芽むしり仔撃ち 2015-12-21 22:56:25 | 本 『芽むしり仔撃ち』 大江健三郎 ☆☆☆☆ 初期短篇集『死者の奢り・飼育』に続いて、著者のデビュー長編『芽むしり仔撃ち』を読んでみた。文庫本を買ったあと、短篇集のイメージからどうも読むのが億劫になってしばらく積読状態だったが、いざ読んでみるとやはり、思った通りの不快な小説だった。おぞましい小説、と言ってもいい。やっぱりこういう芸風なんだなあ。 そもそもエピソードを構成するモチーフや描写の . . . 本文を読む