新必殺仕置人(子之巻)
第一話~第三話 ☆☆☆
ついに昨日DVDが届いた!
いや~よかったよかった、無事に届いて。ネットを検索してみると、この数日で同じような感激の言葉をブログに書きこんでいらっしゃる必殺ラヴァーズの方々が多いこと、多いこと。しかし日本の皆さんと同時にこういうものが入手できる世の中になって、ホントに良かった。10年前とは大違いだ。インターネットさまさまである。
さて、昨日届いたばっかりだからまだ最初のディスク一枚、三話しか見ていない。しかし全部見てからレビューなんてやってると来年になってしまうし、それまで何も書けないのは寂しい。なので新仕置人は見ていきながらリアルタイムで感想を書いて行くことにする。だから本日は最初の三話だけを観た時点でのレビューである。
しかし、この時が来るのをどれほど待ったことか、新仕置人のことをWEBで知ったのは数年前。鉄が再登場する作品であること、前期必殺の集大成的な傑作であること、最終回が伝説的であること、云々。観てえ! と思ったがもちろんどうしようもなく、ただ悶々と想像をたくましくするだけだったあの頃。思えば、あの頃はまだ仕事屋もからくり人も仕置屋も仕業人も観たことがなかった。それが今日こうして新仕置人のDVDボックスを所有しているなんて。あの頃の自分に教えてあげたい。長生きはするものである。
さて、というわけで期待が無限大に膨らんでいたせいか、最初の三話を観た限りでは、「ん? んん~?」ってな感じで、ちょっと微妙であることを白状せねばならない。
まず鉄の再登場は、素直に嬉しい。ミラクル・フィンガーの殺し技も相変わらずカッコいい。しかし、『仕置人』と比べると、怪人・鉄の傍若無人さがあんまり発揮されていない気がする。第一話のラストで主水が小判の入った甕を捨てると自分も捨てるが、なんか人に追随するのは鉄らしくないし、三話目で死神に狙われてオタオタするのもどうもらしくない。まあそれだけ虎の会、死神が恐い存在ということなのだろうが、三話目でいきなりこれじゃ鉄が弱いみたいだ。二話でも、巳代松の兄貴を殺すことになった時、いざとなったら巳代松を殺すなどと平気で物騒な発言をするのは主水で、鉄は黙って悩んでいる。この時に限らず、ここまでのところ主水の発言の方がドライで凄みがあり、鉄はそれほどインパクトがない。鉄らしいと思ったのは、二話冒頭で娘が巳代松に体を売ろうとした時、いきなり出てきて娘を連れ去ろうとした時ぐらいだ。まだまだ最初だから、という人もいるかも知れないが、『仕置人』の鉄なんて初回登場時からものすごい怪人オーラを発していたのだ。
ちなみに鉄の殺しのシーンは、基本的に『仕置人』と同じだがレントゲンの映像や指がボキボキいう音が微妙にマイナーチェンジされている。指ボキボキは非常に良いのだが、あの開いた手のシルエットがワナワナする映像はもうないのだろうか。あれ好きなんだけど。今後に期待したい。
さて、巳代松である。『仕置人』チームと唯一異なるメンバー。『仕置人』の沖雅也のリプレースという、ものすごい重責を背負っての登場となったわけだが、やはり錠と比べると弱い。キャラクター的にも、俳優的にも。まあ、これはしょうがないとは思う。錠を越えるキャラクターは期待はしていなかった。しかし、予想以上に弱い。なんかいい人だし、小太りだし、チョコマカしてるし。注目の殺し技は竹鉄砲。手作りなのでニ間しか飛ばず、しかも撃つとバラバラになるのでやり直しがきかないという、制約ありまくりの殺し技である。標的との距離を、「…三間…ニ間半…ニ間…」と計りながら行う殺しがとてもカッチョいいと聞いていたのだが、期待し過ぎたかそこまでいいとは思わなかった。しかも三話目では標的を殺し損ね、反撃されて泡を食ってるところを主水に助けてもらうという、ブザマをさらしている。
ただ、赤くなった鉄砲の玉がスローモーションで飛び出していく映像はなかなか良い。ま、これも今後に期待したい。
中尾ミエは仕業人からの連投なので新鮮味はないが、火野正平はニューフェースだ。これまでのサポート係、津坂匡章とも渡辺篤史とも雰囲気が違う。ただ、これまでのところあんまり印象的な活躍はない。鉄にマッサージされて悲鳴を上げるのが主な役割のようだ。
それから、虎の会という新設定だが、これまでの必殺を見慣れている身にしてみると、依頼人が金を残して「これで…恨みを…」と言って死んだあと、いちいちセリにかけてセリ落とさなければならないというのが面倒だ。怒りに燃えた正八が「鉄っつぁん、絶対セリ落としてくれよ」などと言ったりするが、なんか悠長になってしまう。このセリにかけるという設定、というか虎の会の存在そのものに、はたしてそれほどの意味があるのか。死神が仕置人の監視をするというのも面白いと言えば面白いが、そんなに死神が凄腕なら全部死神が仕置すればいいんじゃ? と思うのは私だけか。仕置人に仕事を任せといて、さらに仕置人を監視するために死神を仕置現場まで派遣するというのが、どうも納得できないなあ。
まあそんなこんなで、色々と違和感もあるが、そこは期待が大きかったからということにしておこう。観ていくうちにだんだん良くなってくるということも過去あったので、これからまだまだ楽しみなのである。
第一話~第三話 ☆☆☆
ついに昨日DVDが届いた!
いや~よかったよかった、無事に届いて。ネットを検索してみると、この数日で同じような感激の言葉をブログに書きこんでいらっしゃる必殺ラヴァーズの方々が多いこと、多いこと。しかし日本の皆さんと同時にこういうものが入手できる世の中になって、ホントに良かった。10年前とは大違いだ。インターネットさまさまである。
さて、昨日届いたばっかりだからまだ最初のディスク一枚、三話しか見ていない。しかし全部見てからレビューなんてやってると来年になってしまうし、それまで何も書けないのは寂しい。なので新仕置人は見ていきながらリアルタイムで感想を書いて行くことにする。だから本日は最初の三話だけを観た時点でのレビューである。
しかし、この時が来るのをどれほど待ったことか、新仕置人のことをWEBで知ったのは数年前。鉄が再登場する作品であること、前期必殺の集大成的な傑作であること、最終回が伝説的であること、云々。観てえ! と思ったがもちろんどうしようもなく、ただ悶々と想像をたくましくするだけだったあの頃。思えば、あの頃はまだ仕事屋もからくり人も仕置屋も仕業人も観たことがなかった。それが今日こうして新仕置人のDVDボックスを所有しているなんて。あの頃の自分に教えてあげたい。長生きはするものである。
さて、というわけで期待が無限大に膨らんでいたせいか、最初の三話を観た限りでは、「ん? んん~?」ってな感じで、ちょっと微妙であることを白状せねばならない。
まず鉄の再登場は、素直に嬉しい。ミラクル・フィンガーの殺し技も相変わらずカッコいい。しかし、『仕置人』と比べると、怪人・鉄の傍若無人さがあんまり発揮されていない気がする。第一話のラストで主水が小判の入った甕を捨てると自分も捨てるが、なんか人に追随するのは鉄らしくないし、三話目で死神に狙われてオタオタするのもどうもらしくない。まあそれだけ虎の会、死神が恐い存在ということなのだろうが、三話目でいきなりこれじゃ鉄が弱いみたいだ。二話でも、巳代松の兄貴を殺すことになった時、いざとなったら巳代松を殺すなどと平気で物騒な発言をするのは主水で、鉄は黙って悩んでいる。この時に限らず、ここまでのところ主水の発言の方がドライで凄みがあり、鉄はそれほどインパクトがない。鉄らしいと思ったのは、二話冒頭で娘が巳代松に体を売ろうとした時、いきなり出てきて娘を連れ去ろうとした時ぐらいだ。まだまだ最初だから、という人もいるかも知れないが、『仕置人』の鉄なんて初回登場時からものすごい怪人オーラを発していたのだ。
ちなみに鉄の殺しのシーンは、基本的に『仕置人』と同じだがレントゲンの映像や指がボキボキいう音が微妙にマイナーチェンジされている。指ボキボキは非常に良いのだが、あの開いた手のシルエットがワナワナする映像はもうないのだろうか。あれ好きなんだけど。今後に期待したい。
さて、巳代松である。『仕置人』チームと唯一異なるメンバー。『仕置人』の沖雅也のリプレースという、ものすごい重責を背負っての登場となったわけだが、やはり錠と比べると弱い。キャラクター的にも、俳優的にも。まあ、これはしょうがないとは思う。錠を越えるキャラクターは期待はしていなかった。しかし、予想以上に弱い。なんかいい人だし、小太りだし、チョコマカしてるし。注目の殺し技は竹鉄砲。手作りなのでニ間しか飛ばず、しかも撃つとバラバラになるのでやり直しがきかないという、制約ありまくりの殺し技である。標的との距離を、「…三間…ニ間半…ニ間…」と計りながら行う殺しがとてもカッチョいいと聞いていたのだが、期待し過ぎたかそこまでいいとは思わなかった。しかも三話目では標的を殺し損ね、反撃されて泡を食ってるところを主水に助けてもらうという、ブザマをさらしている。
ただ、赤くなった鉄砲の玉がスローモーションで飛び出していく映像はなかなか良い。ま、これも今後に期待したい。
中尾ミエは仕業人からの連投なので新鮮味はないが、火野正平はニューフェースだ。これまでのサポート係、津坂匡章とも渡辺篤史とも雰囲気が違う。ただ、これまでのところあんまり印象的な活躍はない。鉄にマッサージされて悲鳴を上げるのが主な役割のようだ。
それから、虎の会という新設定だが、これまでの必殺を見慣れている身にしてみると、依頼人が金を残して「これで…恨みを…」と言って死んだあと、いちいちセリにかけてセリ落とさなければならないというのが面倒だ。怒りに燃えた正八が「鉄っつぁん、絶対セリ落としてくれよ」などと言ったりするが、なんか悠長になってしまう。このセリにかけるという設定、というか虎の会の存在そのものに、はたしてそれほどの意味があるのか。死神が仕置人の監視をするというのも面白いと言えば面白いが、そんなに死神が凄腕なら全部死神が仕置すればいいんじゃ? と思うのは私だけか。仕置人に仕事を任せといて、さらに仕置人を監視するために死神を仕置現場まで派遣するというのが、どうも納得できないなあ。
まあそんなこんなで、色々と違和感もあるが、そこは期待が大きかったからということにしておこう。観ていくうちにだんだん良くなってくるということも過去あったので、これからまだまだ楽しみなのである。
TBありがとうございました。
ブログ名を拝見した時、YMOを思い出してしまいました。
結構辛口のコメントですね。
私は「新必殺仕置人」のDVD-BOXを買うために他の必殺のDVDを買うのを控えました。
それくらいこのシリーズが好きです。
ブログにも書きましたが第8話の「裏切無用」はゾクゾクする内容ですよ。
それでは子之巻の残りをお楽しみくださいませ~。
私もTBさせていただきますね。
期待が大きかったのでちょっと辛口になりましたが、初めて見るシリーズはそういう場合もあるので、まだまだ期待してます。なんせ「必殺シリーズ」最高傑作の誉れ高い作品ですからね。
「仕業人」も最初「あれ?」と思ったけど観終わる頃には大好きになっていましたし。
「裏切り無用」楽しみです。今日観れるかな~。