崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

遅すぎの年賀状

2010年02月20日 05時44分27秒 | エッセイ
 昨日2枚の年賀状が届いた。一人は日本人の人類学者の鈴木文子氏、もう一人はパリの日本文化館長の中川正輝氏からである。2月下旬、旧正も過ぎたので遅すぎの年賀状である。鈴木氏は「迎春」「旧正月」としている。中川氏とはパリで会って以来文通をしているので年賀の言葉が入っている。
 この「遅すぎ」のような年賀状を頂くのも良いものである。元旦の日に合わせてあせって書いたり束ねて送られてきたものに目を通す如く読むよりは味わいもあるし考えると便宜性もある。「迎春」は春を一日で迎えるわけではないし、きちんと読める年賀状にもなる。「遅まきながら本年もよろしくお願いいたします」もいい。何よりお正月を二回迎えたような嬉しさを感じた。