崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日本語と国語

2017年10月02日 04時25分39秒 | 講義

  気になるニュースとして、スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票が報道されている。政府側が投票箱を押収しようとして独立派住民と衝突した。混乱はさらに続くだろう。反乱という大逆罪の現象が起きている。統合と分裂、愛国と反乱、束縛と自由の現象は国家や民族だけでの話ではない。それらの歴史は国家において、また個人においても繰り返されている。結婚と離婚もそれに似ている。
 本日戦争と植民地をテーマに「アジアの民族と国家」の2回目の講義「日本語と国語」を東亜大学で行う。市民にも公開している。講義担当者の上田崇仁氏とコメンテーターの山田寛人氏も私の教え子であり、学生時代から多く議論したテーマである。アジアに日本語が広く多く普及され始めたのは日本の植民地と戦争によるものである。日本語だけではない。英語やフランス語などもそうである。植民地支配語として英語、国際語としての英語、それはコミュニケーションによるものである。「言霊」の話ではない。