彷徨う日々 2012-04-12 10:59:51 | 本 『彷徨う日々』 スティーヴ・エリクソン ☆☆☆☆ 再読。幻想文学の鬼才エリクソンの処女作である。 処女作といっても、後のエリクソンとまったく変わらない、混沌とした、情念と妄想に満ちた世界が繰り広げられる。この人はもう生まれつきこうなのだなあ、と思わずにはいられない。テクニックで書いているのではないのだ。 あえて言えば仕掛けのスケールは後の作品の方がでかいような気もするが、この作品で . . . 本文を読む