崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

諏訪春雄先生が拙宅を訪問

2010年02月09日 06時13分12秒 | エッセイ
学習院大学名誉教授の諏訪春雄先生が東亜大学で博士論文審査のために下関へ来られ、拙宅を訪問して下さった。1980年代評論家の川村湊氏の紹介で知り、以来先生が代表する科研の調査団メンバーとして韓国、中国、ベトナムなどに同行させていただき多くのことを経験した。いたるところで私に優先的にインタビューさせてくださることが多かった。私は主に稲作儀礼、シャーマニズム、芸能に関する課題で調査させていただいた。調査期間中には常に話し合いながら進行したが、時々私の突然の提案により調査日程が変更されることも多かった。先生は調査結果を学習院大学で一般講演会、そして出版された。
 先生との調査中のエピソードは多くある。90年代のこと、貸切タクシーでソウルの北にシャーマニズムで信仰されている崔将軍の墓を見に行った時であった。週末帰路のソウル方向の車線は大変な渋滞で車の動きが取れない状況であった。ソウルのホテルで私の恩師の李杜鉉先生と会う約束が守れなくなりそうであった。運転さんにその旨を言うとその運転さんは意外な反応を見せてくれて、反対の車線が空いているので超スピードで逆走したのである。途中で警察に止められた。彼は下車して丁寧に警察に日本の偉い方が、ソウル大学の有名な先生と会談が予定されているという話をして許されて約束時間が守れたことは良かったが、超スピードの不安と韓国の警察の態度には大変戸惑った。しかし先生はその時、表情を変えなかったのでどう思われたかは今だに解らない。家内とはあの時はびっくりしたこと,恐かったことを話しておられた。私の古希記念文集に先生が寄稿文を書かれたとのこと、感謝とともにどんなことを書かれたのか楽しみにしている。
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