崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

朝鮮通信使の道をたどる

2017年10月22日 05時42分16秒 | 講義

 日韓合同でユネスコ世界記憶遺産へ登録申請した「朝鮮通信使」がほぼ登録が確定されそうである。日韓関係の小康状況を表すように昨日「楽しい韓国文化論(2017.10.21)」で真弓智恵子氏により「ソウル~東京2000キロ、朝鮮通信使の道をたどる」という講義があった。真弓氏とは初対面、予備知識はゼロの講師であったが一瞬に親しくなった気がする。彼女には私のブログなどで情報が十分伝わっているようである。ソウル-東京間友情ウオーク、参加費55万円、52日間ほぼ歩いたことには驚く。彼女は佐賀新聞社記者出身、フリーライターであり取材力によるウォーキングであった。朝鮮通信使を支える広域縁地間の文化交流や親善に寄与するという。2017年4月1日~5月22日の合計1158キロ、ソウルから龍仁、安城、水安堡、聞慶、安東、永川、蔚山、慶州、東萊、対馬・・・東京まで歩行した。日本人、韓国人、在日の方々など参加者で完歩したのは19人その過程で寝食、対話、苦行、観光が行われた体験談であった。そこには日韓の比較、歴史紀行、付き合いなど多様な意味が聞き取れる。特に酒と豚肉のお話など楽しく、優れた話術も面白く、とても新鮮な文化論になりそうで出版が大きく期待される。