崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

川島擁子

2007年07月07日 05時49分15秒 | エッセイ
 本欄において数回扱った「ヨーコの話」の著者の名前がネット上洋子になっていて私もそのまま引用したが正確には川島擁子である。昨日ハングル版を手に入れた。このハングル版は在日の方たちが読みまわしているものである。それをもってきた方の話では韓国人として植民地と終戦の状況の中で苦労した話を読んで泣きながら2時間ほどでよみ終えて化粧を直したほど、とても感動したという。彼女は問題になっている箇所は韓国のハングル版では省いて翻訳したようであり、そのような部分はまったくなかったという。ただ彼女は悲惨な状況でそのようなレイプは十分あったのではないかといった。私は英文の問題の箇所がそのまま充実に韓国語で翻訳になっているかを対照してみて確認したが、省いた所はなかったことが確認できた。
 面白いことに、ハングル版の解説には日本を非難した内容であるので日本の出版社が出版を拒否したので韓国だけに出版できたと書いてあるのに、むしろ韓国側が問題にしているということは皮肉なことである。