崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

読んで話す

2013年02月08日 05時34分52秒 | エッセイ
 昨日新しく読書会を始めた。私が中心となって行う読書会はこれで4つ目である。最初は1960年代ソウル大学で李杜鉉、柳東植、張籌根、李光奎、崔吉城のメンバーでシャーマニズム関係の論著を読んだこと、私にとって理論武装化に重要なことであった。私が日本に留学することでその読書会は終わった。次は日本留学中成城大学院生たち7-8人と人類学関係原書を読む読書会を行い、アフリカの祖先崇拝に関するフォーテスの本を読んだ。そのメンバーのなかから大学や研究機関に勤めている人がいる。その読書会と並行して韓国の留学生たちと近代化に関するマックスヴェーバーの英語の本を読む会に参加した。韓国へ帰国してから啓明大学で土曜ゼミという読書会を行い、メンバー最大40人までなり、それが日本文化研究会となり、『日本学報』を出すようになった。その読書会出身が日本留学、目下日韓の研究者として活躍している。
 昨日からの4つ目の読書会は礒永和貴、倉光誠、私の3人で始めた。来週から春休み学生のいない大学は寂しくなり、研究者や教員などに呼び掛けたいので始めたのである。関心ある人は是非参加してほしい。まず朝鮮総督府が出した機関紙の『朝鮮』を読むことにした。昨日礒永氏が第1号から「地方改良運動」に関する部分を発表した。それが「更生運動」、私が以前発表した「農村振興運動」とつながるので論文の補強が可能であると勇気づけられた。今週発行予定の東洋経済日報には農村振興運動に関する文を寄稿したので合わさってまた深く読みたくなった。来週は倉光氏が医療や衛生に関する話題を提供する。
 (写真はハングル『朝鮮』全42巻)