崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日本民主主義の勝利

2007年07月30日 06時32分14秒 | エッセイ
 昨日私の教会の臨時総会では牧師の突然の辞任を承認した。担任牧師は3年間勤めてみて限界を感じての決断であった。その後私は参議院選挙に投票をして、5時から9時過ぎまで小倉教会で講演と質疑などに参加したので選挙結果を知ったのは夜10時過ぎであった。はじめて選挙投票結果を聞いて日本の民主主義の勝利であると、本当にはじめて日本で民主主義の力を感じた。しかし安倍総理の「続投」の話が放送局毎に繰り返された。続投は政治戦略かもしれないが、安倍氏の人格さえ問われる発言もあった。学者であれば一般の人が誤解しても信念を持って続投すべきであるが、民意そのままが真実である民主主義を認めない続投発言は意外なものである。敗者の勝利というものがあるが、それが敗者の倫理であると思う。敗者は戦略を超えて「自分を捨てる」ことが潔い敗者の勝利である。牧師の人格的辞任表明と安倍氏の続投は天と地の差がある。