崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

BONT CHINQ

2010年02月22日 05時49分41秒 | エッセイ
亀松氏宅から夕食会に招かれて行ったら膝を折って挨拶をするフランス人の男性がいた。名前はクリストフという。日本に来て20余年と言う若い青年である。日本と日本文化が好きで高校卒業して来日したという。しばらくして教会の小川牧師家族の5人が来られた。テーブルには料理と人で満員、満杯になって盛り上がった。早速牧師の祈り、ビールで乾杯した。韓国では牧師がお酒を飲むというと大変な騒ぎになるに違いない。坊さんが肉を食べない禁忌も厳しい。
 ふぐ料理のフルコースはふぐちりおじやで〆であり、デザートとしてコ-ヒ―とケイキがでた。私に配分されたものには運よくBONT CHINQとフランス語らしい文字が書かれていた。フランス人はフランス語だが意味があいまいと言うのでその表示札を観察した。その裏には日本語の小文字が書いてある。全員注目の中、一瞬緊張の雰囲気、私が読み上げた。「食べれません」。大笑いになった。笑いと幸せを運んでくれた美味しいケイキであった。