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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

北印旛沼散歩 梅、チュウヒ、ノスリ、ユリカモメ、イソヒヨドリ

2023-02-10 | 植物&動物
印旛沼は水路でつながる二つの沼があり、これは北印旛沼
毎年冬になるとカモが群れをなして集まるところです。
手前もずーっと奥も、点々と浮いているのはカモたち。
手前はオナガガモが多かったのですが、遠くはトモエガモでしょうか。
1月より数が減ってきたのかな。
春になると北へと行ってしまうので、名残惜しく記念写真。

印旛沼名物の猛禽はチュウヒ。
下を向いて、V字になるほど大きく羽ばたくのが特徴。

のんびり日向ぼっこしていたのは、若いノスリ。丸顔で穏やかそう。ネズミなどを捕食します。

ユリカモメ。茶色い羽があるのでこれも若い個体でしょう。

隠れているのか、イソヒヨドリ♀です。
その名の通り海の磯に見られる鳥だったのが、最近は町のビル街でもよく見かけるようになりました。ビルが磯の岩に似ているのでしょうか。逆に、沼で見るのは珍しいかも。

公園の梅も力強く咲いていて、春のパワーを感じます。
明日は休日、どこを散歩しようかな。

寒九の雨、カシラダカ、コガモ

2023-01-14 | 植物&動物
寒に入って9日目に雨が降るとその年は豊作になるんだとか。
乾燥注意報が続いていたこの辺りは久しぶりに、昨日夜から今日にかけてしっとり雨。
寒の入り(小寒)1月6日だったから、ぴったりこの日。暦ってすごいです。

小寒次候は「水泉動く」
そして来週からは
小寒末候「雉始めて雊く」
春が来つつあるのですね。キジだけでなく鳥たちはもう囀っています。

このところ「気陰両虚」(エネルギーと潤いが不足している)に用いる「麦味参顆粒」をお買い求めの方が続きました。
「なんとなく飲みたくなったので」とおっしゃるのですが、「潤い」を体が欲しているのでしょう。
そして、湿気にやられそうだったら、勝湿顆粒を思い出してくださいね。
人の体も自然界の一部。気候に応じた漢方対策で行きましょう。


さて、上の写真は「カシラダカ」。
最近知ったのですが、国際的に絶滅危惧種なのだそうです。
確かにここ数年、群れをあまり見なくなりました。
昔は、アオジと一緒に100羽単位の群れがいたのに。
世界はいったいどうなっているんでしょう。

こちらは、田んぼの二番穂を食べていたコガモの群れ。
豊作なら、二番穂ぐらいは食べられてもいいかな。

手賀沼で探鳥

2022-12-05 | 植物&動物
我孫子にある手賀沼を歩きました。
山科鳥類研究所や鳥の博物館もあり全国野鳥ファンのメッカですが、東京通勤圏で住宅街が沼の間近まで迫り、しかしギリギリまだ野鳥の自然が保たれています。
マガモが飛んできました
着水~
トモエガモもあちこちにいます。
ミコアイサも1羽やってきているそう。見つけられなかったけど。
オオジュリンが葦にいたのですが写真撮れず(今季初見)
20羽以上の群れでゴイサギもやってきました。
眠るゴイサギ幼鳥(ホシゴイ)両サイドはユリカモメ、奥はカンムリカイツブリ、その奥がマガモ。


案外優しい目をしているセグロカモメ
広がる田んぼのずーっと遠くに鳥を発見するのも楽しく、右から4羽はカワラヒサで、左はスズメです。
ノスリが気持ちよさげに飛翔
午後は曇ってふわっと暖かくなった手賀沼でした。
こうしていると、ストレスが解消され、気持ちの毒が洗われ・穏やかな気持ちになれます。

通勤道の草花たち、その2

2022-10-01 | 植物&動物
朝の通勤道に咲く花たちその2です。
ヒヨドリつながりでヒヨドリバナとヒヨドリジョウゴ


秋になるとハルジオンがないので、わかりやすいヒメジョオンです。
ヒメジョオンのほうがハルジオンより菊っぽいですね

ヒナタイノコヅチ

アメリカセンダングサかと思うのですが。
こちらはただのセンダングサでいいのかな?


蔓延るカナムグラの雄花と雌花

こちらもはびこる
アレチウリ。これも雌雄があったはず。

アキカラマツは先始め

イヌホオズキは奥の方にまあるい実がついています

この根で染めると茜色になるというアカネ。



通勤道の草花たち、その1

2022-09-30 | 植物&動物
毎朝、小一時間歩くのですが、セイタカアワダチソウが咲き始めたので慌てました。
秋の草花はあっという間に伸びて花をつけて、種になりますね。

田んぼの中には種をつけ始めたヒレタゴボウとイボクサ
以下のシソ科らしい植物の名前がわかりません。



ヤブランも青い実がついている

これ、なんだろう?







これもあちこちに繁茂している

その2もあるのですが、写真撮ってないものもまだまだあるなあ。
間違っているものがありましたらお教えください。

コガモとヒクイナ

2022-09-28 | 植物&動物
そろそろカモが飛んでくる頃。
先週、一番乗りのコガモに出会った。

美しい翼鏡を見せるコガモ。

これから次々といろんな種類のカモたちがくるはずです。

いつもの散歩道にある、暗~い湿地にはヒクイナ。
両側から雑草がおいかぶさって狭いトンネル状になっており、その奥の方にいる。しゃがんでのぞきこまないと見えない場所。
石になったつもりでじっと観察していたら、ヒクイナさんはまったく気づかないようでルンルン跳ねていた。
暗すぎてぼんやりとしか写らないけど。

日曜散歩、三番瀬の鳥で一休み

2022-09-13 | 植物&動物
満月の後なら大潮と思い立って東京湾の浅瀬、三番瀬を散歩してきました
潮干狩りシーズンも終え、いるのは渡り鳥たちを観察する人々。
薄曇りで静かな遠浅の海辺です。
ミユビシギ幼羽

ミユビシギ。
左から幼羽、冬羽になりつつある、夏羽がかなり残っている個体
ハマシギ夏から冬へ換羽中
クリッとした目が愛らしいソリハシシギ
冬鳥のユリカモメもやってきましたよ。
極北の地から飛んできて東京湾の三番瀬に羽根を休める渡り鳥たち。
年々数を減らしつつあるようですが、ずっとこの景色が続いてほしいです。


休日散歩・秋をみつけた

2022-08-12 | 植物&動物

昨日の散歩道。

早い品種では稲穂が黄金色になっていた田んぼです。

スズメも集まってきています。(これはまだ穂が青いけど)

戻ってきたコサギたち(子育てをどこかのサギ山で終えて印旛沼に戻ってきました)

換羽真っ最中のトビ(秋は羽根が生え変わる鳥たち、なので秋は姿がボロボロに見える)

アキノタムラソウにツリガネニンジン

こちらは白花

晩夏から秋に咲く花

それに、ツクツクボウシの声、チョウトンボの舞。

猛暑と言っても、自然はちゃくちゃくと動いているのですね。

日の出がちょっぴり遅くなり、日の入りもちょっぴり早くなりました。


おもしろいイチョウの話

2022-06-14 | 植物&動物

イチョウ(公孫樹、銀杏、鴨脚樹)に青い実がついています。

先日読んだ牧野富太郎の伝記「ボタニカ」の中に、小石川植物園でのイチョウ研究の話が出ていたのを思い出しました。

4月に受粉(風媒花)して、雌株の花はこれを迎え入れて後、半年近く自分の中で育み、やっと9月ごろに精子が育って晴れて受精するのだそうです。そして10月ごろになると、私たちがギンナン(銀杏)拾いをするというわけ。

平瀬作五郎という研究者が、毎日毎日青い実を取っては、その切片を顕微鏡で見続けた結果この精子が発見されたそうです。

基礎研究の地道な努力には頭が下がります。

基礎研究あっての応用的発見があり経済につながるのでが、しかし基礎研究には企業がなかなか資金を投資しません。基礎研究の研究者たちを金銭的に手厚く保護しないと、いつか日本は足元をすくわれることになるのではないでしょうか。

イチョウの木の足元には、大量の若芽が伸びていました。ここでギンナンを拾う人があまりいないらしい(私は拾ったけど)

これから自然淘汰が始まるのでしょうね。

イチョウはイチョウ植物門、イチョウ網、イチョウ目、イチョウ科、イチョウ属の唯一の種。唯一無二の特殊な植物なのです。

秋の花だと思っていた萩がもう咲き始めていました。

 


ユキノシタ

2022-05-31 | 植物&動物

ユキノシタが満天の星のようにたくさん咲いていました。

ドクダミやミョウガも一緒です。

子供のころ、庭にユキノシタが植えてあり、火傷のときにつけると親に教えられましたが、幸いというか一度も使ったことはありません。

Wikipediaによれば、葉を火であぶって軟らかくしたものが、やけどやしもやけに使われ、生葉をすりおろしたしぼり汁は耳だれや中耳炎、虫刺されや湿疹につけるとあります。

この若葉を天ぷらでいただいたことはあります。

 


オシドリとカラスで一休み・西印旛沼あたり

2022-05-18 | 植物&動物

西印旛沼そばの田んぼにオシドリとキジもいます

オシドリは通常北へ移動して子育てをするのですが、ここ数年はこの辺りでも繁殖しているらしいです

きっとメスは近くで巣にいるのではないでしょうか

チュウサギは飾り羽が美しいです。すでに繁殖能力のあるサギたちは営巣しているでしょう。

田んぼそばの鉄塔のてっぺんにハシブトガラスが子育て中。

このカゴはそのために電力会社の人が設置したのでしょうか?

都会の雑踏の中の真っ黒なハシブトガラスは恐ろしく見えますが、

こうした広々とした中で見ると穏やかに見えます。

どう見ても愛にあふれる両親と子供です。

 

人と生き物がいい距離でいられる環境がうれしいと思いました。

だけど、年々コサギやチュウサギは減少傾向です。田んぼの餌となる生き物が減っているのかな?

その原因は何でしょう。ちょっと心配。


花の百名山、佐渡でハイキング

2022-05-07 | 植物&動物

佐渡って花の百名山なのです。で、ドンデン山あたりをハイキングしてきました。

佐渡って金山のほかに何があるの?という認識なので、ゴールデンウィークにもかかわらず混んでいません。

おまけに、このコースは花であふれて最高でした。

ちょうどユキワリソウやキクザキイチゲが見ごろで、

カタクリやアマナ、ニリンソウなどは雑草のようにそこら中に咲いてます。

キクザキイチゲ

ユキワリソウやスミレのいろいろ

カタクリやエゾエンゴサク

念願のシラネアオイやサンカヨウ

オオイワカガミも群生してます。

他にクルマバソウ、オドリコソウ、エチゴキジムシロ、キランソウ、ヒトリシズカ、エンレイソウ、フッキソウ、クロモジ、アラゲヒョウタンボク、キケマン、ナルコユリなど。

名前がわからなかった上下2つの写真。分かりましたらお教えください。

上はユキザサ?

オオルリが鳴いていました

もちろんトキ(ペリカン目トキ科トキ属Nipponia nippon)も見学しました。

トキといえば白い鳥と思われますが、繁殖期は黒味を帯びます。それは羽が生え変わるのではなく、首のあたりから黒い粉が分泌され、それを盛んに塗りたくって化粧する結果なのだそうです。水浴び後はことに熱心に化粧するので、この雄の冠羽などは黒光りしてかっこよく、惚れ惚れしました。

雌は抱卵していて、そろそろ雛が生まれたかもしれません。


鳥見散歩、こんな幸せがうれしい

2022-02-25 | 植物&動物

先日、西印旛沼の遊歩道を歩いていたら、小柄で愛らしい70代くらいの女性に声をかけられた。

私がカメラをぶら下げているのを見て「何を撮っているのですか?」と問われる。

「鳥、です」

「どんな鳥?」

たぶん名前を言っても知らないだろうし、どうしようと迷ったけれど、思い切って

「クイナ、です」(正確にはヒクイナですが)

「クイナ?」

案の定、小首をかしげてしまった。まるで小鳥のように。

ま、いいか。で話を変えて、どれくらい歩くのかの話をすれば、2万歩は超える距離を歩くのだそう。週一くらいはその距離をこなし、ふだんは一万歩くらいなのだとか。自然の中を歩くのが大好きなようで、ほかのルートも教えていただいた。

西印旛沼のチュウヒ(まもなく北へ飛んでいく)

「幸せよね、いい天気の中をこうして歩けるなんて」としみじみ仰る。

そのあとロシアの武力侵攻が起こるなんて考えもしなかった

おそらく後戻りできないこんな事態に遭遇して、私も心からそう思う

 


雪の田んぼにいた鳥

2022-02-12 | 植物&動物

昨日の散歩は、思いのほか雪が積もって歩きづらく、筋肉痛でした。

田んぼが雪に埋まると小鳥が良く見えます

何に集まっているかというと

わずかに飛び出している稲穂を求めてカシラダカ

こちらではホオジロ♂♀

食べてますね

日中はどんどん気温が上がって、解けましたね、タヒバリさんたち。


田のつく鳥で一休み・タシギ、タゲリ、タヒバリ

2022-02-04 | 植物&動物

冬の田んぼによくいる田のつく鳥。しかしこの頃はなかなか見られなくなりました。

鳥がいなくなるのは、餌となる虫や草や木の実が減っているからでしょう。

特に昆虫たちは激減しているらしいですね。

開発が進めば、虫も草木も鳥も小動物も住めなくなっていきます。

まわりまわって人の生活にも影響を与えることでしょう。

印旛沼の周りは、広大な田んぼが広がっていて、人なんてめったに通ってないくらいの自然があります。

冬鳥のタゲリ。田んぼによくいるケリ、ということでしょうが、ここに来ないとなかなか会えません

タシギ。長い嘴で泥の中のミミズなどを食べます

水のある田んぼをちょこちょこ歩き盛んに嘴を突っ込みます。小鳥ほどの大きさです。

タヒバリ。セキレイの仲間で冬鳥です。

夏はシベリアやアラスカ、ユーラシア大陸や北アメリカのツンドラ地帯に飛んで行くというからすごいですね。

これらの鳥たちが地球で元気に過ごせるように、日常生活でできることはしたいものです。