崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

国際東アジア研究センターのシンポジウム

2013年02月16日 05時20分40秒 | エッセイ
​昨日リーガロイヤルホテル小倉で行われた釜山市の傘下釜山発展研究院と公益財団法人国際東アジア研究センターのが共同主催のシンポジウム「北九州・釜山都市圏の連携と経済成長」に出席した。元センター長の山下彰一先生の紹介でセンターの所長である谷村秀彦氏をはじめ講師の方々、研究員の方々と交わりができた。私の席のお隣りに座っている方に私は下関から来た者だと声をかけた。彼は私の名前と海辺に住んでいるサイという方ではないですかと言われびっくりした。彼は数年前に出した拙本『下関を生きる』を読んだという。山口新老人会長の林三雄氏も後ろに座っておられたが、挨拶しかできなかった。
 基調講演は釜山大学の名誉教授の林正徳氏、演題は『国境を越えた都市連携と地域発展』であり、先進国の諸都市において人口減少と高齢化現象に伴って大都市が縮小化しながら連携して発展すること、そして東アジアにおける釜山と北九州の連携、韓日海峡圏は国境を越えた経済圏あるいはメガシティ地域(MCR)を形成していくことが望ましいと主張した。続いての報告として金栗聖氏の物流センターを作り物流の連携方策を提示した。また日本側から今井健一氏の北九州市におけるグリーン成長の鍵を握る環境・エネルギー技術と関連産業の連携、そして他のアジア他都市への技術移転を提言した。
 下関にある超高級食堂の春帆樓の小倉分店での懇親会はメンバーだけのものだったが懇親会にもお招きいただいてふぐ料理で夕食会は私が通訳しなければと思った時英語がメイン語になり、その必要性はなかった。基調講演者の林氏と私が韓国語で楽しく話すのを横から聞いた山下先生は初対面の人なのに十年来の友人に見えると冗談のように一言。いつ実現できるのだろうか、夢のように多くの約束をして、夢を持った青年のように握手をし、手を振って別れて遅く帰宅した。