崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

古川薫氏の葬式

2018年05月08日 06時16分27秒 | 日記

 連休中コンピューターが不調、昨日長時間電話相談と指示によりやっと直った。読者には大変失礼をした。また昨日は気が重かった。直木賞作家、下関の最高文人の古川薫氏の葬式に参列した。享年92歳、長生きと思われるかもしれないが残念なことである。300余りの多くの参列者は恐らく自分の死を考えたであろう。式を司ったのは功山寺の有福住職、念仏が長く、偉い業績を語り、ゴーンとドラの音の響き、極楽へ入る開門の音、私は韓国の梵唄に聞こえた。長男と奥さんは故人を回顧した。歌人である奥さんは夫の薫氏が作品の執筆中には夢中、脱稿して「解放」され花と喋などを見ながら平安な時を楽しんだと、長男は白石について書く時、人生全体を書くのではなく、人生の部分を自分の人生に合わせて書くものであるといわれたと。短い話と涙、私は自分の人生と執筆を考え、感動した。多くの知り合いと目礼、ある人は私の「天声人語」(本欄)を期待すると。