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アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

白い巨塔~教授選篇(その2)

2011-10-25 21:06:47 | テレビ番組
(前回からの続き)  キャスト以外にも色々と改善の工夫がなされているが、それらが改悪にならずにきちんと的を得た効果を上げているのは、やはり原作者の山崎豊子が相談役として関与していたせいかも知れない。前述したように花森ケイ子のキャラ設定が大幅に変えられているのもそうだし、他にも、たとえば里見医師の助手として働く医局員が新たに追加されている。この医局員は里見に心酔しているので、彼が聞き手になることで . . . 本文を読む

白い巨塔~教授選篇(その1)

2011-10-23 23:45:40 | テレビ番組
『白い巨塔~浪速大学医学部教授選篇』   ☆☆☆☆☆  『白い巨塔』全5巻を再読し、映画も再見したらどうしてもまた田宮二郎版のテレビドラマを観たくなり、とうとうDVDをワンセット入手した。アマゾンではもはや品切れとなり、DVDボックスが中古で数万円の値段がついているようだが、うまいこと安く入手できたのである。以前観た時は田宮二郎をはじめとするキャストの素晴らしさが今ひとつ良く分かっていなかったの . . . 本文を読む

中央流砂

2010-02-21 21:44:55 | テレビ番組
『中央流砂』 ☆☆☆  松本清張原作の古いTVドラマ。1975年のNHKドラマで、プラハ国際テレビ祭金賞を受賞したらしい。松本清張の映像化作品を周期的に観たくなる私としては、「これはいけるかも知らん」と触手が動いたわけだが、どうも今一つだった。硬派で手堅い作りだし、役者たちの演技もなかなか見ごたえがあるけれども、ストーリーが尻切れトンボというか、竜頭蛇尾である。  話の舞台は役所で、上層部は政 . . . 本文を読む

帰ってきたウルトラマン VOL.1

2008-09-10 23:07:15 | テレビ番組
『帰ってきたウルトラマン VOL.1』 ☆☆☆  私は実は『帰ってきたウルトラマン』のDVD vol.1とvol.9を所有している。Vol.9は、知ってる人はピンとくるだろうが名作『怪獣使いと少年』が収録されているディスクである。  というわけで久し振りにvol.1を観てみたが、やはり独特のカラーがあるシリーズである。最初の『ウルトラマン』は『ウルトラQ』から継承した怪奇性があり、次の『ウルト . . . 本文を読む

特捜最前線 BEST SELECTION BOX Vol.1 (その2)

2008-06-01 19:33:52 | テレビ番組
(昨日の続き)  藤岡弘演じる桜井刑事が主演の『サラ金ジャック・射殺犯桜井刑事!』も面白い。変則的な法廷ものと言っていいだろう。強盗が人質をとって篭城する銀行に桜井刑事が入っていき、犯人を射殺する。しかしその時、犯人は銃を肩に担いでいて危険はなかったはずだ。射殺する必要があったのか? 警察は非難され、桜井は審問会にかけられる。証人として呼ばれた銀行員たちは、口を揃えて「犯人に危険はなかった」と証 . . . 本文を読む

特捜最前線 BEST SELECTION BOX Vol.1 (その1)

2008-05-31 14:28:07 | テレビ番組
『特捜最前線 BEST SELECTION BOX Vol.1』 ☆☆☆☆  最近、『特捜最前線』にはまっている。名作の誉れ高い刑事ドラマらしいが、私はリアルタイムどころか再放送でもまったく観たことがなく、どんな番組か全然知らなかった。大体刑事ドラマといえば『太陽にほえろ!』ぐらいしか観ておらず、『西部警察』も『大都会』も『あぶない刑事』も知らないのである。で、しばらく前に『特捜最前線』のDVD . . . 本文を読む

太陽にほえろ! スコッチ&ボン編「スコッチ登場」(その2)

2006-09-16 10:59:15 | テレビ番組
(昨日の続き)  ところでスコッチの命名はゴリさんだが、エピソード中スコッチにまつわる話は出てこない。最後のシーンでゴリさんがキレて「あのスコッチやろう~」といきなり叫ぶだけである。酒はスコッチしか飲まないとかそういう伏線があるかと思っていたので拍子抜けした。  第二話の『殿下とスコッチ』も見ごたえ満点だ。殿下とスコッチはどっちもダンディな色男ということで、ちょっとキャラがかぶっているところが . . . 本文を読む

太陽にほえろ! スコッチ&ボン編「スコッチ登場」(その1)

2006-09-15 15:09:05 | テレビ番組
『太陽にほえろ! スコッチ&ボン編1(DVD-BOX「スコッチ登場」)』  マカロニ、ジーパン編に続き、今度はスコッチ編である。実は私は沖雅也ファンであるにもかかわらず、これまでスコッチ出演時の『太陽にほえろ!』をほとんど見たことがなかった。ちゃんと観るのは今回初めてである。  さて、このスコッチ刑事、これまでの新人刑事達とはまったく違うキャラクター設定がなされている。マカロニ、ジーパン、テキ . . . 本文を読む

太陽にほえろ! ジーパン刑事編(その2)

2006-08-06 00:34:36 | テレビ番組
(昨日からの続き)  そして終盤、ジーパンとシンコが愛を育み、そして悲劇を迎える『愛が終わった朝』『葬送曲』『走れ猟犬』『ジーパン・シンコ その愛と死』の四部作。これはもう涙なくしては見れない。特に『ジーパン・シンコ その愛と死』の悲痛さは、シンコとの結婚を控えての殉職という設定もあり、マカロニ殉職の衝撃を上回っていると思う。  しかしこの『ジーパン・シンコ その愛と死』、ジーパン殉職以外にも . . . 本文を読む

太陽にほえろ! ジーパン刑事編(その1)

2006-08-05 09:29:45 | テレビ番組
『太陽にほえろ! ジーパン刑事編(DVD Box 1&2)』  マカロニ編に続き、ジーパン編を全部観た。やっぱり松田優作はカッコイイ。  マカロニの後任として登場するジーパンだが、まず印象的なのは何といってもあの突き刺すような鋭い目だ。異様なまでに鋭い。そして長い手足と豪快なアクション。精悍な野獣そのものである。  マカロニが青臭いながらもどこか飄々としていて、何をやっても憎めない愛嬌があっ . . . 本文を読む