小倉教会で「在日を生きる」という題で講演した。「在日を生きる」が主に「差別を生きる」のが話題になった。伝統的には弱者障害者、女性、子供などを差をつけて差別する意識構造であること、それがむしろ普遍的であった。インドのカースト制や中国の身分制度、韓国の「八賎」、アメリカなどの黒人差別など普遍的だとも言える。差別が消えにくい点は社会にまったく悪ではないという差による能力主義、いわば格差社会への肯定的な点もあるからである。その意味で在日の差や差別が壁(border, wall)の機能も持っていると考えたのである。つまり差別を外側と内側の両面を考えてみた。しかし反応は賛成だけではなかったと感じた。