崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

作品の秘密

2018年05月31日 05時35分55秒 | エッセイ

 昨日は早朝学長と談笑、講義では十年以上愛用した自慢の照明式プロジェックターの鮮明度が低下して古物化、困った。2冊の出版を並行するのに忙しい。家内の校正、中でも私の日本語不足。ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を音読しながら日本語の勉強も並行している。土屋政雄氏の訳者後書きに「翻訳家としての私のいいところでもあり、厄介なところでもある」「秘密をばらさない」とある。作品の秘密、それが面白さ、力である。新聞のように見出しで分かる書き方では駄目。読者が減るのに対抗、戦う執筆であると感じた。