崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

金賢姫

2010年07月20日 05時16分45秒 | エッセイ
1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元北朝鮮工作員(48)が今日20日午前4時ごろ、先ほど羽田空港に到着したという。「反共法」が怖いということは大韓民国の国民であれば子供でも知っているはずである。多くの人を殺した張本人が罪を許されて、さらに政治的に活躍するという不思議な人物である。韓国で多くの政治家は法律などで刑を受けて、あるいは刑中に釈放されて英雄化された人もいる。金大中氏は拉致されて、死刑が言い渡された人であり、後に大統領もなった。そのような状況は世界的な現象でもあった。南アフリカのマンデラー元大統領などをはじめ多くの人がいる。
 時代や社会状況によって法律は意味を持たない場合があり、無用之物のように感じられることもある。「鼻に掛けると鼻輪、耳に掛ける耳輪(耳飾)、首に掛けると首輪(首飾り)」的な物である。しかしそれは一般的には社会を安定させる要でもある。混乱する時、基準を出して安定させるのである。しかし今日本の検察は探偵映画のようにドラマティクな人物を狙って、社会を混乱させるような気がする。
 金さんの発言が国家間の政治、社会事情によるものではなく、法律を越えて「真実」「真理」を語ってほしい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿