どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『東と西のキリスト教美術―イコン・西欧絵画コレクションから@玉川大学教育博物館』なのだ

2014年11月19日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 玉川大学教育博物館で 2015年1月25日まで開催している<東と西のキリスト教美術―イコン・西欧絵画コレクションから いま出会う聖なる世界>を見に行ったのだ



ぼくが気になった作品を紹介するのだ

カルロ・ドルチの工房の作の<観想の聖母マリア>なのだ


ぼくらわ この作品を見たくて この展覧会に行ったのだ

黒い背景の中 眠る幼子イエスを見つめる甘美な聖母マリアが描かれているのだ 聖母の光輪わ 一定の間隔で放射状の広がっていて描かれているのも 特徴的のような気もするし イエスわ 眠っているからか 光輪がないのだ

 
18世紀イタリアで作られた<聖母子(ホディギトリア型)>なのだ


イタリアで作られた作品だからか 聖母子ともに 優美な表情をしているのだ

他のイコンと違っているのわ 銀メッキをした真鍮をタガネで打ち出しているけど 光輪(ニンブス)の部分の金具わ 脱落してしまったそうなのだ


カルロ・ドルチの工房作だけど ずっと前から見たかった作品を見れて大満足なのだ

あと 入口入ってすぐに 13分の映像もあるので 先に見てから 展示作品を見た方がいいような気がしたのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

玉川大学教育博物館 <東と西のキリスト教美術―イコン・西欧絵画コレクションから いま出会う聖なる世界> 2015年1月25日(日)まで ※前期展示は、12月7日(日)まで

http://www.tamagawa.jp/campus/museum/info/detail_6970.html

http://www.tamagawa.jp/campus/museum/info/pdf/detail_6970-pdf-01.pdf




展示構成

「旧約聖書」からの図像

聖母像

聖母子像

イエス・キリスト生涯

キリスト像

聖母、キリストの生涯を中心としたイコンと、西欧の宗教画を織り交ぜて約50点を展示しており、イコンは展示替えをするそうです。


気になった作品

9.聖母マリア

18世紀のもので、キャンバスに油彩の作品。両手を胸の上で組んでいる聖母は、受胎告知の場面でよく見られるポーズで、目線を下にやり、微笑んでいる美しいマリア。


14.聖母子(ホディギトリア型)


18世紀のイタリアの作品。イコンって、東方正教会のものだと思っていて、カトリックのイタリアであるなんて思わなかった。


16.三本手(トリケリーサ)の聖母


三本の手を持っている聖母なんで、知らなかった。背景の金を打ち出している装飾がキレイでした。

解説の一部には、こう書かれています。
『3本の手の聖母については、聖母擁護に熱心であった聖ヨハネが迫害を受けて手を切られたとき、聖母に祈って治されたことを感謝し、聖像の銀の手を献納したことがはじまりとされる。ほかにアトス山のヒランダール修道院が建立(13世紀)される時、聖母の第3の手で援助したというものがある。』


24.観想の聖母マリア カルロ・ドルチの工房


解説には、こう書かれています。
『生まれて間もない幼子イエスを見つめる聖母を描いたこの作品は、「ヴェールの聖母」とも呼ばれ、17世紀のイタリアを代表する宗教画家であるカルロ・ドルチの工房で多く描かれた図像の一つである。聖母の身にまとう赤い衣服は天の慈愛、青いマントは天の真実をあらわし、聖母子の背後には、イエス降誕を祝福する天使たちが描かれている。聖母の横顔には、憂いに満ちた容貌が用いられており、わが子の未来の受難を予見した聖母の悲哀が暗示される。』

偉そうなことを書いてしまいますが、細部を見ると、工房作となってるのもうなずけるよな気がします。

聖母の顔の影の部分や、手に繊細さがないような気がするし、左肘の影の部分も・・・。でも、ずっと見たいと思っていた作品ですし、見れて良かったです。

工房作があるのなら、もしかしたら、カルロ・ドルチ本人が描いたこの作品もあるかも?と思いました。というか、あったらいいなぁ・・・。


40.キリストの十字架磔刑 ユリウス・アマトゥス・レーティング

十字架に処されるキリストと、十字架にすがりつくマグダラのマリアが描かれている。画面右下には、暗くて見づらいけど、マグダラのマリアのアトリビュート(持物)のドクロのあった。

迫真に迫るような、緊張感のある油彩画でした。


42.十字架上のキリスト

中央にロシア式の十字架(八端十字)がはめ込まれている。

テンペラで描かれているからか、発色がいい。左上には、キリストの変容、右上には12使徒に囲まれた聖母マリヤ、画面下には8人の聖人が描かれいる。


どるちの方でも書いてますが、カルロ・ドルチの工房作の作品が見れて良かったですし、普段見る機会のない、イコンを多く見れたのも嬉しかったです。

この博物館は、無料で見れますし、お近くの方や、イコンをご覧にないたい方は、見に行ってみてはいかがでしょうか?

あと、こちらの博物館は、土日は隔週で開いているので、下記のページで確認してから見に行った方がいいですし、駅から15分歩くので、マップを載せておきます。

↓こちらが駅からのマップが載っています。
http://www.tamagawa.jp/campus/museum/access.html

↓こちらのサイトの1番下のページには、開館のカレンダーが載っています。
http://www.tamagawa.jp/campus/museum/pdf/issue-201409-43.pdf


この後わ Bunkamuraに行こうと思っていたので 神泉で降りて Bunkamuraの近くにあるうどんのお店<やしま 円山町店>で 遅めのランチをしたけど そのことわ また 今度書くのだ