アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

七人の侍(その2)

2007-11-18 13:49:16 | 映画
(昨日の続き)  そして三船敏郎演じる菊千代が登場する。この菊千代は他の6人とはまったく違うキャラクターで、百姓でもない、野武士でもない、正確には侍でもない、しかしそのどれもの要素を持ち合わせているような、この物語の中で唯一無二の存在である。彼は登場したその瞬間から常に、侍というものに対するアンチテーゼであり続ける。この映画が侍という存在の素晴らしさを描きつつ、決して能天気な侍賛美映画になってい . . . 本文を読む