシがやってきました。遠すぎておまけに霞んでいてよく見えませんが、よーく見ると7羽写っています。
中央の一羽をズームアップ。もう1か月ほどすると幼鳥も一緒にやってきます。
夏の鳥ですね。

鳴神山の絶滅危惧種・カッコソウ、ヒイラギソウ

2023-05-08 | 植物&動物
友人が「花の百名山」の本で見つけて誘いを受け、何気に行った鳴神山(群馬県桐生市)。
素晴らしい植物の宝庫でした。
カッコソウ(勝紅草)、群馬県のこのあたりにしかない絶滅危惧種
サクラソウ科サクラソウ属
ヒイラギソウは関東北西部の一部にしかないこれも絶滅危惧種です。
小さな花のように見えますが、思いのほか大振りの植物でした。
葉っぱがヒイラギに似ています。シソ科キランソウ属。
ヒメイワカガミ。花が白い

ルイヨウボタン(類葉牡丹)メギ科ルイヨウボタン属。
花びらのように見えるのはガク片。
ヤマツツジが満開。
オオルリ、ミソサザイ、キビタキなどの声が降り注ぎます。
こちらはミツバツツジ
登山口ではフジが満開で、

下山後、赤城神社手前の覚満淵まで車で登れば、アカヤシオに会えました
アカヤシオ

鳴神山では貴重な植物をネットを張って守っています。
守る会の人々に話を伺えば、温暖化で雪解けが早くなり、生まれた鹿がすべて育ってしまうので鹿が増えすぎ、それが下草や木の幹を食べつくしてしまうのだそうです。
手前には点々とカッコソウが咲いていますが、ネットの向こう側の下草はなくなっています。


ヒヨドリ、コブシを食らう

2023-03-22 | 植物&動物
ぼーっとしているとどんどん景色が変化する春です。
昨日はもうコブシの花が散り始めていたので、慌てて載せました。

この時は、まだ咲きそろったころなのに、地面に花びらがたくさん落ちていて
不思議に思って見上げると、犯人を発見しました。
現場を押さえました!やっぱりヒヨドリです。

咲き始めの花びらはおいしいのかな。

日曜日はヒュウガミズキがいっぱい開花。

昨日は曇天ながら暖かく、早咲きの桜にメジロ図
もうすぐソメイヨシノも満開。

日曜散歩・江戸川放水路あたり・カワセミ、ウミアイサ、ムクドリ、ミヤコドリなど

2023-02-15 | 植物&動物
江戸川放水路・行徳保護区の探鳥会に行ってみました。
河津桜が咲き始めていた川の堤防。
朝から日が傾くまで、のんびり歩いて鳥の話ばかりしながら子供みたいに喜び合いながら過ごすなんて、本当に贅沢だなあと思います。
で、鳥はすっかり恋の季節です。
これはカワセミが餌をメスにプレゼントしたところ。
下がメスだったようで、餌をもらったらすぐにどこかへ飛んで行ってしまいました。この恋、成就したのでしょうか?
秋冬には群れを成していたムクドリもペアで行動しています。
黒白がくっきりしている方がオスだそうです。
ミコアイサのオスとメス

東京湾にほど近いところなので潮が引くと底が出てきて、ミヤコドリがやってきました。ホシハジロ、スズガモ、オナガガモ、ウミアイサもいます。

この日は暖かくて羽虫がたくさん飛び、メジロやヒヨドリやツグミが嬉々として羽虫をフライキャッチ。大切なたんぱく源ですものね。

今年はツグミが少ないと言われていたのですが、この日は約400羽でヒヨドリより多い数。あまりの多さにツグミを撮り忘れました。
日本の北が大雪になり、やっと南下したのかな。


北印旛沼散歩 梅、チュウヒ、ノスリ、ユリカモメ、イソヒヨドリ

2023-02-10 | 植物&動物
印旛沼は水路でつながる二つの沼があり、これは北印旛沼
毎年冬になるとカモが群れをなして集まるところです。
手前もずーっと奥も、点々と浮いているのはカモたち。
手前はオナガガモが多かったのですが、遠くはトモエガモでしょうか。
1月より数が減ってきたのかな。
春になると北へと行ってしまうので、名残惜しく記念写真。

印旛沼名物の猛禽はチュウヒ。
下を向いて、V字になるほど大きく羽ばたくのが特徴。

のんびり日向ぼっこしていたのは、若いノスリ。丸顔で穏やかそう。ネズミなどを捕食します。

ユリカモメ。茶色い羽があるのでこれも若い個体でしょう。

隠れているのか、イソヒヨドリ♀です。
その名の通り海の磯に見られる鳥だったのが、最近は町のビル街でもよく見かけるようになりました。ビルが磯の岩に似ているのでしょうか。逆に、沼で見るのは珍しいかも。

公園の梅も力強く咲いていて、春のパワーを感じます。
明日は休日、どこを散歩しようかな。

寒九の雨、カシラダカ、コガモ

2023-01-14 | 植物&動物
寒に入って9日目に雨が降るとその年は豊作になるんだとか。
乾燥注意報が続いていたこの辺りは久しぶりに、昨日夜から今日にかけてしっとり雨。
寒の入り(小寒)1月6日だったから、ぴったりこの日。暦ってすごいです。

小寒次候は「水泉動く」
そして来週からは
小寒末候「雉始めて雊く」
春が来つつあるのですね。キジだけでなく鳥たちはもう囀っています。

このところ「気陰両虚」(エネルギーと潤いが不足している)に用いる「麦味参顆粒」をお買い求めの方が続きました。
「なんとなく飲みたくなったので」とおっしゃるのですが、「潤い」を体が欲しているのでしょう。
そして、湿気にやられそうだったら、勝湿顆粒を思い出してくださいね。
人の体も自然界の一部。気候に応じた漢方対策で行きましょう。


さて、上の写真は「カシラダカ」。
最近知ったのですが、国際的に絶滅危惧種なのだそうです。
確かにここ数年、群れをあまり見なくなりました。
昔は、アオジと一緒に100羽単位の群れがいたのに。
世界はいったいどうなっているんでしょう。

こちらは、田んぼの二番穂を食べていたコガモの群れ。
豊作なら、二番穂ぐらいは食べられてもいいかな。