崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

2013年02月09日 04時32分31秒 | エッセイ
 昨日は雪が降っているのを眺めた。ただ見ていた。昔のように雪を見て感動したようにはなれない。自分の感情が枯れたのか。見ている人はさまざまであろう。犬は雪を喜ぶ。子供も喜ぶ。雪を見ることがない地域の人は雪を見たがる。札幌には雪まつりがある。雪の多いサハリンの人々は雪は厄介なものであるという表情。寒さと雪の多いそこが嫌だという人がいた。暴雪の中サハリンで北へ北へ走り、零下30度の二度の体験、それはエンジンが止まると死ぬ覚悟の旅であった。決して雪や寒さはロマンチックではなかった。
 雪をロマンチックに思う人は多い。韓流ドラマのはじまりの「冬のソナタ」は雪の美しくしさを生かしている。スキー場、雪だるま、雪合戦など。韓国の人気ドラマの「外出」を日本では「四月の雪」と改題している。明日は韓国の正月、迎春の春雪、春一番、そして解凍していく。日韓、日中関係の解凍を迎えるように願う。