崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

犬を連れて歩く人

2006年05月30日 06時04分17秒 | エッセイ
 道を歩く時、子供たちに声をかけたり視線を当てて微笑したりしたが意外に子供が驚いている表情をするので気がついたことがある。子供の殺害、誘拐などの事件が多いから彼らの親や先生が私のように「知らない人なのに声をかける人は危険」と教えたのであろうと悟って私自身が驚いた。特に日本人は他人にを声をかけることや挨拶することが少ないのに、子供の時からこのように人を敵対視する教育をしているのではないかと心配になる。私が犬を連れて歩く時にはいろいろな人と視線を交わし微笑したり、話かけられたりする。犬が他人との関係に潤滑油の役割をしていると思うと犬に大いに感謝したいのと同時に、犬がいなくても安心して道行く子供たちを含む、人たちと話したり、微笑し合える暖かい社会になって欲しいものである。