三歩、歩けば用事を忘れる、回線のつながりが悪いこの頃。
昨日は、久しぶりにのんびり近所の田んぼ道を散策。
そして、ふだんなら通り過ぎるようなこの草だが、
脳の片隅がピカッと光った。
「おまんどこぞで会うたかの?」

よく見ると茎を巻く葉が、小魚のように愛らしい。
と、記憶がよみがえった。
ボードの前に立って説明する老人とそこに張り付けられた茶色い植物の標本の情景が。そして小さいという字と魚片の文字が。
そう!これに会ったのは、5年以上前に行った八丈島。
黄八丈の染につかう小鮒草(コブナグサ)ではなかろうか。
当時は、どこに行ったらこんな植物が生えているんだろうと思ったものだったが、こんな近くに群生していたとは。

それよりも、霧が晴れたような脳の働きに、すごく安心した。
久しぶりに金木犀の香りを嗅いだせいかもしれない。

そのあとは「おまんだれじゃ~」の連続だったけど。