先日本欄において韓国の病院で行う葬儀に関して、生命倫理について触れたことについて、韓国のキリスト教に関する研究をしている秀村研二教授から「ご指摘の通り、韓国では死をめぐる様々な変化だけではなく、新生殖医療技術の応用、臓器移植、黄禹錫教授の捏造事件などでもカトリック教会も含めて宗教界からはほとんど批判が起こることはありません。それよりもどちらかというと推進する声の方が大きいような気がします。宗教者がこのような生命や死を倫理の問題として捉えていないからなのでしょうか?」という意見が届いた。韓国ではクリスチャンが多くても基督教の倫理が十分定着しているとは思えない。宗教信者の多さと宗教倫理の定着は必ずしも一致するわけではないと思う。