韓国のナムル料理は多様である。日本全土の日当たりのよいところにごくふつうに見られる雑草のニガナがナムルになる。日本では雑草か漢方薬の材料にしかならないニガナ(씀바귀)を韓国では食用とする。それを知っている人は少ないだろう。多年草の草で目にすることは多いはずである。ただそれほど認識されていない。しかし韓国ではその根が料理されているのを子供の時からその苦い味で知っている。しかし葉を食べることは最近姉から知らされ、早速家内が料理を作った。食べてみて美味しい。ナムルのメニュが増えた。苦味が好まれる韓国、甘味ばかり溢れている日本のなかでは新鮮味がある。
日本ではニガナといえば花として紹介されているが、韓国では根と葉が食材となる。以前本欄では中国での花食が多いと書いた。ニガナについて日本では花の鑑賞、韓国では葉と根の食、中国の花食とは対照的である。また甘味食文化の日本ではこのニガナナムルが流行ることは稀であろう。花を鑑賞するか、根まで食べる文化の差は著しい。高崎山のサル公園、今全国的に蛍が観光化されている。虫がテーマになり、歌われ、親しまれ、その鑑賞が観光源、収入に繋がっている。私は蒸し暑い真夏の夜に妖怪が出そうな恐れと神秘的な蛍が商売になるとは思わなかった。虫が文化商品化とされるのも面白い。
日本ではニガナといえば花として紹介されているが、韓国では根と葉が食材となる。以前本欄では中国での花食が多いと書いた。ニガナについて日本では花の鑑賞、韓国では葉と根の食、中国の花食とは対照的である。また甘味食文化の日本ではこのニガナナムルが流行ることは稀であろう。花を鑑賞するか、根まで食べる文化の差は著しい。高崎山のサル公園、今全国的に蛍が観光化されている。虫がテーマになり、歌われ、親しまれ、その鑑賞が観光源、収入に繋がっている。私は蒸し暑い真夏の夜に妖怪が出そうな恐れと神秘的な蛍が商売になるとは思わなかった。虫が文化商品化とされるのも面白い。