どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『菱田春草展 <後期展示>@東京国立近代美術館』なのだ

2014年11月05日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<ラーメン雷鳥(サンダーバード)>で食事をしたぼくらわ 東京国立近代美術館に移動して もう終わってしまった展覧会だけど <菱田春草展>『後期展示』を見たのだ


ぼくらわ 前期展示も見ていて 後期わ 重要文化財の<黒き猫>が展示したので 見に行ったのだ

↓『前期展示』の感想を載せるのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/1c69a0ca91e5113f06736f9687f01661


ぼくが気になった作品をご紹介するのだ

重要文化財で 今回 ぼくらが最も見たかった<黒き猫>なのだ


黒猫の触ってみたくなるような 毛のフワフワ感がいいのだ 前にテレビでやっていたけど 裏彩色をやっていたみたいだと言っていたのだ

手足や尻尾のが ぽやっとした感じが可愛いし なんとなくだけど 木の上を浮いているみたいに見えるかも?なのだ


双幅の<風神雷神>なのだ

左幅にわ 赤い雷神 右幅にわ 青い風神が描かれているけど 琳派のような迫力わ そんなに感じなくて ぼくが思うに ちょっぴりかわいい子供の風神雷神のように思えたのだ


<黒き猫>を見れたのわ もちろん嬉しかったのだけれど ちょっぴり可愛い<風神雷神>を知ることが出来たのわ うれしい発見だったのだ

もう展覧会わ 終わってしまったけど 前後期合わせて 素晴らしい作品を見れて良かったのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

東京国立近代美術館 <菱田春草展 『後期展示』> 終了しました

http://www.momat.go.jp/Honkan/hishida_shunso_2014/

公式サイト
http://shunso2014.jp/

作品リスト
http://www.momat.go.jp/Honkan/hishida_shunso_2014/hisida_shunso_2014_list.pdf




展示構成

1章 日本画家へ:「考え」を描く 1890-1897年

2章 「朦朧体」へ:空気や光線を描く 1898-1902年

3章 色彩研究へ:配色をくみたてる 1903-1908年

4章 「落葉」、「黒き猫」へ:遠近を描く、描かない 1908-1911年

作品リストには、前期後期合わせて108点を展示で、展示替えした約20点ほどを中心に見ました。


気になった作品

7.徽宗 猫図[模本]

21歳の作品。可愛いが、目が野性味がある。


13.月下狐

雲間に隠れそうな月の下、ススキの林の中に2頭のキツネが描かれている。中央にいるキツネは、右側を見て何かを考えているみたいに思えた。


26.躑躅双鳩(温麗)

つつじのピンクと画面上部の背景も同系色のピンク?だからか淡いが華やか。対する鳩は白で見ていて心地よい。


40.横山大観≪竹林の月≫・菱田春草≪秋草に鶉≫

大観が右、春草が左に展示しており、相反する構図で、2つでシンメトリーみたいになっていた。大観の薄明りの月と、竹の蔓が螺旋状に伸び上る感じが良かった。


45.横山大観≪寒山≫・菱田春草≪拾得≫

春草は左側、大観は右側の双幅。私の中での<寒山拾得>のイメージは、服もボロボロでデロリな感じを思い浮かべるが、こちらの2点は修行僧のよう。2人がいつも持っている箒と巻物は見切れて描いていた。


90.竹林

全体的に渋みのある作品で、銀箔の上に、もしくは銀箔のように見せた金箔の上?に、水墨で描かれ、銀色のような竹の幹が美しい。


100.風神雷神

解説には、こう書かれています。
『風神雷神という琳派の有名な屏風作品が思い浮かぶが、本作品はそれを典拠としたわけではなさそうだ。ポーズがやや異なり、体は緑と白ではなく、赤と青で彩られている。赤と青のペアは河鍋暁斎や狩野派に作例がある。一方で、太くて抑揚のない輪郭線は琳派を連想させ、全体にめずらしくコミカルな雰囲気であることから、鈴木其一等による何らかの典拠があったのではないかと思わせる。』


102.黒き猫 重要文化財


解説には、こう書かれています。
『文展に準備していた屏風がうまくまとまらず、春草は急遽、この作品を仕上げて出品した。わずか5日ばかりで描けたのは、それまでにいくつかの黒猫を描いていたからであろう。猫は毛描きはせうに墨を暈して表現する。柏の葉の金泥のベタ塗りや粒子感の強い岩絵の使用は、春草にとっては新たな領域をひらくものだった、。確かな写生に基づく猫と、装飾に徹した柏の葉の取り合わせが絶妙に調和した作品は大好評を博した。』


菱田春草展、前期と後期、両方見に行って正解でした。春草のすべての重要文化財も見れましたし、前にも思いましたが、春草がもし長生きしていたら、一体どんな作品を残していて、どのように作品が変化していったのか、気になりました。


やっぱり、この展覧会は、年間ベスト10に入る素晴らしい展覧会でした。


今回も素晴らしい作品を見ることが出来ましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。