崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

関広域日韓親善協会の総会

2016年06月26日 05時28分07秒 | 日記
 昨日大学の研究所に出勤し、下の階の教室でアジア市場経済学会の大会が開かれたので傍聴した。日本住宅メーカーの積水ハウスと味の素が海外進出するためのマーケティング戦略などが面白かった。文化人類学では何十年か前日本人のブラジル移民により住宅のスペースなどが話題になったことを思い出してそのようなことは考察されるかと質問もした。座長の一人である日本大学の高橋章氏と本学の滝田氏を交え私の事務室で話をした。高橋氏はキリスト教の研究者であり、ワンアジア財団の学識者として関与しており後期から始まる公開講座支援に助言もいただいた。
 午後6時からシーモールパレスで開かれた下関広域日韓親善協会の総会に来賓として招待され「祝辞」として演壇に立った。その祝辞では挨拶抜きで昨日が6.25、朝鮮戦争の勃発の日であることから戦争、その経験を書いたが中には米軍慰安婦についても触れて韓国や在日から誤解されているのではないかと思っていること。そして日本に向けて、被爆をもって戦争を起こした責任、罪について触れて、両国の挟間で生きている在日が二重犠牲になったことなども含め、物事を中立、客観的に理解することが日韓親善の基本的な態度ではないかと力説した。皆の表情は少し堅くなったようであり、失礼をしたかと思ったが、もう一人の来賓として祝辞を述べた下関市の国際課長の安永尚史氏から意外な賛意で勇気ある話だと褒められた。参加者の多くの方が私のFBなどの愛読者であり、私が病気だったことなどよく知っており和気あいあい、日本舞踊、李陽雨の歌で祝辞雰囲気が高調し、カラオケに続た。