崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

植民地学派

2011年01月25日 00時08分49秒 | エッセイ
昨日が締め切りの原稿の執筆で杜門不出、寒さも知らない。ようやく原稿が仕上げる段階になっている。最近は出版社などの編集が簡略になって相対的に筆者の責任が重い。その最中にある知人から電話がきて編集などで大変だというと、なぜそんなに苦労するのかという。なぜ書かなければならないのか。
興奮状態で長い文章が出来上がった。旧宗主国である日本では日本の植民地を研究するには躊躇しがちであった。悪く言われながらも私はタブーを破り、韓国で植民地研究をした。それは日本にまで影響したことを書き下ろした。いちはやく読書会などで植民地研究を呼び掛けて植民地学派など作りたかったが、当時の韓国の啓明大学の学生たちは植民地研究をすることによって私のように親日派と悪口されるかと思い、植民地研究をしなかった。しかし広島大学の学生からはその研究者が多く出た。年月が過ぎて植民地研究が盛んになった今にとって見ると韓国での植民地研究者を育てることに失敗したと思う。

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