崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「ひきこもり」

2019年06月05日 05時31分40秒 | 研究業績
 私は時には古典的な詩人などの名士の言葉として「杜門不出」と書いたことがある。今日本では「ひきこもり」が話題になっている。それは病的現象である。私は日本に留学、住居して以来常にそれは日本的な社会現象、日本文化的な病だと感じている。「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流はほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」という。
 天災等パニック状態でも秩序を守る優秀な日本社会・日本文化、「迷惑かけない」イジメ、律法主義、「ハラスメント」妄言などへの社会的バッシングが酷い。「恥の文化」の最後の「砦」が「家」、そこにコモル。しかしその家、家庭が犯罪の巢窟のように思われることが話題になっている。悲しい。改善の方法は一つ。保護、支援一方のネガティ的ではなく、個性が自立するパーソナリティー教育、否定消極的な支援から肯定的な人間教育へ教育改革が必要である。