ぼくらわ 東京都美術館で12月14日まで開催している<ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで>を見に行ったのだ
ぼくが気になった作品をご紹介するのだ
ボッティチェリの3点が良かったのだ
今回の目玉の作品<パラスとケンタウロス>なのだ
パラスが無表情でケンタウロスをひぱっていているのが ちょっと怖いけど 美しくもあるのだ
<ロッジャの聖母>なのだ
正直 ボッティチェリの作品でわ ないと思ったのだ ぼくらの中でわ ボッティチェリって 美しいんだけど 彫刻っぽくて 冷たいとか 表情の固い女性(女神)ってイメージがあって この聖母わ 優しい表情で好きなのだ
あと 画面よりさらに上の半円の部分にわ 精霊の象徴の鳩が描かれていたのだ
<聖母子と天使>なのだ
フィリッポ・リッピの模写のような?作品だと思ったのだ 確か ボッティチェリって リッピの元で修業していたから この作品を描いたんだと思うのだ
リッピの作品より 聖母わ 温かみを感じないけど 天使わ キレイなのだ いつか 有名なフィリッポ・リッピの<聖母子と二天使>も見てみたいのだ
ボッティチェリの作品って ぼくらわ いろんな展覧会に行っているけど 過去に4回ほどしか見たことがなくて だいたい1点くらいしか展示してないし 今回わ 工房や帰属の作品も含めて9点も展示しているので オススメだと思うのだ
ちなみに 展覧会とわ 関係ないけど 日本にも1点ボッティチェリの作品があって 丸紅が所蔵しているそうなのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
東京都美術館 <ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで> 12月14日(日)まで
http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_uffizi.html
公式サイト
http://www.uffizi2014.com/index.html
作品リスト
http://www.uffizi2014.com/list.pdf
展示構成
第1章 大工房時代のフィレンツェ
第2章 激動のフィレンツェ、美術の黄金期到来
第3章 「マニエラ・モデルナ(新時代様式)」の誕生
第4章 フィレンツェ美術とメディチ家
ルネサンスの15世紀から16世紀の絵画、素描、タピスリーなど75点を展示していました。
気になった作品
2.サン・ミニアートの画家(本名:ロレンツォ・ディ・ジョヴァンニ・ディ・ノフリ) 聖母の幼児キリスト礼拝(中央)、磔刑と聖フランチェスコと聖ヒエロムニス(上部)
画面中央から下に、キリストの受難の象徴のザクロを持つ聖母子と、上の半円部分には、磔刑に処されたキリストが描かれている。聖母の優しげであり、憂いをおびた表情が美しく、上の磔刑には、左に聖フランチェスコ、右に聖ヒエロムニスが描かれている。
画面の下側1/4は、1861年の洪水により損傷を受け、後世に継ぎ足された。
3.ドメニコ・ギルランダイオ(本名:ドメニコ・ビゴルディ) 聖ヤコブス、聖ステファヌス、聖ペテロ
左から杖を持つ聖ヤコブス、ペンを持つ聖ステファヌス、鍵を持つ聖ペテロが描かれ、ベルベットのような、なめらかで美しい法衣には金の装飾があり、背景の貝殻形の聖龕などもキレイでした。
7.バルトロメオ・ディ・ジョヴァンニ 砂漠で悔悛する聖ヒエロムニス
筋肉がムキムキの聖ヒエロムニスが描かれ、アトリビュート(持物)の凛々しいライオン、ドクロもあった。私の中では聖ヒエロムニスのイメージは痩せているので、少し違和感を感じた。左右の背景は異なる場面が描かれていみたいだ。
あと、画面の1番下の左右にある、封蝋みたいなのは、なんだろう?
9.フィリッポ・リッピ 受胎告知のマリア、大修道院聖アントニウス
10.フィリッポ・リッピ 大天使ガブリエル・洗礼者聖ヨハネ
no.9の上の絵の<受胎告知のマリア>と、no.10の上の絵の<大天使ガブリエル>で受胎告知の場面を表している。no.9の下の絵は、<聖アントニウス>で、修道院制度の創始者だそうです。no.10の下の絵の<洗礼者聖ヨハネ>は、十字架を持っています。
17.ペルジーノ(本名:ピエトロ・ヴァンヌッチ) 悲しみの聖母
背景が黒だから、聖母マリアは、より荘厳な感じを受ける。マリアの衣は、赤と青のイメージがあるが、この作品は白の頭巾に、紫の衣を着ていた。
18.ペルジーノ(本名:ピエトロ・ヴァンヌッチ) 聖母子と二人の聖人
三つ子のような同じ顔。聖母と聖人と幼いキリストが描かれ、なんとなくだが、聖母マリアは、レオナール・フジダ(藤田嗣治)が描く女性に似ているような気がした。
21.サンドロ・ボッティチェリ(本名:アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ) ロッジャの聖母
解説に書いてありましたが、ボッティチェリの初期の作品だそうだが、後世の修復による加筆がはなばなしく、ボッティチェリの繊細な筆致が損なわれているそうです。
22.サンドロ・ボッティチェリ(本名:アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ)に帰属 聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエルとガブリエル
円形のトンドに描かれたもので、ボッティチェリに帰属だが、この作品がボッティチェリらしい作品だと思う。女性が彫刻のように冷たい感じで描かれていた。あと、洗礼者聖ヨハネの髪の毛が長かったので、中性的というか、女性のように思えた。
24.ビアージョ・ダントニオ・トゥッチ 正義の寓意
罪をはかる天秤と、罪人を裁く剣を持つ女性が描かれている。女性が足で踏んで(転がして?)いる球は何を意味するのか?
あと、女性の上にある右の紋章は、フィレンツェの百合の紋章だとわかるが、左のイングランドの国旗のような白地に赤の十字架の紋章は何を意味するのか?
26.サンドロ・ボッティチェリ(本名:アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ) パラスとケンタウロス
解説には、こう書かれています。
『パラス(ローマ神話のミネルヴァ)がケンタウロスの髪をつかんているのは、女神が野獣を支配するという構図を、肉食=ケンタウロスに対するパラス=貞潔の勝利と捉えた場合、本作品は1482年に結婚したロレンツォ・デ・ピエル・フランチェスコから新妻へのオマージュと解釈される。あるいは、ロレンツォ・イル・マニフィコ自身が、又従弟の結婚祝いとして、注文したという説もあるそうです。』
27.サンドロ・ボッティチェリ(本名:アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ) 聖母子と洗礼者聖ヨハネ
解説には、このように書かれていました。
『聖ヨハネのアトリビュート(持物)の十字架と、聖母マリアから、抱き寄せるような構図は、「十字架降下」を暗示する構図で描かれ、聖母マリアの背後の赤いバラの茂みは、マリアの慈愛の象徴であり、殉教の象徴でもある。』
解説を踏まえてみると、3人とも悲しみをおびた表情ように見えるしすべてを悟っているようにも思えた。
33.フラ・バルトロメオ(本名:バッチョ・デッラ・ポルタ) ポルキア
34.フラ・バルトロメオ(本名:バッチョ・デッラ・ポルタ) アレクサンドリアの聖女カタリナ
35.フラ・バルトロメオ(本名:バッチョ・デッラ・ポルタ) エッケ・ホモ(この人を見よ)
陶板にフレスコ画の技法で描かれていて、no.34と、no.35は優美な感じで良かったし、3点とも優しい色をしていた。
50.アンドレア・デル・サルト(本名:アンドレア・ダーニョ)の原画に基づく 幼き洗礼者聖ヨハネ
口を開き、指でアトリビュート(持物)の十字架を示す幼い聖ヨハネ。頬も赤く、口も開いていたので、一瞬、酒の神、バッカスのように思ってしまった。
52.ロッソ・フィオレンツィーノ(本名:ジョヴァンニ・バッティスタ・ディ・ヤコポ・デ・ロッシ) 女性の肖像
53.ロッソ・フィオレンツィーノ(本名:ジョヴァンニ・バッティスタ・ディ・ヤコポ・デ・ロッシ) 男性の肖像
中性的な美少年、聡明な印象を受ける。
71.ジョルジョ・ヴァザーリ 無原罪の御宿りの寓意
74.アレッサンドロ・アッローリ 受難の象徴をともなう嘆きの聖母
聖母の左には、赤い血の入った聖杯と、3本のクギ、茨の冠の受難の象徴が描かれ、それらを見つめる聖母の姿が美しい。
この作品のポストカードを発売して欲しかった。
どるちの方でも書いていますが、ボッティチェリの作品って、あんまり見る機会がないですし、ルネサンスの作品も見る機会はありませんから、この機会にご覧になることをオススメします。
ボッティチェリの作品だけでなく、他にも素晴らしい作品が展示していて、良かったですよ。
今回も素晴らしい作品を見ることが出来て、大満足でした。
ありがとうございます。