崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

都倉亮『諦めない生き方』、

2013年02月23日 04時50分07秒 | エッセイ
 昨日新老人会(山口県支部)の集いに出席した。会員ではあっても会員になる前に講演をした時以外に初めでの参加であった。都倉亮氏の『諦めない生き方』の出版記念講演会のお知らせを見て期待して参加したが講演会の映像記録によるものであって期待外れであった。また撮り方もあまり上手な映像ではなかった。しかし講演内容が重みのあるものと思った。また会員として終始関心を持って見て感想も述べた。
 多くの闘病記の一つであり、がん闘病で生死の境を何度もさまよい、自分自身と深く向き合う中で自らの使命に目覚めたという話であり感動させる話であった。大きい病気で苦しんでから回生した人とは思えないほど若々しく、元気であった。経歴華麗な経営者であったが病気で全てを失って絶望の中から聖書の言葉を改めて理解できるようになったという。特に聖句「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である」(マタイによる福音書6:25-34)の意味が分かるようになったという。不安とは今のことではなく、わからない明日のことを持って今を不安にしている必要はないと解釈することが出来て、「癌に感謝します」とまで言われていた。講演の後半はイエスキリストと聖書の話であった。中には仏教の悟りについても触れている。
 病気で辛い思いをされている人は多すぎる。病床は人を無力にして死に至らせることも、人を悔い改め生まれ変わらせることもある。人それぞれ病気、苦難と戦っている。ただ戦い方が異なるだけである。